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第60回 2018年 グラミー賞 まとめ

第60回グラミー賞受賞式は2018年1月28日ニューヨーク州ニューヨーク市マディソン・スクエア・ガーデンにて開催されました!

目次よりお好きなジャンル別にご覧いただけます♪







年間最優秀レコード賞

「24K Magic」– ブルーノ・マーズ

プロデューサーShampoo Press & Curl The Stereotypes
エンジニア/ミキサーSerban Ghenea, John Hanes & Charles Moniz
マスタリング・エンジニアTom Coyne

2016年にリリースされた『24K Magic』のシングルカット
第60回グラミー賞では計6部門受賞しR&Bアーティストとして歴史的な快挙を達成

シンセベース、トークボックスを使った80年代~90年代のR&B/ファンクを意識させながらモダンなディスコプロダクションに仕上げた本作は現在でもYouTube再生回数、約17億回を突破している



他ノミネート作品

  • "Redbone" - チャイルディッシュ・ガンビーノ

2016年にリリースされた3作目のスタジオ・アルバム
P-Funkやサイケデリック・ソウルの影響を強く受けたサウンドを展開
ジョージ・クリントンが率いる70年代USバンドParliamentやFunkadelic、プリンスの影響を感じさせるサイケデリックなファンク調の曲が多い印象


  • "Despacito" - ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー featuring ジャスティン・ビーバー

プエルトリコ出身の歌手でレゲトンとラテン・ポップを巧みにレコーディングし、スペイン語は分からないがノれるダンサブルな作品
「デスパシート」とは、スペイン語で“ゆっくり”という意味だそうで、2017年にジャスティン・ビーバーが参加したリミックス版「Despacito」がリリース、ラテン音楽がメインストリームへと進出した


  • "The Story of O.J." - ジェイ・Z

NYのラッパー兼プロデューサーで、2017年にリリースされた13作目のスタジオアルバム収録曲
USフットボール選手/俳優のO.J.シンプソンを例に、成功しても世間からの変わらぬ人種差別を批判する内容で、クラシックなソウルやジャズのサンプルを多く使用しており「The Story of O.J.」では、ジョージ・ベンソンの「The Ghetto」をサンプリング
No I.D.がプロデューサーとして参加しておりジャジーでリラックスしたアートワークに


  • "Humble" - ケンドリック・ラマー

コンプトン出身ラッパーで2017年にInterscope Recordsよりリリースされた4作目のスタジオアルバム
2014年に発生した白人警官による黒人青年射殺事件を機に始まった抗議運動“Black Lives Matter”を描き、社会への問題提起を込めたコンシャスラップへと昇華。力強いフローとトラップビートが圧巻の一曲となった。
リアーナ、Zacari、U2など豪華客演に加えて、アメリカで屈指の権威あるアワード”ピューリッツァー賞”音楽部門で表彰され初のヒップホップ作品が受賞した



年間最優秀アルバム賞

『24K・マジック(24K Magic)』 - ブルーノ・マーズ

90年代R&B/ニュージャックスウィング(現代のヒップホップソウル)が再評価されるきっかけを作ったダンス・アンセムの一つ


他ノミネート作品

  • 『Awaken, My Love!』 - チャイルディッシュ・ガンビーノ

※上記詳細記載


  • 『4:44』 - ジェイ・Z

※上記詳細記載


  • 『DAMN.』 - ケンドリック・ラマー

※上記詳細記載


  • 『メロドラマ(Melodrama)』 - ロード

ニュージーランド出身  Republic Records所属のインディー・ポップシンガーソングライター
2017年にUniversal Recordsよりリリースされた2作目のスタジオアルバム
シンセサイザーやピアノ演奏、ミニマルなドラムに乗せた彼女の声が儚さを奏でるエロクトロニック・ポップチューン


年間最優秀楽曲賞

「ザッツ・ホワット・アイ・ライク(That's What I Like)」 - ブルーノ・マーズ『24K・マジック(24K Magic)』より
ソングライター陣クリストファー・ブロディ・ブラウン、ジェームズ・フォントルロイ、フィリップ・ローレンス、ブルーノ・マーズ、レイ・チャールズ・マカラウ II、ジェレミー・リーヴス、レイ・ロムルス、ジョナサン・イップ

90年代のニュー・ジャック・スウィングやグルーヴィーなR&Bサウンドで2018年度、3つのグラミー賞を受賞
キャッチーなメロディーが大ヒットした


  • "Despacito" - ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー featuring ジャスティン・ビーバー ルイス・フォンシ『Vida』より

2017年4月、ジャスティン・ビーバーが参加したリミックス版「Despacito」がリリースし、ラテン音楽がメインストリームへと進出


  • "4:44" - ジェイ・Z 『4:44』より

妻ビヨンセとの生活について語った歌でシンプルなビートと暖かみのあるコード進行が内省的なメロディーを感じさせる
本作のサンプル元「Late Nights & Heartbreak」


  • "Issues" - ジュリア・マイケルズ

USのシンガーソングライターでRepublic Records所属アーティスト
セレーナ・ゴメス、ジャスティン・ビーバー、デミ・ロヴァート、エド・シーラン、ショーン・メンデス など数々のアーティストに楽曲を提供しグラミー賞では6回ノミネートされた
本作2017年にSGリリースされたポップ・バラード調とEP『Nervous System』でシンガーデビューを果たす


  • "1-800-273-8255" - ロジック featuring アレッシア・カーラ & カリード

タイトル「1-800-273-8255」は、アメリカの自殺防止ホットラインの電話番号でLogicのコンシャスラップ、アレッシア・カーラ & カリードのソウルフルな歌声とリリックが希望を見出していくアートワーク
ピアノとシンセサイザーが基調のメロウでキャッチーなー曲



最優秀新人賞

アレッシア・カーラ

カナダ出身のシンガー・ソングライター
自らYouTubeに投稿したパフォーマンス映像から人気に火が付き、メジャー・デビュー
「Staywith Zedd」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス 
ノミネート
"1-800-273-8255" (with Logic & Khalid)で最優秀楽曲賞ノミネート
その他、最優秀音楽ビデオでもノミネートされている

他ノミネート人

  • カリード(US南東部ジョージア州出身のR&Bアーティスト)

  • リル・ウージー・ヴァート(US東海岸出身のラッパー、シンガーソングライター)

  • ジュリア・マイケルズ(USシンガーソングライター)

  • SZA(USミズーリ州出身のR&Bアーティスト TDE,RCAレコード所属)

 


ポップ

最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス

「Shape of You」 - エド・シーラン

2017年にリリースされたアルバム: 『÷(Divide)』収録曲
アップテンポなハウスサウンドとシンプルなマリンバのメロディーラインで構成
メロディアスなマイナー調のフックが癖になる一曲


他ノミネート作品

  • "Love So Soft" - ケリー・クラークソン『Meaning of Life』より


  • "Praying" - ケシャ

Ke$haはUSシンガーで2009年の後半にリリースされたデビュー・シングル「ティック・トック」は複数の国の音楽チャートで1位を記録

スタジオアルバムリリース
2010年デビュー・アルバム『アニマル』
2012年セカンドアルバム『レインボー』
2017年サードアルバム『ハイ・ロード』
2012年、2017年にはサマーソニック出演している

ピアノを基調としたハイトーンボイスを織り交ぜたバラード曲「Playing」が第60回グラミー賞でノミネートされた


  • "ミリオン・リーズンズ(Million Reasons)" - レディー・ガガ

本作は最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀楽曲賞、最優秀ポップ・パフォーマンス賞 でノミネートされた壮大なバラード曲


  • "What About Us " - ピンク

2017年にリリースされたアルバム『Beautiful Trauma』の収録曲で自身がソングライターを務めSteve Macがプロデュース
キャッチーでパワフルなフックが聴衆の心に刺さる一曲


最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス

「Feel It Still" - ポルトガル・ザ・マン」 『ウッドストック(Woodstock)』

2004年に結成されたUSの4人組インディー・ロックバンド
2017年にリリースされた 8作目のスタジオアルバム『Woodstock』の収録曲1960年代から1970年代のポップ的要素もあり、ファンクとサイケデリック・ロックのクロスオーバー作品


他ノミネート作品

  • "Something Just like This" - ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ(ザ・チェインスモーカーズ『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン(Memories...Do Not Open)』

2012年より活動しているNYのEDMデュオでアンドリュー・タグガートはVo.、Gt.を務め、アレックス・パルはDJ、プロデューサー担当
UKバンドのコールドプレイと共作した作品はコロンビア・レコードより2017年にリリースされ、この賞に加え最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞にもノミネート
客演としてDaya、Jason Derulo、Lindsey Stirling、Louaneが参加しており曲目ごとに違うテイストの歌声も楽しめる作品


  • "Despacito " - ルイス・フォンシ & ダディー・ヤンキー featuring ジャスティン・ビーバー

※年間最優秀楽曲賞の欄に詳細記載のため割愛

  • "Thunder" - イマジン・ドラゴンズ

2008年より活動しているUSの4人組のエレクトロニックポップ・ロックバンド
ノミネート作はInterscope Recordsより2017年にリリースされた『Evolve』の収録曲で、力強いドラムビートとシンセサウンドが特徴的


