日替わりの在宅制作映画を楽しもう〜緊急事態宣言Day25
著名小説家が日替わりで書き下ろしエッセーを特別連載する「Day to Day」 のまさに映画版となる、「SHINPA 在宅映画制作 the Satellite Series #2」が5月1日からスタートしている。
SHINPAとは、『チワワちゃん』の二宮健監督が2014年に立ち上げた上映イベントの名称で、コンスタントに上映活動を続け、今年の1月には初の関西開催を2日間行い、コンペティション部門も創設。また、大阪出身でCO2助成監督でもある安川有果監督、近藤啓介監督によるワークショップも開催しているのだ。まだ若い大阪出身の二宮健監督が中心となり、新型コロナ禍で映画制作の現場が全て休止や延期になってしまった監督たちに呼びかけ、在宅による映画制作作品を日替わりでオンライン上映する企画を立ち上げたというのだから、そのバイタリティと賛同する監督の多さに嬉しい気分になる。そこには、かつてあのジョニー・トー監督に出品作を評価されたという、大阪芸大出身で、俳優としても独自の存在感を発揮している前野朋哉さんや、ミニシアターエイド基金の発起人として精力的に活動している深田晃司監督、そして今や超売れっ子俳優で実力派でもある柄本佑さん、遅咲きながら丁寧な人物描写に定評のある菊地健雄監督、『愛がなんだ』の大ヒットで今や公開作が続々の売れっ子でありながら、弱者に向ける目線の温かさは変わらない今泉力哉監督、そして役者としての活躍も著しいミュージシャン渡辺大知と、錚々たる面々が新型コロナ禍の日本を舞台にした映像作品をまさに今作っているのだ。それぞれの表現で、後世に残るであろう今を表現する。今はそれに心を重ね、そして10年、20年と経った時、その映像が歴史に刻むものは、きっと大きいはずだ。ともあれ、連日20時に新作がアップされるので、5月はそれを楽しみにしたい。
SHINPA 在宅映画制作 the Satellite Series #2
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