「侍タイムスリッパー」超絶最高な娯楽時代劇!
映画館がほぼ満席に
なんだか辛気臭い映画ばかり紹介している気がして、って言ったら紹介した映画に悪いですね。
自分が「考える余地のある映画」が好きなので、ついついチョイスに偏りが出ます。
まあいいか。
時代劇って好きですか?
最近真田広之さんがDisney資本で時代劇ドラマをプロデュース、主演監督なんでもありで、めちゃめちゃ褒められてますね、「SHOGUN」。
時代劇は小物から大道具、着物、かつら、殺陣指導、時代考証など、とってもお金がかかるそうです。
昔はテレビ時代劇は普通にたくさんありました。
でも今は再放送やBSどまりです。
日本の衰退に比例してますね。
時代劇現場では、火打石で火をつけることができるそうで、
時代劇好きの私はそれだけで「かっこよ!」と興奮してしまいます。
そんな中、お金のない安田純一監督が2600万円握りしめて丹精込めて作ったのが「侍タイムスリッパー」です。
※取り終わって貯金残高は7000円だったとか
山口馬木也さん演じる会津藩士・高坂が、現代の太秦にタイムスリップするという楽しいとっかかりからお話が始まります。
なんじゃかんじゃあって、高坂は今の時代に少しずつ慣れつつ、時代劇の斬られ役を仕事にするようになります。
山口馬木也さんてご存じでしょうか?
池波正太郎原作のテレビドラマ「剣客商売」で主人公の秋山小兵衛(藤田まこと)の息子役、秋山大治郎役を演じていた俳優さんです。
ほかにも「北条時宗」「八重の桜」「麒麟がくる」「鎌倉殿の13人」などNHK大河ドラマにも出演しています。
恵まれた体格とずば抜けた殺陣のうまさ、シャイな笑顔やとまどい顔、コメディーの演技も最高!
(「ずば抜けた」の「ずば」ってなんだ?)
この山口馬木也さんが、会場を大いに沸かせました。
観客は何度も声を出して笑い、バッグからハンカチを取り出すシーンもありました。
会場の機微をひとつにした、もうそれだけで最高な映画ではありませんか。
本当はこの映画、単館上映で細々と終わるはずが、いまだ飛ぶ鳥を落とす勢いで、興行収入は8億円をこえているそうです。
時代劇にかかわらず、映画界、放送界、どこもかしこも緊縮財政で、真田広之さんや才能のあるタレントがアメリカに行くのも道理です。
だけど、こんな低予算でこんなに評価され、多くの人が映画館に足を運ぶって素敵ですよね。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202412280000236.html
いつかCINEMA Deriveryで上映したいとギラギラしています('ω')