  • "Stay" - ゼッド & アレッシア・カーラ

Zeddはドイツ、USのEDMシーンで知られグラミー賞を受賞した実力派プロデューサー
本作は2017年にリリースされたシングル曲でエモーショナルでキャッチーなメロディと、ダンスビートが惹きつけられる


最優秀ポップ・ボーカル・アルバム

『Tony Bennett Celebrates 90』- Tony Bennett

USのジャズシンガー、トニー・ベネットが90歳を迎えたことを記念して2016年にリリースされたアルバム
プロデューサー  Danny Bennett(トニー・ベネットの息子)

クラシックなポップとジャズ・スタンダードが混在したトニー・ベネットの集大成
レディー・ガガやマイケル・ブーブレ)、ビリー・ジョエル、エイミー・ワインハウスなどが客演として参加している


他ノミネート作品

  • 『Nobody but Me』(Delaxバージョン)- マイケル・ブーブレ

カナダ出身のソングライター/プロデューサー:でスウィングとジャズのスウィングスタイルにポップなエッセンスを加えたリズミカルな作品


  • 『トリプリケート(Triplicate)』- ボブ・ディラン

USのルーツのなかでも影響力のあるフォークロックのシンガーソングライターで本作は2017年にコロンビア・レコードよりリリースされた
950年代や1960年代のアメリカン・スタンダードをカバーしており感傷的な作品となっている


  • 『In Full Swing』- セス・マクファーレン

2017年にRepublic Recordsよりリリースされたビッグバンドスタイルのスウィング・ジャズアルバム
フランク・シナトラやナット・キング・コールなど、黄金時代のジャズシンガーを彷彿とさせる


  • 『Wonderland』- サラ・マクラクラン

カナダのノバスコシア州のシンガーソングライター
本作はクリスマスアルバムで2曲目の「Angels We Have Heard on High」は18世紀のフランスのクリスマス賛美歌「Les Anges dans nos campagnes」が元になっている。伝統的なクリスマスキャロルに基づいた作品


最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバム

  • 『÷』- エド・シーラン

UK出身のシンガーソングライターでアサイラム・レコード/アトランティック・レコード所属
2017年にリリースされた4作目のスタジオアルバムでズミカルでダンサブルなアートワークになっている


  • 『Kaleidoscope EP』- コールドプレイ

前作スタジオアルバム『A Head Full of Dreams』に続くEP
リーダーのクリス・マーティンが中心となり、制作されたエレクトロニカ、ポップ作品でパーロフォン・レコード / キャピトル・レコードより2017年にリリースされた


  • 『Lust for Life』- ラナ・デル・レイ

NYのシンガーソングライターで2010年にインディーズ・アルバム『Lana Del Ray A.K.A. Lizzy Grant』を初リリース
その後、次々とスタジオアルバムリリース
本作は2017年にリリースされた5作目のアルバムでクラシックなポップバラードが多く収録されており、A$AP Rocky、ショーン・レノン、スティービー・ニックスが参加している


  • 『Evolve』- イマジン・ドラゴンズ

※最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスの欄に詳細記載のため割愛

  • 『Rainbow』- ケシャ


  • 『Joanne』- レディ・ガガ

2016年にリリースされた5作目のスタジオアルバム
彼女がカントリー・ポップやロックへとシフトする契機となった、シンプルでエモーショナルな作品



ダンス/エレクトロニック

最優秀ダンス・レコーディング

「Tonite」 – LCDサウンドシステム
プロデューサー James Murphy
ミキサー James Murphy

ジェームス・マーフィーを中心に構成されているディスコ・パンクバンドで2018年にリリースされた『American Dream』収録曲でシンセサイザーとドラムマシンがシニカルなリリック内容


他ノミネート作品

  • "Bambro Koyo Ganda" – ボノボ featuring イノフ・グナワ

UKブレイクビーツの流れを根底に持つエレクトロニック系アーティストBonoboことサイモン・グリーン
フリカのグナワ音楽モロッコの伝統音楽を取り込み、ダウンテンポやトリップ・ホップサウンドに深みのあるグルーヴ感を生み出している
電子音楽とネオ・チェンバー・ポップがうまく混在した作品


  • "Cola" – キャメルファット& エルダーブルック

ディジュ・カルダーとマイク・ディグビーの2人で構成されておりリバプール出身のクラブミュージックを得意とするハウスDJデュオ


  • "Andromeda" – ゴリラズ featuring DRAM

Gorillazはデーモン・アルバーンを中心としたプロジェクトで他4人はアニメーション上のバンドメンバーとして描かれている
2001年にデビューアルバムをリリースしたバーチャルなバンド

スタジオアルバムリリース
2001年『Gorillaz』
2005年『Demon Days』
2010年『Plastic Beach』
2010年『The Fall』
2017年『Humanz』
2018年『The Now Now』
エレクトロニカ・ポップを得意とするオルタナティブロックバンドとリリカルなラップとソウルフルなボーカルで魅せるDRAMとのコラボレーションワーク


  • "Line of Sight" – オデッサ featuring WYNNE(ウィン) & マンションエア

アルバム『A Moment Apart』の収録曲でWYNNEの力強いヴォーカルとMansionairの繊細なボーカルがODESZAのシンセ・サウやドラムと相まって心地よい浮遊感を生んでおり、エレクトロニカ系の音楽好きにおすすめ



最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム

『3-D The Catalogue』 – クラフトワーク

1970年に結成されたドイツの電子音楽バンドで、電子音楽やテクノのパイオニアとして知られる
受賞作は2017年にリリースされたライブアルバムで2012年から2016年にかけて世界各地で行われた3Dライブパフォーマンスを収録

スタジオアルバムリリース
1970年 『Kraftwerk』
1972年 『Kraftwerk 2』
1973年 『Ralf und Florian』
1974年 『Autobahn』
1975年 『Radio-Activity』
1977年 『Trans-Europe Express』 
1978年 『The Man-Machine』 
1981年 『Computer World』
1986年 『Electric Café』
2003年 『Tour de France Soundtracks』


  • 『Migration』 – ボノボ

※最優秀ダンス・レコーディング他ノミネートに詳細記載


  • 『Mura Masa』 – ムラ・マサ

UKの音楽プロデューサー・アーティスト
2017年にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムで客演には、A$AP Rocky、Charli XCX、Damon Albarn、Christine and the Queens、Bonzai、Jammie Lidellも参加している
R&B、UKガラージをエレクトロニック・ヒップホップに昇華させた傑作


  • 『A Moment Apart』 – オデッザ

ハリソン・ミルズとクレイトン・ナイトによるUSエレクトロニック・ミュージック・デュオで、2017年にリリースされた本作3作目がノミネート
シネマティックなシンセサウンドやリズミカルなドラムが心地よい浮遊感を生むエレクトロニカ系アルバム


  • 『What Now』 – シルヴァン・エッソ

アメリア・ミースとニック・サンボーンの2人で結成されたUSのエレクトロポップ・デュオ
2014年 に『Sylvan Esso』デビューアルバムをリリース後、2017年にリリースした2枚目のスタジオ・アルバムがノミネートされた
シンセポップ、フォークトロニカ、インディー・エレクトロニカが混在したサウンドが特徴的



コンテンポラリー・インストゥルメンタル

最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム

『プロトタイプ(Prototype)』 – ジェフ・ローバー・フュージョン

1970年代後半から活動しキーボーディストのジェフ・ローバーを中心に結成されたアメリカのフュージョン・グループ
フュージョン・サウンドにエレクトリックな要素を加えた、スムースジャズやコンテンポラリー・ジャズを基盤としている
※スムースジャズ・・・フュージョンから派生しておりR&Bのように、ワン・コードで演奏されるような音楽のこと


他ノミネート作品

  • 『What If』 – ザ・ジェリー・ダグラス・バンド

ジェリー・ダグラスはラップ・スチールの奏者
レコーディングプロデューサでもあり14度グラミー賞を受賞している

ラップ・スチールとは膝の上に置いてスライドバーで演奏する奏法のこと

奏法例


  • 『Spirit』 – アレックス・ハン

バークリー音楽大学出身の実力派サックス奏者でコンテンポラリー・ジャズシーンで活躍
本作はジャズの伝統を継承しつつも、モダンなアプローチを取り入れた作品


  • 『Mount Royal』 – ジュリアン・ラージ & クリス・エルドリッジ

USのギタリストでアコースティックギターを中心にしたインストゥルメンタル・デュオ
ジャズやブルーグラスのリズミカルなサウンドとフォークやトラディショナルな穏やかなサウンドが、アルバム全体に渡って深い音楽的対話を繰り広げている


  • 『バッド・オンブレ(Bad Hombre)』 – アントニオ・サンチェス

メキシコ出身のドラマー/作曲家
2015年にリリースしたアルバムでジャズ、ロック、ラテン音楽が融合した斬新的なアートワークで、客演としてサックス奏者のデヴィッド・サンチェスやギタリストのジョン・スコフィールドといった著名なミュージシャンが参加している



ロック

最優秀ロック・パフォーマンス

「You Want It Darker"」– レナード・コーエン 『ユー・ウォント・イット・ダーカー(You Want It Darker)』

カナダ出身のシンガーソングライターで1967年にデビューアルバム『Songs of Leonard Cohen』をリリース
本作はコーエンの生前最後のスタジオアルバムで特徴的な低音ボイスとシンプルながら美しいアレンジが、シリアスなアートワーク


