
第54回 ターミネーター ニューフェイト (2019年 アメリカ) 賛否が分かれたファンの感想。
「T2 ターミネーター2」は私が選ぶ名作100選の上位に入る素晴らしい作品だ。
その名作の続編は3、4、新起動ジェニシスと次々作られて失敗した。
やはり、T2があまりにも素晴らしすぎた為、2で終わるべきだったのだ。
しかし、生みの親のジェームズ・キャメロンが本作については自ら力を入れてきた!
これは少しは期待できるのか?
いつものように未来から「助ける側」と「殺す」を目的とした二人が送られてくる。
一人はお馴染みターミネーター。
もう一人は強化人間の美人。なかなかの美人さんである。 しかも凄まじく強い!
彼女の活躍ともう一人
あの伝説の救世主サラ・コナー登場!
結構なおばさんだが強いよ。
2で随分変わっていたが、今作ではもうほとんど女ターミネーターばり。
この二人によってヒロインが守られていく。
作品の前半は女性三人の逃避行。
久しぶりに面白い!
しかし、気になるのは
やはり、元祖ターミネーターT800を演じるシュワルツェネッガーの出番。
ようやくの登場が、始まってから約1時間経過した頃。
年取ったロボットのターミネーターは人間として家族をもっていた。
そこへ、現れる新ターミネーター。
果たしてタフな女たち+ロートルターミネーターは無敵のニューターミネーターに勝てるのか?
まあ、勝つのはわかってる。映画だもの。
しかしまあ、なんですなあ。
シュワルツェネッガーが出てきてからの後半は酷い内容。
それに我慢ならんのは、シュワルツェネッガーのT800が2以降、幸せに暮らしていたジョン・コナーを殺してしまったこと。
ジョンの母親であるサラ・コナーを出すには息子のジョンを殺すしか手がないと考えての制作側のコメントだが、納得いかん!
2でジョンを守り切り溶鉱炉の火の中に自ら沈んだT800とジョンの別れのシーン。
これが映画史上語り継がれる名シーンであり、このシーンで泣いたものだ。
それを、その過去の我らの想いを一瞬の内に灰にしたこの作品の制作者側。
許すまじ!
これが面白いという人もいるらしい。
が、劇場で涙した当時からのファンとしては守りきった筈のジョンがシュワターミネーターに殺されるなんてあってはならぬことだ。
「ターミネーター2の正統なシリーズ」というPR。なめてる。今まで何を見せられてたのか。
贋作を毎回見せられていたのか?
納得いかん!
お店の都合で作られた今作は
前半80点、後半5点 平均40点台の駄作ということか。残念
★★☆ 2.2点
次回第55回は
未来からの殺し屋であるターミネーターではなく、現代の殺し屋であり、人気シリーズの「ジョン・ウィク3」をピックアップ!