創業事業と「ContentForce」・「スイッチングオプション」の誕生|CINCの出来事
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CINC TIMES編集部です。
今回は、2014年4月1日創業したCINC(旧社名・株式会社Core)が、西新宿のオフィスビルの一角で小さくスタートをきった際の事業やサービス、そして、現在のソリューション事業本部の原点といえる、CINC初のSaaSプロダクトについてご紹介します。
コンテンツマーケティングのCore
CINC創業時の主な事業は、コンテンツの戦略を提案するコンサルティングとコンテンツの制作(コンテンツマーケティング)です。創業した2014年当時、急速な市場拡大が続いていたデジタルマーケティング業界において、「コンテンツマーケティング」に主軸を置きました。
コンテンツマーケティングとは、主にWebサイト上で、「コンテンツ(情報)」を届けることで潜在顧客層を育成し、購買行動につなげるマーケティング手法です。
Webサイト上に掲載するコンテンツがユーザーにとって有益であると判断されると、googleなどの検索エンジン上での評価があがり、検索結果の画面で上位に表示(上位表示)されるようになります。上位表示されるようになることでWebサイトは露出の機会が増え、多くの人の目にとまるようになり、問い合わせやファンの獲得といった効果を得ることができます。
創業者の石松と平は、「どのようなコンテンツがユーザーのニーズを満たすのか」、「検索結果上で上位表示されるのか」について仮説をたて、実際に上位表示されているWebサイトやコンテンツを調査・検証し、そのロジックを紐解いていきました。
このナレッジをもとにWebサイトに掲載するコンテンツの戦略を提案するコンサルティングとその戦略の実行部分にあたるコンテンツの制作を担う事業をスタートし、「コンテンツマーケティングのCore(旧社名)」として、事業を推進していきました。
コンテンツマーケティングの台頭
コンテンツマーケティングを主軸事業とした背景には、デジタルマーケティング業界の2つのトレンドがあります。1つ目は、主要な検索エンジンGoogleによる大きなアルゴリズム(評価基準)方針の変更です。従来は、Webサイトが他のWebサイトから受けるリンク数やWebページの構成など、Webサイトの構造的な要素を評価対象とする傾向が強いアルゴリズムでした。
そんな中Googleは、ユーザーにメリットをもたらす品質の高いコンテンツを評価するアルゴリズムへの変更(パンダアップデート)を発表しました。この方針変更により、多角的な観点から「検索ユーザーのニーズを満たす」と判断されたWebサイトが評価され、検索結果の上位に表示されるようになり、デジタルマーケティングの考え方や手法も大きく影響を受けました。
2つ目のトレンドは、アメリカでのコンテンツマーケティングの台頭です。Googleの検索アルゴリズムの方針変更を受けて、アメリカでは「ユーザーが知りたいコンテンツ(情報)」を継続して届けることで潜在顧客にアプローチし、購買行動につなげるコンテンツマーケティングが注目されるようになっていました。日本においても同様の潮流があり、マーケティング業界において、コンテンツマーケティングの市場が拡大していくことが予測されました。
ContentForceの開発・提供(2014年)
コンテンツの執筆・提供は、主に競合調査→キーワード選定→記事案の作成→ライターへの依頼→原稿確認→納品というフローで進行します。ひとつひとつのプロセスでクライアントの確認や承認を要し、さらにこのプロセスを月間で何十~何百本と、並行して進めていくことになります。この進行管理の煩雑さはコンテンツ制作を請け負う側だけでなく、依頼するクライアントにとっても「全体の進行状況がわかりにくい」という不になっていました。
また、公開後のコンテンツの効果測定という観点でも、数多く公開されるコンテンツの数値を細やかに計測するには莫大な工数を要し、十分な検証がなされないということも起きていました。
そこで創業者の一人である平は、得意とするエンジニアリングを用いて、クラウド上でタスク管理と公開後の効果測定ができるCINC初のSaaSプロダクト「ContentForce(コンテンツフォース)」を開発しました。ContentForceは、クライアント、コンテンツ制作を担うCINC、ライティングを担当するライター間でのタスク管理・公開したコンテンツの管理を行うプラットフォームです。ツールとセットでコンテンツ制作の提案を行うことで競合他社との差別化を図ることができ、創業時の事業立ち上げを成功させることができました。
スイッチングオプションの提供開始(2015年)
マーケティングのコンサルティングサービスでは、一般的に検索エンジンマーケティングやソーシャルメディアマーケティング、アクセス解析など、特定の領域の施策を一定期間にわたって提供するサービス形態が主流です。
しかし、クライアントのビジネスに成果をもたらすために、本当に有効なマーケティング施策を見いだすには多角的なアプローチが必要であり、決め打ちで特定の施策のみを提供するコンサルティングで解決を図るのは困難でした。
こうした不に着目し、検索エンジンマーケティングやソーシャルメディアマーケティング、アクセス解析など、月次で施策をスイッチ(変更)することができる「スイッチングオプションサービス」の提供を開始しました。
多岐にわたるマーケティング施策をワンストップで利用できるサービスであるため、施策ごとに複数の企業へ発注する必要がなく、契約の手間・コストが省ける点で、クライアントから支持され、CINCオリジナルの強みとなりました。
こうしてCINCの事業は、コンテンツの戦略を提案するコンサルティング・コンテンツの制作事業から、総合的なデジタルマーケティングコンサルティング事業へと進化していきました。
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