他ノミネート作品

  • "The Promise" – クリス・コーネル

1990年代始めよりSoundgardenのリードボーカルとして活動していおり、ソロやAudioslaveで活躍した
本作は映画『The Promise』のサウンドトラックの使用曲
日本ツアーを敢行した後、2017年に亡くなってしまったが、彼の感情的で深い作品は今でもも多くのリスナーに愛されている


  • "Run" – フー・ファイターズ

1994年にデイヴ・グロールによって結成
デイヴ・グロールはNirvanaのドラマーとして広く知られておりリードボーカル、ギター、ソングライティングを担当
1995年に『Foo Fighters』 デビューアルバムをリリース後、矢継ぎ早にアルバムを出している
本作は2017年にリリースされた9枚目のスタジオアルバム『Concrete and Gold』の収録曲
パンクやグランジの激しさを感じさせながらメロディアスでな一曲


  • "No Good" – カレオ

2012年に結成されたアイスランドのロックバンド
本作は2016年にリリースされた『A/B』の収録曲で90年代や70年代のブルースロックの影響を受けた荒々しくパワフルなギターリフが印象的
ドライブ感のあるリズムと歪んだギターでガレージロック調の曲


  • "Go to War" – Nothing More

USのテキサス州出身の4人組ロックバンド
2003年に活動を開始し、インディーズ時代を経て、2014年にメジャーアルバム『Nothing More』をリリース
ノミネート作は2017年にリリースしたシングル曲で、重厚感のあるインパクトのあるサウンドが特徴


最優秀メタル・パフォーマンス

「Sultan's Curse」– マストドン『エンペラー・オブ・サンド(Emperor of Sand)』より

2000年に結成された4人組メタルバンド
受賞作は2017年のアルバム『エンペラー・オブ・サンド(Emperor of Sand)』のオープニングトラック
プログレッシブメタル、スラッジメタル、ハードロックを基調としたアグレッシブな作品になっている


他ノミネート作品

  • "Invisible Enemy" – オーガスト・バーンズ・レッド

2003年に結成されたUSのメタルコアバンドでアグレッシブなサウンドと複雑なコード進行が印象的
ブレイクダウンのモッシュパートが痛快でシャウトとバスドラムのユニゾンテンポが癖になる一曲



  • "Black Hoodie" – ボディ・カウント

1990年に結成されたUSラッパーが率いるハードコアパンク・バンドで1992年にセルフタイトルのデビューアルバムを初リリース
本作はボーカルIce-Tによるコンシャスなリリックが評価された


  • "Forever" – Code Orange

2008年に結成された、USハードコアメタル・バンドで本作は2017年にリリースした3枚目のスタジオアルバム
ノイジーなシューゲイズ・サウンド、シンセサイザーを駆使したアンビエントな音像が楽しめる作品


  • "Clockworks" – メシュガー

スウェーデン出身のエクストリームメタルバンドでプログレッシブなサウンドが魅力的
本作は2016年リリースしたアルバム『The Violent Sleep of Reason』のオープニングタイトル曲で、収録時間が約7分と内容も重めのトラック
ギターリフや変拍子を駆使したポリリズムが楽しめるカオティック作品



最優秀ロック・ソング

「Run」 - フー・ファイターズ 『コンクリート・アンド・ゴールド(Concrete and Gold)』


他ノミネート作品

  • "Atlas, Rise!" - メタリカ

1981年に結成されたUSのヘヴィメタルバンドでジェイムズ・ヘットフィールド(Vo, Gt)とラーズ・ウルリッヒ(Dr)を中心に活動し、スラッシュメタルの「ビッグ4」の一角を担う
本作はアルバム『Hardwired... to Self-Destruct』(2016)に収録された楽曲


  • "Blood in the Cut" - K.Flay

USのシンガー、ラッパー、ソングライター、プロデューサー
オルタナティブ・ロックを組み合わせた、内省的なリリックとダークなサウンドが特徴で、Netflixドラマ『13の理由(13 Reasons Why)』のサウンドトラックに使用されている


  • "Go to War" -ナッシング モア

    2003年に結成されたUSオルタナティブ・メタル / ハードロックバンドで本作はヘヴィなギターリフとエレクトロニックな曲調


  • "The Stage" - アヴェンジド・セヴンフォールド

1999年に結成されたアメリカのヘヴィメタル/メタルコアバンド
本作は2016年にリリースされたアルバム『The Stage』のタイトル曲で、プログレッシブ・メタル的要素を強く取り入れた楽曲


最優秀ロック・アルバム

『ア・ディーパー・アンダスタンディング(A Deeper Understanding)』
The War on Drugs

シンセポップ、アメリカーナをルーツとした2005年に結成されたUSの4人組サイケデリック・ロックバンド
受賞作は全体的に広がりのあるポップなサウンドスケープと爽快感のある歌声が印象的

スタジオアルバムリリース
2008年 『Wagonwheel Blues』
2011年 『Slave Ambient』
2014年 『Lost in the Dream』
2017年 『A Deeper Understanding』
2021年 『I Don’t Live Here Anymore』



  • 『エンペラー・オブ・サンド(Emperor of Sand)』 – マストドン

2000年に結成されたUS4人組メタルバンドで本作は「生と死」のテーマを軸にしたストーリー性を持ったアルバムで2017年にリリースされた


  • 『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト(Hardwired... to Self-Destruct)』 – メタリカ

1981年に結成されたUS4人組ヘヴィメタルバンド
1983年にスラッシュメタルの代表作ともいえる『Kill 'Em All』をリリースしデビューし、現段階でグラミー賞を9回受賞している
2016年にリリースした本作は、90年代のヘヴィさと80年代のスピード感を演出しておりメタル界のレジェンドとして君臨した


  • 『ザ・ストーリーズ・ウィ・テル・アワセルヴス(The Stories We Tell Ourselves)』 – ナッシング・モア

※上記詳細記載


  • 『ヴィランズ(Villains)』 – クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ

Queens of the Stone Ageは略してQOTSAの愛称で親しまれている
本作はQOTSAの7作目のスタジオアルバムで2017年にプロデューサーのマーク・ロンソンを迎えリリースした
前作2013年のアルバム『…Like Clockwork』のダークな作風から一転し、ポップスのプロデューサーによりダンサブルかつグルーヴィーなロックサウンドへと変化した作品


オルタナティヴ

最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム

『Sleep Well Beast』 - The National

1999年にUSオハイオ州で結成された6人組のインディーロックバンド
受賞作は7枚目のアルバムでシンセサイザーやストリングスなどを使用したアトモスフェリックなアレンジ、リリック内容が文学的でコンシャスな内容だと話題に

スタジオアルバムリリース
『The National』(2001年)
『Sad Songs for Dirty Lovers』(2003年)
『Alligator』(2005年)
『Boxer』(2007年)
『High Violet』(2010年)
『Trouble Will Find Me』(2013年)
『Sleep Well Beast』(2017年)
『I Am Easy to Find』(2019年)
『First Two Pages of Frankenstein』(2023年)


他ノミネート作品

  • 『エヴリシング・ナウ(Everything Now)』 – アーケイド・ファイア

2001年に結成されたカナダ出身の5人組インディー・アートバンド
2005年にサマーソニック'05にて初来日している
本作はバロックポップ、ポストパンクを基盤にデジタルな音やディスコ、ダンスミュージックのカルチャーを取り入れた5作目のスタジオアルバムでソニー・ミュージックコロンビア、コロンビア・レコードよりリリースされた


  • 『ヒューマンズ(Humanz)』 – ゴリラズ

2017年に制作された5作目のスタジオアルバムで、7年ぶりのリリースとなる
客演として、ヴァンス・ステイプル、ヴァージル・アブロー、アンダーソン・パーク、デーモン・アルバーンなどが参加
エレクトロニカやヒップホップを基盤にしながらダンスホールやレゲエ、エレクトロポップとR&Bサウンドも取り入れバリエーション豊かな作品


  • 『アメリカン・ドリーム(American Dream)』 – LCDサウンドシステム

ポスト・パンクにEDMやヒップホップ要素が加わったダンス・パンクを流行らせた先駆者でもあり、DFAレコーズを主宰するジェームス・マーフィー率いるプロジェクト

スタジオアルバムリリース
『LCD Soundsystem』(2005年)
『Sound of Silver』(2007年)
『This Is Happening』(2010年)
『American Dream』(2017年)

前作より7年ぶりにリリースされたノスタルジックかつエロクトロニックなシンセポップ作品


  • 『ピュア・コメディ(Pure Comedy)』 – ファーザー・ジョン・ミスティ

2012年より活動しているUSのシンガーソングライター、プロデューサー
インディー・フォークやバロック・ポップをメインに制作している
本作はロックなシンセサウンドと共にメランコリックでアイロニカルな歌詞が話題になった



R&B

最優秀R&Bパフォーマンス

「ザッツ・ホワット・アイ・ライク(That's What I Like)」- ブルーノ・マーズ(『24K・マジック(24K Magic)』より

※年間最優秀アルバム賞に同様の記載があるため省略


他ノミネート作品

  • "Get You " - ダニエル・シーザー featuring カリ・ウチス(『Freudian』より

カナダ出身のシンガーソングライターダニエル・シーザーのジャジーな代表曲で、2017年にリリースされた『Freudian』の収録曲
客演として参加したカリ・ウチスのエテリアル美しいボーカルも印象的

