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「家族信託」と「成年後見」、どっちがいいかは一概に言えません、念のため。

『家族信託について考える』シリーズで、「とある家族」の事例研究をご紹介していますが、成年後見支援センター「ヒルフェ」品川支部が、なぜ、家族信託の勉強会をやっているのかと疑問に思われるかもしれません。

ネット界隈では、「成年後見」の問題点を指摘する書籍があふれている反面、「家族信託」については、けっこう宣伝されています。
このnote 記事も、ネット界隈のつぶやきのひとつですから、やっぱり「家族信託」のほうがいいのかしらと思われてしまうかなと心配しました。

しかし、当たり前のことですが、「家族信託」と「成年後見」、どっちがいいのかは一概には言えないのです。
そもそも、どっちが得かと二者択一するものでもないのです。

「家族信託」のほうがいい高齢者もいれば、「成年後見」で助かる高齢者もいるわけで、それこそ、ケースバイケースです。

「法律は誰のためにあるのか」と問われた法律家が、「法を知る人が有利になるため」と答えます。しかし、続けて、「だから、法律家は法を知らない人を守らなくてはならない」と答えたというお話。

行政書士も法律家として、法を知って、それを誰のためにどう使うかを考えていなくてはなりません。そのために、「成年後見制度」について普及させるべく無料相談会をおこないながらも、「家族信託」についても、多方面から検討する勉強会を行っているわけです。

高齢者だからと言って、考え方も、ライフスタイルも、人それぞれなのと同じように、その方が、選択する、終活のしかたも多様性に富んでいく、高齢化社会とは、多様性の社会であると思います。

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