閉鎖病棟その1
2月3日。この日が自分にとっての地獄の始まりだった。
気づいたら6畳程の部屋にいた。
部屋にはマットと枕掛け布団、トイレがあった。
その時自分の置かれている状況を理解できなかった。
二重の扉にご飯のトレーを入れるための少しの隙間。そのとき自分はやっちまったな、と思った。
だがそんな冷静なのはすぐおしまい。出れるはずのない二重の扉をひたすら蹴った。
2時間くらいけったかな?もうその時はパニックだった。
そうすると男の看護師が5人ほどきた。そして暴言を吐いて暴れ倒した。
自分は謎の注射を打たれ、目が覚めたらガラス張りの部屋で手足拘束されたじょうたいだった。
またしてもやってしまった、と後悔した。
そしてここから3ヶ月の閉鎖病棟生活が続く。
その2へつづく