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【小説】 支離滅裂

のりちゃんとのLINEを少し見た
もう繋がりはないけれど
世界一好きな親友
少し見るだけで
佳世子がかなり支離滅裂なことを
言っていたと理解できた。
でも、言いたいことをわかってもらえるように
書いていないこともわかった

あの頃みたいに
何にも考えずに
3人で歩いていた
上野や松戸や神田や飯田橋や九段下やいろんな場所の思い出が
ブワッってでてきた

佳世子は大事な大事な
何にも汚れていないあの思い出も
一緒に五万で命と同じで捨てたの?
警察の人に言われた言葉

五万だからホテルに入ろうとって言ったわけじゃないんでしょ!

池田は佳世子が五万でいいからホテルに入ろうと言ったと嘘の話を警察にしたらしい

被害者が加害者に代わっていて
この世はくうか喰われるかの世界だなんて
知らなかった
2022年11月
佳世子は幸せだったよ

何で佳世子が化粧品関連の仕事ばっかするのか
佳世子にもわからなかった
友達にあんたは昔から化粧ポーチ持って歩いていたじゃん
って言われた

あの時は化粧が好きだった
中学生の時
ヤンキーではないけれど
少しませていたあのキティちゃんのミニポーチを
持って歩いていたあの日

あの頃とは違うんだ
化粧品を買うことで
また不倫するのではないのかと言われた
ジョコに対してどうしたら
普段も化粧品を買って化粧をできるかと
無意識に仕事場は
化粧品売り場になっていた

化粧品売り場で
働くならジョコに
化粧品を買っても
化粧をしても
文句をいわれないから!

キラキラしたアクセサリーが売られていても
2度と佳世子には縁がないと思っていたけれど
本物の金ではないけど
触れることができるから
それを可愛いと気に入って購入する
お客様をみるのが幸せだから
佳世子にはもうできないから
 
佳世子をセフレにしようとしたけれど
実際は無理だったんだね
そういうのりちゃんのLINEがでてきても
私はおもちゃじゃないし
賭けみたいなことをしないで欲しかった
 
だって私はあなたの娘と同じ人間なんだよ
 
お金払いました

前、向けよで
みんな前向いて歩くのかな?
拘りすぎなの?
平気でウソをついておいて





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