今泉力哉監督によるnoteの映画関連イベントに参加してきた
偶然見かけたイベントが、映画関連で、しかも職場から遠くない四ツ谷開催という奇跡。
noteのイベントで、現地に足を運ぶのは初めてだったが、おかげさまで有意義な時間が過ごせた。
今泉力哉監督。もちろん、名前は知っていたが、調べて驚いたことに、その作品を観たことがなかった。
逆にいい機会だってことで、『愛がなんだ(2019)』『街の上で(2021)』をまず観てみた。
ある程度歳をとり、知らず知らずのうちに、恋愛が主題の映画はあまり観なくなっていたが、この2本はいずれも新鮮。
監督自身も言っていたとおり、各登場人物が、現実に存在したら本当に言いそうなことを言っていて、キャラクターに真実味がしっかり根付いている。
日常ベースのストーリーというのもあり、登場人物のセリフや行動のリアリティーによって、各キャラクターがあたかも現実社会で会った人かのような、生々しい存在感を発している。
ところどころ、セリフに、本筋には影響しないが印象に残るネタをぶっこんでくるのに見事にやられた。
『愛がなんだ』でいえば、テルコの「あの辺 用がなかったら行かないもんね… っていうか 用がなかったら別にどこも行かないか」だったり、『街の上で』でいえば、イハの「長い短いってなんなんやろな なんか いっちばんどうでもいい 時間の概念」だったり。
完全に個人的な感傷だが、『街の上で』は下北沢がふんだんに登場してたのもたまらなかった。珉亭、にしんばが特にだが、主人公がタバコを買って信号をわたるとこや、撮影のために主人公を含めたスタッフがコインパーキングがある路地から出てくるとことか、郷愁要素もりもりだくさん。
イベントで監督の話を聞いて一番強く感じたのは、より映画を面白いものにするために、さまざまなことに配慮しているんだなってこと。それに尽きる。
ツーショットの映像と寄りの映像とどちらを使うかで悩んだがって話で、その理由を聞いてもう一度観てみても、観客としては頭では理解できても感覚的にはわかりにくい。それでも、それだけ考えて考えて作っているんだなと思えるだけで嬉しくなる。
自分がDVDなどの映像特典の監督によるオーディオコメンタリーが大好物ってのもあるが、監督の製作よもやま話をもっとふんだんに聞いていたいと思える幸せな時間だった。
noteに、監督に、感謝。
【追記】
どうでもいいこと。
今泉監督はNSCにいたことがある。インタビュアーがしずるの村上氏で、二人は同じ年生まれ。ああ、お笑いつながりなのかと勝手に思っていたが、全然関係なさそうだった 笑
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