四月病
去年の四月は何をしていたかな、となんとなく思ったから。
自分の書いた言葉を探って少しだけ、過去に戻ってみました。
ちょうど一年前のわたしは結構明るくて、孤独を愛そうとしたり、小さな引っ越しをしてみたり、ずいぶんと楽しそうでした。
春が連れて来たと思っていたわたしの鬱屈は、春のせいではないのかもしれない。そこまで考えて、一旦全部が嫌になりそうなのを堪えたから、わたしは真面目です。
花粉症ではないけれど、花粉症ではないから、この涙の理由も鼻をすすっている理由も、何も思いつかなくて「大丈夫。」とだけ呟いた。大丈夫です。
パジャマって、みんないつ着るんだろう。
あの人、今どんなこと考えてるんだろう。
たまごボーロって、薬の味がするから嫌い。
あの人、まだお菓子ばかり食べてるのかな。
唾液で溶けるボーロみたいに、ってそれっぽい言葉は浮かぶのに、あの人に伝えるための歌にはしきれないから、わたしは不真面目です。
薬を飲んだ後に物書きをするのは良くないね、と何度も自分に言い聞かせてもやめられないから、やめられないけど、それでもわたしは誠実です。
文字数を多く書けなくなったなって思うこの感じは、昔ライブハウスに出るのを辞めた時のあの感じによく似ていて、なんだか不快で不安で怖い。
わたしの好きなものをわたしが嫌いにしていくのを、もう見たくないんです。
四月病ってことにして、
あとは明日のわたしに何もかも任せて、
今日のわたしはもうダメみたいです。
恋の微熱、三十七度五分。平熱、三十七度二分。