
第12回 ルパン三世 カリオストロの城 (1976 日本) 海外でも間違いなしのジャパニーズアニメーション一押し作品
ほとんどの方がご存知であろうこの作品。今では世界の巨匠となった宮崎駿の監督作品でもある。宮崎アニメだからだろう、ヒロインのクラリスはナウシカにソックリ。
それは良いとして、海外にこんなアニメが当時どこにも存在していなかったのはすごいところだ。
今でこそ、ハリウッドの作品で車が壁伝いに走ったり、人間の能力をこえたジャンプ力を発揮したりしているが、その発想の原点はココにある!
白の屋根から滑り落ちるルパン。そのまま滑り落ちるのが普通だが、彼は急な角度のとんがり屋根を猛スピードで走り、跳躍、そして、離れた別の棟に飛びつくという人間離れしたアクションを見せる。これ、誰も想像したことないありえないアクションシーンだ。ハラハラドキドキさせながらも観客を笑わせる。すごいアイデアである。
相棒の次元とのスパゲティーをめぐる食事シーンも有名。ぜひ、このシーンの再現をしてみたい。
そして、この作品の最大の有名シーン。
主役のルパンの出番ではなく、いつもルパンに逃げられる銭形警部のシーンだ。
彼の名ゼリフ
これは観てのお楽しみ。
私はこのシーンで涙が溢れた。
泥棒のルパン一味とそれを追いかける日本の警察(埼玉県警のパトカー?わざわざ持ち込み?)。彼らを見送るクラリスとおじいさん。おじいさんのセリフ「なんと気持ちの良い連中だろう」これで綺麗に〆らている。
銭形の名ゼリフはおじいさんのラストのセリフとセットで涙してもらいたい。
これは未来永劫残していかなければならない日本アニメの宝である。
★★★★★ 5.0点