20日まで!#おうちで難民映画祭 で難民問題に触れてみよう
6月19日、兵庫県では34日ぶりに1名の新規感染が発表されたが、都道府県間の往来禁止解除に伴い、2ヶ月半遅れのプロ野球開幕、飛行機、高速バスなどのダイヤの正常化、関西ならではかもしれないがNGKもようやく席数を4分の1ほどにして再開。そして映画業界が激震したアップリンクのパワハラ問題について、代表の浅井さんから「謝罪と今後の対応について」が公表されたことも書き留めておきたい。各所で気を引き締めつつ、日常へ大きく舵を切る1日だった。
そんな中、Twitterで目に止まったのが、6月20日世界難民の日までの1週間に、難民を描いた映画を観てTwitterでシェアをするという「#おうちで難民映画祭」。ちょうど、8月に公開されるバングラデシュからの難民親子の実話を描いた『ファヒム パリが見た奇跡』スクリーナーを観て、レビューを書こうと決めたばかりだったので、思わずTLを辿ってしまった。
いつもはリアルで開催している世界難民映画祭だが、今年は皆さんから推薦のあった【難民を描いたおすすめ映画 30作品】をTwitterのスレッドで紹介(どのサービスで観ることができるかも書いてある。とても丁寧!) 。
『ヒューマン・フロー 大地漂流』『海は燃えている』などのドキュメンタリーから、『はじめてのおもてなし』『判決、ふたつの希望』『希望のかなた』『クロッシング』『君を想って海をゆく』『ル・アーヴルの靴みがき』『サンバ』など近年公開された劇映画。さらにNetflixで公開中の『ホワイト・ヘルメット』『紅海リゾート 奇跡の救出計画』もある。リストには入っていなかったが、ミャンマーから日本にきた難民家族を描いた藤元明緒監督の『僕の帰る場所』はまさに日本で難民認定を受ける難しさを浮き彫りにしている。一方、直接的なテーマではなくても登場人物の出自に注目すると、その苦労や生きづらさが滲んでいることを感じ取れる。現に、『ボヘミアン・ラプソディ』もフレディがイギリスに移住したのは母国の革命暴動から逃れるためで、移民としての苦悩が描かれているとのことでラインナップされている。
ラインナップの中で、『Invisible-A Rat and Refugees』(2020)は、今話題のバンクシー作と思われるネズミと、日本の入国管理局の難民収容問題に反対するグラフィティとの対比に焦点をあてたという短編ドキュメンタリー。7月3日まで以下のVimeoにて配信中。コロナ禍で見過ごされがちであったけれど、この状況だからこそ知っておかなければならない問題だ。好きなジャンルの映画から、ぜひトライしてみて!