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横浜流星主演 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第2話を観て…


NHK べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 公式サ
イトより https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/

なんだか毎回鑑賞毎に書いてしまいそうな勢いですが……
横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」ですが、合戦シーンもなければ、戦国時代のお話でもない
様々な逸話がある、幕末・明治維新のお話でもない

でも見入ってしまう魅力がある作品だともいえる


第2話は「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」


吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いつた蔦屋重三郎。
案内本…今でいうとガイドブックを作って客寄せとしようとするが、序文(今の本でいうと、単行本などに「●●●さん推薦!××××××です!」書いてある帯のコピーに当たると思っていいでしょう)で思い悩む蔦屋重三郎(横浜流星)だが、江戸の名コピーライターの平賀源内(安田顕)に依頼したいと考え、平賀源内を探そうと奔走するのだが……



NHK べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 公式サイトより https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/

イメージするちゃきちゃきの江戸っ子…を横浜流星が変わらず演じてくれるのだが、御年23歳(と想われる劇中年齢)の若者らしく、考えに悩み、行き詰まったらとりあえず動く。体を動かす!というのが初々しいやら微笑ましいやら。

その一方で頭脳プレイも働かせる。
後の鬼の平蔵(鬼平犯科帳の主人公)こと長谷川平蔵宣以(中村隼人)に花魁に気に入られる秘策をこそこそを話し、その話しで調子に乗った長谷川平蔵宣以は紙花を盛大にまきまくる。

この紙花は今の価格でいうと1枚2万円ほどってんだからwww


NHK べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 公式サイトより https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/

平蔵はこの年に京都町奉行の大役についた父親を亡くし、長谷川家の家督を継いでおり、懐があたたかった頃…と思われる。
要は遺産相続でポンっと金が入ってきた頃なのだろう

それでも花の井(小芝風花)にニッコリしてもらえて……
単純な……いや、まあ男として超可愛い女の子にモテたい気持ちは判らんでもないが……やはりおバカではあるかなw


平賀源内登場!

NHK べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 公式サイトより https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/


そして早くも平賀源内の登場である。
観ている側で公式サイトなどを観ていた人からすれば、平賀源内=安田顕とわかっているので画面に登場した時点で「お、平賀源内」とわかるのだが劇中はそうはいかない。
蔦屋重三郎が
「平賀源内先生を知らないですか?」
と聞いている姿は滑稽であり、昔のドリフの「8時だよ全員集合!」であった
「志村、うしろうしろ」
のコント状態にw

平賀源内は貧家銭内 (ひんか ぜにない/貧乏で金ないよ ) という偽名で蔦屋重三郎をひょうひょうと言葉で弄び、吉原で美味しい食事にありつく。
そんなところで、語られるのが田沼意次(渡辺謙)が行っている、米から金への変革政策。銀の重要性をベースにしつつ貨幣価値を明確に決めることで経済的な安定を目指す…ってお話だがこれがまたわかりやすい。

しかも説明口調になっているにも関わらず、いやらしさや説教臭さがないのは、安田顕のうまさともいえる。

そして貧家銭内 (ひんか ぜにない)が平賀源内とわかったものの、彼が男色家であることから「あちゃー」の表情を魅せる横浜流星のかわいさたるや、ファンからすればたまらないものだろう。しかも横浜流星が花魁のコスプレをするかもしれない雰囲気に……

そういったコミカル路線の演出から、一気に物語を締めてくれたのが花の井(小芝風花)。
男装して瀬川の名を出し、瀬川菊之丞を思わせる舞を披露する。
それを観て亡き恋人を思い出す平賀源内の安田顕の表情がなんとも麗しい。愛しい人を思い出す表情がとても純粋なものでもあった…。

このときのヤスケン(安田顕)を観ながら思い出したのが、「水曜どうでしょう」の「onちゃんカレンダー」の会。
騙され発表の直前のハワイアンを着飾る乙女のような表情をしていたヤスケンを思い出したのだが、どうやら藩士(水曜どうでしょうのファンのこと)としては行き過ぎた思い出かもしれない…

とはいえ、日本舞踊家の花柳寿楽さんの所作の美しいこと!
あの舞踊があるからこそ、うっとりとし思い出に包まれる平賀源内の表情が活きるシーン。このシーンも魅力と美しさとに溢れたシーンといえるだろう。


花の井(小芝風花)の男前っぷりと愛情

日が明けて九郎助稲荷(くろすけいなり)で待ち合わせた蔦屋重三郎と花の井の会話がまた心地よい。


NHK べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 公式サイトより https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/

「吉原をなんとかしたいのはアンタだけじゃない」
「アンタは一人じゃない」

なんて啖呵を切りつつも蔦屋重三郎を思いやる姿や目線は優しさに満ちている。第2話でもっとも素晴らしいシーンの一つと言ってもいいだろう。
まさに幼馴染であり、親友であり戦友である花の井のあふれる愛情でもあるのだろう。

とはいうものの、江戸幕府の重鎮たちの駆け引きも描かれる。
一橋治済を演じる生田斗真の見事な演技
そこに寺田心くんの正義感。
このあたりも大河ドラマらしく演出をしっかりと……描いていて、田沼意次との関わり、政治工作が描かれるのでしょう。

といったところで2話も終わり次週の3話「千客万来『一目千本』」に続くわけですが……まだまだ波乱はありそうです

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