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第44回 女子ーズ (2014年 日本) あまりにもバカバカしいが、ある意味リアルな感じも面白い
世界征服を企む怪人たちと戦う戦隊「女子ーズ」の活躍?を描く物語。
とにかく好き勝手ばかりの今時女子どもが協調性のない戦隊チームで悪と戦う。
時々、どちらが悪なのか?もしかするとどちらも悪ではなく、ただの人の良い人間と怪人のお遊びではないのか?と錯覚してしまう。
「勇者ヨシヒコ)や「銀魂シリーズ」で今や人気監督に名を連ねた福田雄一がとびきりふざけた戦隊ヒーローものを作り上げた。
そして、いまではすっかり知名度もあがり主役を立派に張っている女優たちが、まだ駆け出しの頃に出演した貴重な歴史的資料映像とも言える本作。
主役のレッドは日頃建設会社で働く真面目なOL。責任感が強い為、リーダーに選ばれる。
口の悪いブルーは普段アパレル店の店員。怪人との戦いよりもマツエクの予約を重視。
おっとり美人のネイビーは金持ちのお嬢さん。好きな男はいつもイマイチ。ブス専。
劇団員として日次稽古に励むグリーンは大人しい性格で役者に向いていない。つまり大根役者。
貧乏なイエローはいつもアルバイトで忙しい。怪人とあそぶ!いや戦う暇などないのだ!
個性豊かな女子ーズを束ねる司令官。こいつが面白い。佐藤二朗が好き放題遊んでる。
対する怪人たちも怪人なのに人が良い。むしろ友達になりたいくらいいい奴らだ。
約束を守らぬ女子ーズに比べ、律儀に女子ーズたちの我儘にのせられ、翻弄される姿に愛おしさまで感じる。
銀魂は何が面白いのか?
ヨシヒコは見たいと思わない。
しかし、この監督のこの作品はある意味革命をおこしている。
三谷幸喜のすぐ後ろにこの監督が近づいてきた。
今後が楽しみな監督の筆頭か?
★★★★☆ 4.7点
次回第45回は
同じくコメディ作品で、元祖コメディ監督三谷幸喜の作品。「ギャラクシー街道」をピックアップ