EPアルバムリリース
『Pilgrim's Paradise』(2015年)
『Freudian』(2017年)
『Case Study 01』(2019年)


  • "Distraction" - ケラーニ『SweetSexySavage』より

2017年にリリースされたデビューアルバム『SweetSexySavage』の収録曲
シンプルでグルーヴィーなR&Bのビートとソウルフルなボーカルが魅力的な一曲


  • "High" - レデシー(『Let Love Rule』より

2000年にデビューアルバムをリリース以降、ホワイトハウスで披露するなどUSの実力派R&Bシンガーソングライター
本作はアルバム『Let Love Rule』の収録曲でリスナーを高揚させるポップバラード


  • "The Weekend" - SZA『Ctrl』

1989年生まれ USのR&Bシンガー
本作は2017年にリリースしたデビューアルバムの収録曲で、スムーズなベースラインとミニマルなドラムパターン、彼女の歌声が相まってセクシーな雰囲気が漂う一曲
フランク・オーシャン、ジェネイ・アイコ、トレイ・ソングス好きにおすすめ

EPスタジオアルバムリリース
『S』(2013年)
『Ctrl』(2017年)
『Ctrl』(2017年)
『SOS』(2022年)



最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス

「レッドボーン(Redbone)」 - チャイルディッシュ・ガンビーノ(『アウェイクン、マイ・ラヴ!(Awaken, My Love!)』より
※最優秀レコード賞に詳細記載のため省略


他ノミネート作品

  • "Laugh and Move On" - ザ・ベイラー・プロジェクト

USのジャズ・ソウルデュオでaylor(ジーン・ベイラー)とMarcus Baylor(マーカス・ベイラー)の2人によって結成
2020年にリリースされたアルバム『Laugh and Move On』の収録曲で2人のハーモニーとグルーヴ感がエモーションを生み出し、ポジティブになれるサウンド


  • "What I'm Feelin'" - アンソニー・ハミルトン featuring ザ・ハミルトンズ『What I'm Feelin'』より

1992年より活動しているRCA Records所属おUSのR&B/ソウルシンガーソングライター
スタジオアルバムリリース
『Comin' from Where I'm From』(2003年)
『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)
『The Point of It All』(2008年)
『Back to Love』(2011年)
『What I'm Feelin'』(2016年)


  • "All the Way" - レデシー『Let Love Rule』より

グルーヴ感のあるソウルフルなサウンドポジティブなエネルギーを感じさせる一曲
スタジオアルバムリリース
『Feeling Orange but Sometimes Blue』(2005年)
『Lost & Found』(2007年)
『Soul Music』(2011年)
『Blackbird』(2015年)
『The Truth』(2017年)
『Let Love Rule』(2020年)


  • "Still" - マリ・ミュージック『The Transition of Mali』



最優秀R&Bソング

「ザッツ・ホワット・アイ・ライク(That's What I Like)」 - ブルーノ・マーズ 『24K・マジック(24K Magic)』

※上記記載のため省略



  • "First Began" - PJ Morton

US出身のシンガーソングライター・キーボーディスト
マルーン5のツアー・メンバーとしても知られ、ソウル、R&B、ゴスペルを融合させた温かみのあるボーカルが特徴
アコースティックギターと柔らかいキーボードが中心のミニマルにアレンジされた一曲


  • "ロケーション(Location )" - カリード

トラップビートやモダンなシンセアプローチ、エレクトロポップやインディーR&B要素も取り入れており、10代の淡いリリックも目立つキャッチーなアルバム


  • "レッドボーン(Redbone )" - チャイルディッシュ・ガンビーノ

上記記載のため詳細省略


  • "スーパーモデル(Supermodel)" - SZA

2017年にリリースしたデビュー作品でオルタナティブR&Bを基盤にしながらヒップホップ、ソウル、ネオソウルも組み合わせたアルバム



最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム

『スターボーイ(Starboy)』 - ザ・ウィークエンド

カナダ出身のシンガーソングライターでXO、Republic Recordsよりリリースされたどこか反骨精神を感じさせるクールで魅惑的な作品

スタジオアルバムリリース
『House of Balloons』(2011年)
『Thursday』(2011年)
『Echoes of Silence』(2011年)
『Kiss Land』(2012年)
『Beauty Behind the Madness』(2015年)
『Beauty Behind the Madness』(2015年)
『Starboy』(2016年)
『After Hours』(2020年)
『Dawn FM』(2022年)


他ノミネート作品

  • 『Free 6lack』- 6lack

USアトランタ出身(東南部)のラッパーで本作2016年のデビューアルバム『Free 6lack』とシングル「Prblms」で広く知られる
2015年、6lackはラッパーコレクティブのSpillage Villageに加入
※Spillage Spillageメンバー
EarthGang(アースギャング)、JID(ドリームビル) 、メレバ、ハリウッド・ジェイビー、ベンジ、ジュルダン・ブライアント

スタジオアルバムリリース
『Free 6lack』 (2016)
『East Atlanta Love Letter』 (2018)
『Since I Have A Lover』 (2023)


  • 『Awaken, My Love!』 - チャイルディッシュ・ガンビーノ

2016年リリースされた前衛的なアルバムで、ジョージ・クリントン率いるParliamentやFunkadelicや1970年代のPファンクの雰囲気を色濃く感じるサイケデリック・ソウルなアートワークになっている
自身の声をリバーブしたりディストーションをかけたり、ファルセットヴォーカルも取り入れるなど、バラエティにとんだ作品
ギターリフ含め曲目ごとのエフェクトが面白い



  • 『American Teen』 - カリード

2017年当時、弱冠19歳でデビューアルバムをリリースし、このアルバムで最優秀新人賞,、含む計5部門にノミネートされた
トラップビートやモダンなシンセアプローチ、エレクトロポップやインディーR&B要素も取り入れており、10代の淡いリリックも目立つキャッチーなアルバム



  • 『Ctrl』 - SZA

2017年にリリースしたデビュー作品でオルタナティブR&Bを基盤にしながらヒップホップ、ソウル、ネオソウルも組み合わせたアルバム
収録曲では「Love Galore」でトラップ風のハイハットにローファイなスネアとルーズなキックを合わせているせいか不安定な美しさを感じる
このアルバムでR&Bというジャンルにおいて新たな時代を映すアーティストとして称された




最優秀R&Bアルバム

『24K・マジック(24K Magic)』 - ブルーノ・マーズ

2016年にリリースされたブルーノ・マーズの3作目のスタジオアルバム
80年代~90年代のファンク、R&B、ニュージャックスウィングのグルーヴ感
でミッドテンポなドラムがタイトで際立つ


他ノミネート作品

  • 『Freudian』- ダニエル・シーザー

ノミネート当時、弱冠24歳の次世代R&Bシンガーソングライターのスロージャム作品
ミッドテンポの、ミニマルなビート、ギターやピアノを基調としたアレンジが秀悦で、タイトで洗練されているが女性ボーカルの客演も含めあたたかく


  • 『Let Love Rule』- レデシー

ニューオリンズ発のパワフルかつソウルフルなスウィートアルバム
1995年にインディーズで活動しており、本作は最優秀R&Bパフォーマンス、最優秀R&Bソングにもノミネートされた


  • 『GUMBO(Gumbo )』- PJモートン

2017年にリリースしたアルバムで、生演奏によるヴィンテージ感のあるオーガニックなサウンドが印象的
アルバム収録曲の「First Began」が最優秀R&B楽曲にもノミネートされている
後2020年にリリースする『Gumbo Unplugged』で最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンスを受賞する実力派アーティスト


  • 『Feel the Real』- ミュージック・ソウルチャイルド

グルーヴィーで心地よいアップテンポの曲から内省的なバラードも収録されているが全体的に落ち着いた大人のR&Bアルバムとなっており、懐古的なサウンドでアナログなミックス感が楽しめる



ラップ

最優秀ラップ・パフォーマンス

「ハンブル(Humble)」 - ケンドリック・ラマー 『ダム(Damn)』より

ディストーションがかったイントロが印象的で、ピアノのリフと彼のラップがアグレッシブに交差していく傑作トラップ
本作は最優秀ラップ・パフォーマンスと最優秀ラップ楽曲のW受賞


他ノミネート作品

  • "Bounce Back" - ビッグ・ショーン『I Decided』より

2016年に先行リリースされたSGで4作目のアルバム『I Decided.』収録曲
モダンなトラップビートと、ビッグ・ショーン特有のシームレスなフロウが特徴的
ミステリアスで幻想的なシンセサウンドと808ベースが効いたシャープなハイハットがクラブシーンのヒットチューンに


  • "Bodak Yellow" - カーディ・B 『Bodak Yellow』

元ストリッパーという異色の経歴を持つNYブロンクス出身のフィメールラッパー
2017年メジャー・デビュー・シングル「Bodak Yellow」をリリースし、本作はそのタイトル曲で最優秀ラップ・パフォーマンスと最優秀ラップ・ソングの2部門にノミネートされた


