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井浦新、斎藤工、渡辺真起子が立ち上げた、俳優たちによるミニシアターエイドの先〜「#mini theater park(ミニシアターパーク)」

 5月29日、関西では先週金曜日にテアトルグループのミニシアターが再開し、2週目に突入。今日はパルシネマしんこうえん、明日は元町映画館、そして6月1日にはシネ・ヌーヴォ、シネ・ピピア、塚口サンサン劇場と再開が続く。TOHO系シネコンも今日から再開、長らく歯抜け状態だった新聞の映画スケジュール欄も、ようやく元通りになってきた。首都圏も本日東京都がステップ2移行を発表することが決まり、念願の映画館再開へ。6月以降へ延期し、公開日を決定した作品も無事公開できると胸をなでおろしている監督、関係者も多いだろう。インタビューさせていただいたぐらいの私ですらそうなのだから。

 そんな中、昨日京都シネマでミニシアターパークを立ち上げた井浦新さんによるリモート舞台挨拶が行われた。『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』上映後に行われたそうで、ミニシアターパークのロゴをバックに、スクリーンに映し出された井浦さんが、観客に語りかけている様子が公式インスタでもアップされている。元々、「#mini theater park(ミニシアターパーク)」は、先日終了したミニシアター・エイド基金での活動の中から、監督主導のエイド基金の次は、俳優部が主導で引き継ぐキャンペーンのプラットフォームを作りたいという思いのもと、インスタライブなどで斎藤工さん、渡辺真起子さんらとトークを重ねるうちに形作られていくのを、オンタイムで皆が見ていた。まさにドキュメンタリー的だ。

 公園のような場所というイメージで、映画を観た人がそこで映画のことを語り合う。そこには作り手側の俳優もいて、今は直接舞台挨拶に行けないが、映画を通して交流することで、映画館への還元にもなる。ミニシアター・エイドが全国の映画館と観客をつなぐ大きな役割を果たしたように、まだ規模は小さいけれど、#わたしのまちの映画館 で皆が町の映画館情報を持ち寄り、共有する。そういう、俳優と観客、映画館が垣根なく交流できるような場、ディスカッションできるような場を作ろうとしているのだ。

 初のリモート映画挨拶を終えた後、渡辺さんの声かけて始まった井浦さんとのインスタライブでは、俳優部の中にも今何かしたいと思っている人が多いことが明かされ、ぜひ連絡してきてほしいと呼びかけていた。実際、個人事務所でなければ、俳優が自由に動けるかどうかは事務所の判断によるところも大きいので、難しさはあるかもしれないが、今こそそんな垣根も取っ払い、この先人俳優たちが広げた手に飛び込んでくる俳優が増えることを期待している。事務所に所属していても、個人の思いを観客と共有してもいいんじゃないかなと。

#mini theater park(ミニシアターパーク)

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