ゴール世界の臨場感から降りない。時間は常に未来から流れる。(コーチングセッションレポート#2)
セッション前の状況
前回セッションにてwant toや職業機能の特定などをメインで実施。ゴールセッティングについても方向感だけを確認して、まずは動いてみよう!ということで終了。
1ヶ月経過して、動いてはいるものの、自分がゴール世界に生きられているのか?という不安がある状況。
理由は2点
1. アクションに対して「妨げ」や「恐怖心」などが体感できていない状態であること。アクション自体はサクサク進むが、抵抗感を感じないことが逆に悩み。
2. 今までやってきたことをなぞっている感もあり、新しい挑戦をしている感覚がない。これはゴール世界に生きているのではなく、現状のCZに戻ってきているのではないかという仮説。
以上の課題感を踏まえて、セッションに臨みました。
痛みの解消を目指すと、過去の自分の投影に。それは現状の延長であり、未来からのゴールではない。
「”自分みたいな人を生まないと決めた”
これって完全に投影じゃないですか。」
コーチによる指摘からセッションはスタートしました。
現在地において自分が描いているゴール世界のイメージをコーチに共有した際に、わたしは組織の話を中心に語りました。
「遊ぶように仕事をする人、組織をつくる」というテーマ感についてですね。
これは以前note記事にもまとめておりまして、間違いなく自分のゴール世界にあるミッションだなあと感じておりました。
しかし、冒頭からここに介入を入れてもらう形になります。
初回のセッションでも触っていた自分のビリーフですが、
「会社組織で活躍することができなかった。」
「自分は大きな組織や、チームで活躍することができない人間だ。」
というもの。
一方で会社を設立する際、特にメンバーを集めて組織づくりをしていこうという決心をした際に、
「自分のような人間は少なくとも自分の組織では生み出さないようにしよう」ということを決めたんです。
人間は居場所や環境次第でいくらでも生まれ変われるから。
自分の経験からそんな信念を持っていたんです。だからこそ自組織では健やかに全員が仕事できるような環境をつくりたいと思ったし、それを輸出する形で社外にも提供することができたら素敵だなと思っておりました。
組織に関する話の中で、「ヒトが組織の中でイキイキと動けるのか」というテーマが自分の重要性として、とても高かったように思います。全然フラットに捉えられてない。これは難しいですね。囚われと拘りが表裏一体なんだという話にもなりそうです。
上記のような囚われを持ったまま仲間集めをする際に、過去の自分のような人を引き入れる形になってしまうけど、それは結構しんどい話で。全然未来志向じゃない。
このあたりが思いっきり過去の自分の投影だということに気付かされました。完全に盲点となっていて、自分では見えてなかった。
なので理想の組織という話を深掘りしていった際に、妄想っぽい、現実味が低い、具体性が見えない、顔が見えない、というような指摘も頂きました。
過去からの投影をするが故に、雲を掴むような話になってしまうと。
確かに、理想の組織の話をする際に、自分自身は具体的にその世界で出てくる登場人物の顔とかがイメージ出来ていなく、具体を潜らない状態で抽象的な話をしていたなと感じました。
なので、シンプルにゴール世界にいる自分をシミュレーションして、どんな人たちが登場人物で出てくるんだっけ?どんなチームが要請されるんだっけ?というより具体なところも考えてみることが必要なんだという気付きを得ました。
時間は未来から流れてくる。
実現したいゴールのイメージ、それは事業軸と組織軸があるとして。
過去からの投影ではなく、未来からの逆算で考える。
実現できそうな事業イメージとか、採用できそうな人を採用するとかは現状の延長線。セッション前の自分はここを主に触っていたから、おそらく怖さとか新しいチャレンジをしている感がなかったんだと気付く。
ゴール世界の臨場感から今を見つめる。問題の捉え方が変わる。
自分は偏愛性のある変態な人と外の世界で出会い続ける。グローバル単位で人と繋がり続けて、事業づくりを行う人間である。事業の種、プロジェクトの種を生み出し続けて、それを自組織で事業化という形で跳ね返すだけ。
これがゴールの臨場感。前回のセッションで自分のwant toや職業機能をしっかりと認知したからこそ、その世界線で活動する自分がイメージできる。
そのゴール世界から現在地を振り返って眺めてみる感覚。そうするとやるべきことが見える。
自組織は相対化されたプロジェクトのうちの一つ。それがゴール世界の抽象度であることを再確認する。
そして組織づくりというテーマについてもゴールから要請されるからやるだけ。至近距離で自分の過去の囚われを投影する対象ではないことも再認識。過去からではなく、必ず未来から。
現状の課題から逃げている?まっすぐ正面から向き合う。
一方でゴールに目が向きすぎると、足元の課題がおざなりになってしまうことも多いとのことで、それは注意。
「組織をつくるという意味では、大河さんが手触り感を持ってブレイクスルーをした経験がない。理想的な組織を作った!というゲシュタルトがあれば、そこから数が増えていくだけ。だからまずはそれをまっすぐ作りましょう。自律分散とか、ティールとかでは理想に走るのではなくて、4人でもいいからまっすぐ理想的な組織をつくることが最初にやるべきことになるのでは。」
ゴールの世界から現状を眺めるのは非常に重要。しかし現在の課題から逃げるわけじゃない。そこはそこでまっすぐ向き合うだけ。なぜならゴール世界から要請されるから。必要なことはキッチリやる。
もちろん得意な人と新しい座組を組んで突破するということ。自分ひとりでできることなんて、ゴールからの要請としてはレベルが低すぎるから。
おわりに
セッションを終えてのふりかえりとして、組織の話になると焦点距離が近すぎたなという感覚があります。そこばかりにこだわってしまう、すなわちそれは囚われになっていると。
セッション前においては、「ヒトが主体的に動くことのできる自律分散的な環境をつくること」は自分の使命のようなもので、だからこそ熱量が高いんだという整理を自分の中でしていたのですが、その熱量は過去の自分の投影でした。
過去の話については「それはそれ」ということで整理したい。未来の臨場感から逆算して組織というものをフラットにみてみたい。
そうなると理想の事業を実現したいから組織があるのであって、理想の組織をつくることを目的にしてしまうと、ゴールから逆算で考えるとちょっとズレる感覚があるなと感じた次第です。
自分のWant toや職業機能から考えると、もう少し自分がやるべきことは自組織を飛び越えて越境をしていく先々にあるんだと考えるようになりました。来年からの活動は社外の方に軸足を置いていこうと思っております。