  • "4:44" - ジェイ・Z 『4:44』

※年間アルバム最優秀賞 記載のため省略


  • "Bad and Boujee" - ミーゴズ featuring リル・ウージー・ヴァート

”Rain Drop, Drop Top”というキャッチーなフックが2010年代後半のトラップシーンで話題になり彼らの代表作となった決定的なヒット
ミニマルかつダークなMetro Boominのビートとミーゴズの特徴的な三連符ラップがトラップシーンの時代を決定づけたアンセム



最優秀ラップ/サング・パフォーマンス

「Prblms 」- 6lack 『Free 6lack』

USアトランタ出身2016年のラッパー
受賞作は彼のデビューアルバムである『Free 6LACK』収録曲で、メランコリックなトラックでダークでムーディーなR&Bサウンドになっている
6lackの語り口からシリアスなMVの雰囲気とトラップビートに引き込まれるアートワークで控えめなオートチューンも魅力的



他ノミネート作品

  • "Crew" - ゴールドリンク featuringブレント・ファイアーズ & シャイ・グリジー 『At What Cost』

2013年より活動しているGoldlinkは東海岸ワシントンD.C.出身のラッパーでアフロビートやハウスをベースに、ジャズやエレクトロニック、ソウルも合わせたサウンドを作っている
本作はソウルフルでリラックスしたムードを備えつつアトランタのトラップサウンドとヴァージニアのR&Bサウンドのミックスが印象的でBrent Faiyazのボーカルスタイルも話題に

スタジオアルバムリリース
『The God Complex』 (2014)
『And After That, We Didn’t Talk』 (2015)
『At What Cost』 (2017)
『Diaspora』 (2019)


  • "Family Feud" - ジェイ・Z featuring ビヨンセ 『4:44』

本作はアルバム『4:44』からのシングルカットでBeyoncéをフィーチャーした曲で、ピアノとベースのメロウで穏やかなトラック


  • "Love Galore" - SZA featuring トラビス・スコット 『Ctrl』

客演に迎えたトラヴィス・スコットはトラップシーンで人気のラッパーでアルバム『Astroworld』が代表作
本作はドリーミーでトリップ感あるR&B作品になっている


最優秀ラップ・ソング

「ハンブル(Humble)」 - ケンドリック・ラマー 『ダム(Damn)』より
ソングライター K. Duckworth, Asheton Hogan, M. Williams II

※詳細上記記載

他ノミネート作品

  • "Bodak Yellow " - カーディ・B 『ボダック・イエロー(Bodak Yellow)』より

USのフィメールラッパーで本作は2017年にリリースされた彼女のデビュートラップアルバム
どこか独特な個性と強い自信を感じられるリリックと、ストリップを彷彿させるようなセクシーな歌声や構成が魅力的


  • "Chase Me" - デンジャー・マウス featuring ラン・ザ・ジュエルズ & ビッグ・ボーイ『ベイビー・ドライバー:オリジナル・サウンドトラック(Baby Driver: Music From The Motion Picture)』より

映画『ベイビー・ドライバー』サウンドトラックとして起用されており、Run The Jewelsのアグレッシブなラップと、Big BoiのスムーズなフロウがDanger Mouseのトラックとよくかみ合っている


  • "Sassy" - ラプソディー 『Laila's Wisdom』より

ジャジーなサンプルとクラシックなヒップホップでスムーズでグルーヴィーなサウンドが光る一曲


  • "The Story of O.J. " - ジェイ・Z 『4:44』より


最優秀ラップ・アルバム

『ダム(Damn)』- ケンドリック・ラマー

 2017年にリリースされた4作目のスタジオアルバムであり、ピューリッツァー賞を受賞するなど、音楽界において歴史的な作品となった
トラップやR&Bサウンドを中心にミニマルでダークなサウンドに痛烈なコンシャスラップをのせた傑作


他ノミネート作品

  • 『4:44』- ジェイ・Z

※上記詳細記載


  • 『Culture』- ミーゴス

アトランタを拠点とするヒップホップトリオでラップミュージックのスタイルを確立し、世界的な人気を博す
トリプレット・フローが現代のヒップホップシーンに大きく影響を与える


  • 『Laila's Wisdom』- ラプソディー

2007年より活動しているUSのフィメールラッパーでとジャズやソウルの影響を受けたビートが特徴的でコンシャス・ヒップホップの流れを助長するアーティストのひとり
本作は客演としてケンドリック・ラマー、Busta Rhymes、Anderson .Paak、BJ The Chicago Kid、Musiq Soulchildなどが参加しており、特にケンドリック・ラマーとの「Power」は、ハイライトのひとつ


  • 『フラワー・ボーイ(Flower Boy)』- タイラー・ザ・クリエイター

USラッパー、プロデューサー、ソングライター、音楽ディレクターでヒップホップグループOdd Future(オッド・フューチャー)のリーダー
本作は2017年にリリースされ、本作はアート・ポップ、ソウル、R&Bが組み込まれたアルバムになっている

スタジオアルバム
2011年 『Goblin』
2013年 『Wolf』
2015年 『Cherry Bomb』
2017年 『Flower Boy』
2019年 『IGOR』
2021年 『CALL ME IF YOU GET LOST』
2023年 『CALL ME IF YOU GET LOST: The Estate Sale』 (Delax盤)
2024年『Chromacopia』

 


カントリー

最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス

「Either Way」 – クリス・ステイプルトン『From A Room: Volume 1』より

1978年生まれのUSカントリー歌手、シンガーソングライターで2015年にソロデビューアルバム『Traveller』をリリースし、2017年には、セカンドアルバム『From A Room: Volume 1』を発表し、グラミー賞の最優秀カントリー・アルバム賞を受賞
カントリー、サザンロック、ブルース、ソウルを基盤としたサウンドが印象的でマイク・ヘンダーソン & クリス・ステイプルトンがソングライターをしている


他ノミネート作品

  • "Body Like a Back Road" – サム・ハント

2011年にキャリアをスタートしたUSカントリーシンガー
ヒップホップやR&Bの要素を取り入れたモダンなカントリーポップサウンドがヒットし、チャートで34週連続1位を記


  • "Losing You" – アリソン・クラウス

USののブルーグラス/カントリー歌手で本作はアルバム『Windy City』に収録されており、1963年にブレンダ・リーが発表した同名曲のカバー曲
の澄んだボーカルと繊細な楽器編成が美しい


  • "Tin Man" – ミランダ・ランバート

2016年にリリースした6枚目のスタジオアルバム『The Weight of These Wings』に収録されている楽曲でミランダ・ランバート、ジャック・イングラム、ジョン・ランドールの共同作品


  • "I Could Use a Love Song" – マレン・モリス

 2017年に先行SGリリースした正統派カントリーソングで彼女のデビューアルバム『Hero』に収録された楽曲



最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス

"Better Man" – リトル・ビッグ・タウン『The Breaker』

受賞作はスタジオアルバム『The Breaker』の収録曲
「Better Man」は、シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが作詞・作曲を手掛けている


他ノミネート作品

  • "It Ain't My Fault" – ブラザーズ・オズボーン

2013年に「Let's Go There」でシングルデビューしたUS出身のカントリーデュオ
リードシンガーのT.J.オズボーンとリードギターのジョン・オズボーンの兄弟によって構成されており初のデビューアルバム『Pawn Shop』を発表


  • "My Old Man" – ザック・ブラウン・バンド

2017年にリリースされた5枚目のスタジオアルバム『Welcome Home』のリードシングルで、カントリー、ロック、ジャズ、レゲエなど多様なジャンルがミックスされている



  • "You Look Good" – レディ・アンテベラム

USのカントリーミュージックグループで本作は7枚目のスタジオアルバム『Heart Break』の先行シングル


  • "Drinkin' Problem" – Midland

1970〜80年代のクラシックなカントリーサウンドを取り入れたスタイルで最優秀カントリー楽曲賞と最優秀カントリーデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネートされている


最優秀カントリー・ソング

「Broken Halos」 - クリス・ステイプルトン

1978年生まれのUSカントリー歌手、シンガーソングライターで2015年にソロデビューアルバム『Traveller』をリリースし、2017年には、セカンドアルバム『From A Room: Volume 1』を発表し、グラミー賞の最優秀カントリー・アルバム賞を受賞
カントリー、サザンロック、ブルース、ソウルを基盤としたサウンドが印象的でマイク・ヘンダーソン & クリス・ステイプルトンがソングライターをしている


他ノミネート作品

  • "Better Man" - リトル・ビッグ・タウン


  • "Body Like a Back Road" – サム・ハント

ジョージア州出身のシンガーソングライターでネオ・トラディショナル・カントリーと言われている


  • "Drinkin' Problem" - ミッドランド

※上記記載

  • "Tin Man" – ミランダ・ランバート

テキサス出身の3人組カントリーミュージック・バンドで2017年にデビューシングルをリリースした


最優秀カントリー・アルバム

『From A Room: Volume 1』 – クリス・ステイプルトン

※上記詳細記載


  • 『Cosmic Hallelujah』 – ケニー・チェズニー

2016年にリリースされた17枚目のスタジオアルバムで特徴的なカントリー・ロックサウンドが印象的


  • 『Heart Break』 – レディ・アンテベラム

USのカントリー・ポップ・トリオで、本作は2010年の『Need You Now』のアルバムからストーリーが繋がっている


  • 『The Breaker』 – リトル・ビッグ・タウン

USカントリー・ミュージック・グループ
本作は8枚目のスタジオアルバムで収録曲の「Better Man」は、シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが作詞・作曲を手掛けている


  • 『Life Changes』 – トーマス・レット

USのカントリー歌手で本作は3枚目のスタジオアルバム
ロマンチックなバラード曲が多くカントリー界でも高く評価されている



ニューエイジ


最優秀ニューエイジ・アルバム

『Dancing on Water』 – ピーター・ケーター

ドイツ出身のUSピアニスト兼作曲家、プロデューサーで、ニューエイジ音楽の先駆者として知られている
本作はソロピアノによる即興演奏で、A432Hzのチューニングを使用し、リラクゼーションを促すような穏やかなサウンドが特徴的


  • 『Reflection』 – ブライアン・イーノ

2017年リリースの27作目のスタジオアルバムで、彼のアンビエント音楽の集大成とも言える内容になっている
ジェネレーティブなアンビエント音楽で瞑想できるサウンド


  • 『SongVersation: Medicine』 – インディア・アリー

グラミー賞を受賞した実績を持つUSのシンガーソングライター
2017年にリリースされたEPで、彼女が2013年にリリースしたアルバム『SongVersation』の続編として制作された
ソウル、R&B、アコースティックの曲調も楽しめる作品


  • 『空海の旅 5(Sacred Journey of Ku-Kai, Volume 5)』 – 喜多郎

日本のキーボーディストで、9.11同時多発テロ事件にインスパイアされ制作したアルバムで、シンセサイザーやオーケストレーションサウンドが美しいアートワークになっている


  • 『Spiral Revelation』 – スティーヴ・ローチ

エレクトロニック・ミュージックの巨匠と呼ばれるスティーヴ・ローチ
本作もアナログシーケンサーを使うなど非常に実験的で面白い



ジャズ

最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ


  • "Miles Beyond" - ジョン・マクラフリン(『ライヴ・アット・ロニー・スコッツ(Live at Ronnie Scott's)』

本作はジョン・マクラフリン率いる4thディメンションの2017年のライブアルバムの収録曲
マクラフリンの流麗なギターサウンドとキーボード、ベース、ドラムスの強靭なアンサンブルが魅力的なジャズ・フュージョン作品



他ノミネート作品

  • "Can't Remember Why" - サラ・キャズウェル 『Whispers on the Wind』

USのジャズ・バイオリニストでクラシカルなジャズ演奏を得意としている
メロディは少しメランコリックに感じるが、流れるような即興演奏が非常にメロディカルな雰囲気を作っている
2000年に『First Song』もリリースしている


  • "Dance of Shiva" - ビリー・チャイルズ 『リバース(Rebirth)』

USの作曲家兼ジャズ・ピアニストで8回のグラミー賞ノミネート歴を持ち、1996年と1997年には3回のグラミー賞を受賞
本作は2017年にリリースされたアルバム収録曲でエネルギッシュでテクニカルな演奏が特徴的


  • "Whisper Not" - フレッド・ハーシュ (『Songs Without Words Volume 2: Jazz Tunes』

USのジャズ・ピアニストが2017年にリリースしたソロ・アルバム『Open Book』の楽曲で「Through The Forest」は約20分にも及ぶ即興演奏も収録されている
本作は、ベニー・ゴルソン(Benny Golson)のスタンダード・ナンバーで彼の繊細な演奏が光る一曲


  • "Ilimba" - クリス・ポッター『The Dreamer Is the Dream』

サックス奏者で、本作はリリースアルバム『The Dreamer Is The Dream』の収録曲で彼の音楽的な深みと技術の高さを感じられる一枚で、楽曲「Heart In Hand」はジョン・コルトレーンを意識したような艶のあるサックス演奏


最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム

『Dreams and Daggers)』 - セシル・マクロリン・サルヴァント

2010年より活動しているUSジャズ・ヴォーカリスト
NYヴィレッジ・ヴァンガードでのライブパフォーマンスとスタジオ録音を合わせたミックスアルバムでスタンダードナンバーも多く収録されており現代的なアプローチが印象的

スタジオアルバムリリース
Cecile (2010)
WomanChild (2013)
For One to Love(2015)
Dreams and Daggers (2017)


  • 『The Journey』- ザ・ベイラー・プロジェクト

夫婦であるヴォーカリストのジーン・ベイラーとドラマーのマーカス・ベイラーによるデュオ
2017年にリリースされた本作は教会音楽やヒム(賛美歌)からの影響を受けつつ、スタンダードナンバー「Summertime」をモダンに歌い上げ、現代的なジャズアルバム


  • 『A Social Call』- ジャズメイヤ・ホーン『バッド・アス・アンド・ブラインド(Bad Ass and Blind)』- ラウル・ミドン

ジャズメイヤ・ホーンは実力派ジャズ・ヴォーカリストでラウル・ミドンは、ギターを巧みに操る盲目のシンガーソングライターでソウルフルな楽曲からフォーキーなもの、ジャズ色の強いトラックまで、幅広いジャンルを網羅している
本作はそんな卓越した2人のコラボレーション作品


  • 『Porter Plays Porter』- ランディー・ポーター・トリオ with ナンシー・キング

ピアニストのランディ・ポーター・トリオが、ゲストヴォーカリストとしてナンシー・キングを迎え、ジャズのスタンダードナンバーを新たな解釈で楽しめるアルバム
スウィング感あふれるアレンジと即興演奏も多く「I Concentrate on You」「I Love You」「Just One of Those Things」がおすすめ


最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム

『リバース(Rebirth)』 - ビリー・チャイルズ

カリフォルニア出身のジャズ・ピアニストでソウル・ジャズやハード・バップを基盤にしたプレイスタイル、ピアノタッチが特徴的


他ノミネート作品

  • 『Uptown, Downtown』- ビル・チャーラップ・トリオ

1997年より活動しているジャズトリオで、ピアニストのビル・チャーラップが、ベーシストのピーター・ワシントン、ドラマーのケニー・ワシントンで構成される
本作ではデューク・エリントンやジム・ホールなどの楽曲がフューチャーされている


  • 『Project Freedom』- ジョーイ・デフランセスコ & ザ・ピープル

ジョーイ・デフランセスコは、1971年に活動を開始したアメリカのジャズ・オルガニスト、トランペッター、サックス奏者
本作は自身のバンド「ザ・ピープル(The People)」と共に制作したアルバムで、ゴスペルやブルースの要素を取り入れつつ、モダンなジャズ・アプローチを展開しておりオルガン・プレイの真髄を垣間見れる


  • 『オープン・ブック(Open Book)』- フレッド・ハーシュ


  • 『The Dreamer Is the Dream』- クリス・ポッター

2017年にリリースされたのサックス奏者でもある彼の集大成アルバム
リズムセクションとのインタープレイが非常にリリカルで、夢幻的な雰囲気を醸し出しているフリージャズアルバム


最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム

『ブリンギン・イット(Bringin' It)』 - クリスチャン・マクブライド・ビッグバンド

USのジャズベーシスト、作曲家のクリスチャン・マクブライドが指揮する クリスチャン・マクブライド・ビッグバンドのアルバムでクリスチャン・マクブライド・ビッグバンドの演奏力が最大限に発揮されたモダンなハーモニーが力強く感じるアンサンブル作品

スタジオアルバムリリース
『Bringin' It』 (2017)
『The Good Feeling』 (2011)



  • 『モンケストラ vol.2(MONK'estra Vol. 2)』- ジョン・ビーズリー

ジョン・ビーズリーは、アメリカのジャズピアニスト、作曲家で本作はセロニアス・モンクの名曲がビッグバンドジャズのアレンジで新たにリミックス演奏されたアルバムに


  • 『Jigsaw』– アラン・ファーバー・ビッグバンド

USのトロンボーン奏者、作曲家、編曲家でジャズビッグバンドの魅力を存分に感じさせるアートワークになっている
モダン和音やリズム使いで、ダイナミックかつ表現豊かな新しいサウンドが楽しめるアルバム


  • 『Homecoming』– ヴィンス・メンドーザ & WDRビッグバンド・ケルン

ヴィンス・メンドーザは、USのジャズ作曲家、編曲家
WDRビッグバンドは、ドイツのケルンに拠点を置く有名なジャズビッグバンド
各楽器セクション(サックス、トランペット、トロンボーンなど)がジャズの即興性とオーケストラの豊かなハーモニーを調和させている作品


  • 『Whispers on the Wind』– チャック・オーウェン & ザ・ジャズ・サージ

ビッグバンドジャズに焦点を当ててクラシックなスタイルを現代的に解釈した作品で、途中のホーンセクション(トランペット、サックスなど)とリズムセクション(ドラム、ベース、ピアノ)の連携が光る


最優秀ラテン・ジャズ・アルバム

『Jazz Tango』 - パブロ・シーグレル・トリオ

アルゼンチン出身のジャズピアニスト/作曲家でタンゴをジャズと融合させたユニークなスタイルで知られる
受賞作もタンゴ特有のリズムや、独特のストラクチャー(2/4や4/8の拍子リズム)とジャズのスウィング感や複雑なポリリズムが加わり、流動性とグルー2つのジャンルのグルーヴ感が楽しめる作品になっている


  • 『Hybrido - From Rio to Wayne Shorter』- アントニオ・アドルフォ

ブラジル出身のピアニスト/作曲家で今回のオマージュ対象となったテナー・サクソフォーン奏者ウェイン・ショーターに敬意を示した作品タイトル
アルバムも内容ジャズとブラジル音楽をスウィングさせながらピアノのソロセクションに持っていくなど即興性も楽しめる素晴らしい構成


  • 『Oddara』- ジェーン・バネット & マケケ

アフロ・キューバン・ジャズに傾倒したの女流ソプラノ・サックス/フルート奏者、JANE BUNNETTと7人組アフロジャズバンドの共作

ピアノ、サックス、フルートを交えたジャズ、フュージョンがベースになったキューバ・ジャズらしいアンサンブル作品で、全体的に伝統的なアフリカンなスキャットボーカルとパーカッションが流れており「La Flamenca Maria」ではラップも楽しめる傑作


  • 『Outra Coisa – The Music of Moacir Santos』- アナット・コーエン & マルセーロ・ゴンサルヴェス

アナット・コーエンはイスラエル出身の女性サクソフォーン奏者であり、ブラジル音楽の影響を受けたジャズを得意としている
マルセーロ・ゴンサルヴェスは、ブラジルのギタリスト、作曲家、アレンジャーで、ブラジル音楽とジャズを融合させる独自のスタイルを確立している

本作は複雑なポリリズム演奏のなかで、サンバやボサノヴァのリズムセクションとメロディが絡み合い、アンサンブル全体に一体感が出ている


  • 『ティピコ(Típico)』- ミゲル・ゼノン

プエルトリコ出身のアルトサックス奏者で、NYで活躍しておりSF COLLECTIVEにも参加しており現代ジャズシーンにおいてコンテンポラリーなクールさとアグレッシヴさを並立させる



ゴスペル/コンテンポラリー・クリスチャン

最優秀ゴスペル・パフォーマンス/ソング

「Never Have to Be Alone」CeCe Winans "
ドワン・ヒル、アルヴィン・ラヴ3世(ソングライター)『Let Them Fall in Love』

USのゴスペル・シンガーで、1995年のアルバム『アローン・イン・ヒズ・プレゼンス』でソロキャリアを開始。翌年のホイットニー・ヒューストンと「カウント・オン・ミー」で共演を果たし同年、本作以外にも最優秀ゴスペル・アルバムを受賞した


最優秀コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・パフォーマンス/ソング

「What a Beautiful Name」ヒルソング・ワーシップ
ベン・フィールディング、ブルック・リガートウッド(ソングライター)『Let There Be Light』より

2016年にリリースしたアルバム『Let There Be Light』収録曲
シンセサイザーやドラム、ギターなどの楽器がバランスよく使用され、現代的なサウンドとともにモダンな賛美歌へと昇華している


最優秀ゴスペル・アルバム

『Let Them Fall in Love』 – シー・シー・ワイナンズ

USのゴスペル・シンガーで、1995年のアルバム『アローン・イン・ヒズ・プレゼンス』でソロキャリアを開始。翌年のホイットニー・ヒューストンと「カウント・オン・ミー」で共演を果たす
現在スタジオ・アルバム11枚、ライヴ作2枚をリリースしている
2017年にデトロイトに所在するソウル専門レーベル、モータウンレコードより所リリースされ、温かみのある本作はモータウンサウンドとも言われる


最優秀コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・アルバム

『Chain Breaker』 – ザック・ウィリアムズ



アメリカン・ルーツ

最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンス

「Killer Diller Blues」 – アラバマ・シェイクス(『The American Epic Sessions』より

全体を通しヴィンテージなブルースサウンドになっており1920〜30年代の録音技術を再現したプロジェクトである
ザラついたギターサウンドとグルーヴ感のあるリズムビートが親しみのあるアメリカーナサウンドに


最優秀アメリカン・ルーツ・ソング

「JASON ISBELL and the 400 Unit "If We Were Vampires」
ジェイソン・イズベル(ソングライター)
『ザ・ナッシュビル・サウンド(The Nashville Sound)』より

2013年に「Southeastern」をリリースしてブレイクし、アルバム「Something More Than Free」(2015年)と「The Nashville Sound」(2017年)は、グラミー賞の最優秀アメリカーナ・アルバム賞と最優秀アメリカン・ルーツ・ソング賞を受賞
後にマーティン・スコセッシ監督の新作映画「Killers of the Flower Moon」で俳優デビューを果たす


最優秀アメリカーナ・アルバム

『ザ・ナッシュビル・サウンド(The Nashville Sound)』 – ジェイソン・イズベル and the 400 Unit

U400 UnitはSのシンガーソングライターであるジェイソン・イズベルを中心に結成されたアメリカーナ・ロックバンドで全体的に郷愁感漂うカントリー調のアルバム


最優秀ブルーグラス・アルバム

『Laws of Gravity』 – The Infamous Stringdusters

2006年に結成されたUSのブルーグラスバンド
カントリー、フォーク、ジャズ、ロックなどの要素を取り入れた5人組のマルチバンド
ブルーグラスにはドラムがいないバンドが多くベース以外は、ギター、マンドリン、フィドル、バンジョーで構成されており、演奏中のそれぞれのソロパートも非常に魅力的

スタジオアルバムリリース
『The Infamous Stringdusters』 (2006)
『Fork in the Road』 (2008)
『Let It Go』 (2010)
『Silver Sky』 (2014)
『Laws of Gravity』 (2017)


最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム

『ブルー&ロンサム(Blue & Lonesome)』 – ザ・ローリングストーンズ

1962年にロンドンで結成された4人組ロックバンド
メンバーはミック・ジャガー(Vo.)、キース・リチャーズ(Gt.)、チャーリー・ワッツ(Dr.)、ロン・ウッド(Gt.)
1960年代から1970年代にかけてリリースされた、シングル「(I Can't Get No) Satisfaction」やアルバム『Sticky Fingers』が世界的に大ヒット
1973年に初来日以降、2014年が最後の来日公演となっている

スタジオアルバムリリース
『Sticky Fingers』 (1971)
『Exile on Main St.』 (1972)
『Voodoo Lounge』 (1994)
『A Bigger Bang』 (2005)
『Blue & Lonesome』 (2016)

本作は2016年にリリースしたスタジオアルバム収録曲はバラード調のサウンドも多く、グルーヴィーなアメリカン・ブルース作品で収録曲"Hate to See You Go"ではジミー・リードのカバーも使用


最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム

『TajMo』 – タジ・マハール & ケブ・モ

ブルース、アメリカン・ルーツ音楽を基調としたブルースの巨匠二人によるコラボレーションアルバム
全体的にミッドテンポの曲が多く、ケブ・モのソウルフルなボーカルによりファンキーなグルーヴ感が強いアルバムになっている


最優秀フォーク・アルバム

『メンタル・イルネス(Mental Illness)』 – エイミー・マン

USのインディーロックシンガーソングライターで1980年代後半より1990年にかけてバンドTil Tuesdayのフロントマンとして活動

スタジオアルバムリリース
『Whatever』 (1993)
『I'm with Stupid』 (1995)
『Magnolia: Music from the Motion Picture』(1999)
『Mental Illness』 (2017)


最優秀リージョナル・ミュージック・アルバム

『Kalenda』 – The Lost Bayou Ramblers

アメリカ南部ルイジアナ州出身のカリプソ、アメリカン・フォーク、ブルース、カントリーサウンドを得意とするフォークロックバンド
ルイジアナのクレオール文化やケイジャン音楽の要素が色濃く反映されていてリズミカルな情緒溢れるロマ音楽を楽しめる作品

スタジオアルバムリリース
『Mammoth』 (2012)
『Live at the Horse & Rider』 (2014)
『Bayou Blue』 (2017)
『Kalenda』 (2019)



レゲエ

最優秀レゲエ・アルバム

『ストーニー・ヒル(Stony Hill)』 – ダミアン・マーリー

2017年にリリースされた4枚目のスタジオアルバムで彼の故郷であるジャマイカの「Stony Hill」という地名にちなんでいる

スタジオアルバムリリース
Mr. Marley』 (1996)・・・弱冠18歳でのリリース、初期のレゲエとヒップホップのクロスオーバー作品
『Halfway Tree』 (2001)
『Welcome to Jamrock』 (2005)
『Stony Hill』 (2017)


  • 『Chronology』 – クロニクス

クロニクスの2枚目のフルアルバムで、、レゲエルーツを感じさせながら、ダンスホール、ヒップホップ、ソウル、R&B、アフロビートなどエロクトロニックな革新的なアプローチと社会的メッセージが強調されている



  • 『Lost in Paradise』 – コモン・キングス『Wash House Ting』 – J・ブーグ

コモン・キングスの進化を感じさせる作品で、ポップでキャッチーかつ、レゲエやロック、R&B、ポップスのハイブリッドサウンド
J・ブーグは、ハワイ出身のレゲエ・アーティストで、彼の客演でジャマイカン・レゲエとアメリカン・R&Bのクロスオーバーアルバム


  • 『Avrakedabra』 – モーガン・ヘリテイジ

1994年に結成されたジャマイカ出身のレゲエファミリーグループ
1990年代後半から2000年代にかけて、アルバム『Family and Friends』や『Don't Haffi Dread』などがヒット

スタジオアルバムリリース
『Family and Friends』 (1994)
『Don't Haffi Dread』 (2001)
『Avrakedabra』 (2017)

本作の特徴としてシンバル音や、エフェクトを通して徐々に広がっていくベースラインが非常に心地よく、音の波を感じられる作品



ワールドミュージック

最優秀ワールドミュージック・アルバム

『Shaka Zulu Revisited: 30th Anniversary Celebration』 - レディスミス・ブラック・マンバーゾ

南アフリカの伝統的な音楽スタイルであるインカスィ(男性合唱がアカペラで足音や踊りと共に歌うこと)を演奏する合唱グループ
アフリカではネルソン・マンデラやポール・サイモンとのコラボレーションで広く認知されている

スタジオアルバムリリース
『Graceland』 (1986)
『The Best of Ladysmith Black Mambazo』 (2000)
『Wenyukela』 (2004)
『Live: Singing for Peace Around the World』 (2009)


他ノミネート作品

  • 『メモリア・デ・ロス・センティドス(Memoria De Los Sentidos)』 - ビセンテ・アミーゴ

スペイン出身ののフラメンコギタリストで、名手としてのビセンテ・アミーゴの才能が存分に発揮された作品になっている


  • 『Para Mí』 - ブイカ

フラメンコとラテン音楽をルーツに持つスペイン出身のシンガー
本作はジャズ、ソウル、ブルースも加わり多様なジャンルをミックスさせたスタイルが特徴的

スタジオアルバムリリース
『Buika』 (2000)
『Mi Niña Lola』 (2006)
『Para Mí』 (2015)
『La Noche Más Larga』 (2017)
『Vivir Sin Miedo』 (2019)


  • 『Rosa Dos Ventos』 - アナット・コーエン & トリオ・ブラジレイロ

アナット・コーエンは、イスラエル出身のサックス奏者で、ブラジル音楽のスタイル、ショーロを奏法に取り入れてる
ショーロとは有名曲コパカバーナのようなサンバ、ボサノヴァを基盤としたジャズの前身のようなもの
トリオ・ブラジレイロは、ギター、パーカッション、ベースから成るトリオバンドで、ブラジル音楽とジャズの境界を越えるパフォーマンスが収録されているアルバム


  • 『エルワン~エレファント(Elwan)』 - ティナリウェン

1982年より活動し、サハラ・ロックとして知られたアルジェリア/マリ出身のブルース・ロックバンド

スタジオアルバムリリース
The Radio Tisdas Sessions (2001)
Aman Iman (2007)
Tassili (2011)
Elwan (2017) 



チルドレンズ

最優秀チルドレンズ・アルバム

『Feel What U Feel』 – リサ・ローブ

2016年にAmazonデジタル・ミュージックにてリリースされコメディアンや俳優として活躍するクレイグ・ロビンソンやエド・ヘルムズがゲストミュージシャンとして参加



スポークン・ワード

最優秀スポークン・ワード・アルバム
『The Princess Diarist』 – キャリー・フィッシャー
スター・ウォーズ シリーズのレイア姫役で1956年-2016年の間、女優・作家・脚本家として活躍した


コメディ

最優秀コメディ・アルバム
『The Age of Spin & Deep in the Heart of Texas』   – デイヴ・シャペル


ミュージカル劇場

最優秀ミュージカル劇場アルバム


『ディア・エヴァン・ハンセン(Dear Evan Hansen)』 – ローラ・ドレイファス、マイク・ファイスト

レイチェル・ベイ・ジョーンズ、クリストリン・ロイド、マイケル・パーク、ベン・プラット、ウィル・ローランド、ジェニファー・ローラ・トンプソン (プリンシパル・ソロイスト) 
ピート・ガンバーグ、アレックス・ラカモア、ステイシー・ミンディッチ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール (プロデューサー)
ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール(作曲者/作詞者)




ビジュアルメディア向け

最優秀コンピレーション・サウンドトラック

(ビジュアルメディア向け)

 Various Artists『ラ・ラ・ランド:オリジナル・サウンドトラック(La La Land: Original Motion Picture Soundtrack)』 -  マリウス・デ・ヴリーズ
ジャスティン・ハーウィッツ(コンピレーション・プロデューサー)


最優秀スコア・サウンドトラック

(ビジュアルメディア向け)

『ラ・ラ・ランド:オリジナル・サウンドトラック(La La Land: Original Motion Picture Soundtrack)』 
ジャスティン・ハーウィッツ(作曲者)
※上記同アルバム 

最優秀ソング

(ビジュアルメディア向け)

『どこまでも(How Far I'll Go)』アウリイ・クラヴァーリョ
『モアナと伝説の海(Moana)』より
リン=マニュエル・ミランダ(ソングライター)



作曲

最優秀インストゥルメンタル作曲

アルトゥーロ・オファリル & チューチョ・ヴァルデース "Three Revolutions"
アルトゥーロ・オファリル(作曲者)
『Familia: Tribute to Bebo & Chico』より


編曲

最優秀編曲(インストゥルメンタルもしくはアカペラ)

「Escapades for Alto Saxophone and Orchestra from "Catch Me If You Can"」 
ジョン・ウィリアムズ(編曲者)
『The Spielberg/Williams Collaboration Part III』より


最優秀編曲(インストゥルメンタルおよびボーカル)

『Putin』
ランディ・ニューマン(編曲者)
『Dark Matter』より



パッケージング

最優秀レコーディング・パッケージ

Magín Díaz『El Orisha de la Rosa』 
クラウディオ・ロンコリ、カクタス・タジェール(アート・ディレクター)



Father John Misty『Pure Comedy (Deluxe Edition)』 
サシャ・バー、エド・スティード、J・ティルマン(アート・ディレクター)

最優秀ボックスドもしくは特別限定版パッケージ

Various Artists『ボイジャーのゴールデンレコード(The Voyager Golden Record: 40th Anniversary Edition)』
ローレンス・アゼラッド、ティモシー・デイリー、デヴィッド・ペスコヴィッツ(アート・ディレクター)


ノーツ

最優秀アルバム・ノーツ

オーティス・レディング『Live at the Whisky a Go Go: The Complete Recordings』 
Lynell George(アルバム・ノーツ・ライター)

ヒストリカル

最優秀ヒストリカル・アルバム

レナード・バーンスタイン『レナード・バーンスタイン~ザ・コンポーザー(Leonard Bernstein – The Composer)』
ロバート・ラス(コンピレーション・プロデューサー)
マーティン・キスナ、アンドレス K. マイヤー(マスタリング・エンジニア)



エンジニアド・アルバム

最優秀エンジニアド・アルバム
(非クラシカル)

ブルーノ・マーズ『24K・マジック(24K Magic)』
セルバン・グネア、ジョン・ヘイン、チャールズ・モニス(エンジニア)
トム・コイン(マスタリング・エンジニア)

最優秀エンジニアド・アルバム
(クラシカル)

マンフレート・ホーネック & ピッツバーグ交響楽団『ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/バーバー:弦楽のためのアダージョ(Shostakovich: Symphony No. 5; Barber: Adagio)』
マーク・ドナヒュー(エンジニア)



プロデューサー

プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)

グレッグ・カースティン

プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)

デイビッド・フロスト


リミキサー

最優秀リミックスド・レコーディング(非クラシカル)

『You Move』デペッシュ・モード  (Latroit Remix) 
デニス・ホワイト(リミキサー)


サラウンド・サウンド

最優秀サラウンド・サウンド・アルバム

『Early Americans』 ジェーン・アイラ・ブルーム
Jim Anderson(サラウンド・ミックス・エンジニア)
Darcy Proper(サラウンド・マスタリング・エンジニア)
Jim Anderson、ジェーン・アイラ・ブルーム(サラウンド・プロデューサー)


ミュージック・ビデオ/フィルム

最優秀ミュージック・ビデオ

『Humble』 ケンドリック・ラマー 

ザ・リトル・ホーミーズ、デイヴ・マイヤーズ(ビデオ・ディレクター)
ジェイソン・バウム、デイヴ・フリー、ジェイミー・ラビノー、ネイサン・K・シェラー、アンソニー・ティフィス(ビデオ・プロデューサー)


最優秀ミュージック・フィルム

『ディファイアント・ワンズ:ドレー & ジミー(The Defiant Ones)』Various Artists
アレン・ヒューズ(ビデオ・ディレクター)
ザ・リトル・ホーミーズ、デイヴ・マイヤーズ、ジェイソン・バウム、デイヴ・フリー、ジェイミー・ラビノー、ネイサン・K・シェラー、アンソニー・ティフィス(ビデオ・プロデューサー) 



特別賞

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー

  • フリートウッド・マック

  • ミック・フリートウッド

  • ジョン・マクヴィー

  • クリスティン・マクヴィー

  • リンジー・バッキンガム

  • スティーヴィー・ニックス

生涯業績賞

  • ハル・ブレイン

  • ニール・ダイヤモンド

  • エミルー・ハリス

  • ルイ・ジョーダン

  • ミーターズ

  • クイーン

  • ティナ・ターナー


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