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落合博満が好きすぎて2
10代のある日、家の近くの図書館でこんな本を見つけた。
「なんと言われようとオレ流さ」
興味のある人は検索してください。20代後半の落合さんの顔の表紙。
この本も、氏に惹かれた一因である。
のちに実物を手にして今も大切にしている。
目次
第1章 “毎年3冠王”宣言
第2章 落ちこぼれからの遠回り野球人生
第3章 オレの打撃の秘密を公開しよう
第4章 オレを変えたカミさんのインサイドワーク
第5章 もっと“プロ”らしくならないかプロ野球
後年メディアによって作られたの「がめつい・カネにうるさい」イメージはここにはない。
素朴な本人の表情・考えがよく表されており、彼を理解するのに大変よい本である。入手困難でもあるようなので、各章のポイントを記す。
裏表紙に長嶋茂雄さんの写真とコメントがある。
当たり前だけど若い!
「4割を打てるのはキミだけだ」とのコメント。大の長嶋ファンの落合さんにとっては最高にうれしかったに違いない。
第1章 “毎年3冠王”宣言
これは信子夫人に出会ってからのようだ。
当時「有言実行」を公言する人は日本人にはあまりいなかった。
第2章 落ちこぼれからの遠回り野球人生
ここがメチャクチャおもしろい。いわゆる「落合伝説」が満載。
秋田・八郎潟のそばで育つ
実家は和菓子製造。「食い扶持は自分で稼げ」の教え
年の離れた兄の影響で野球を始める
中学時代、大型投手として地元で話題に
秋田工業高校に入学。当時は普通であったシゴキを受ける。
「なんで1つ年が上なだけで(ヘタなくせに)威張るんだ」
「野球部8回退部」。試合前にだけ「お前出ろ」と呼びに来る。
学校さぼって映画を見まくる。
東洋大学に入学も3か月で退学。(暴力は受けていないと本人は語っている・ケガが原因)
日比谷公園で野宿も。
長嶋茂雄の引退試合も見る。
秋田に帰り、ボーリング場でバイト。
プロボーラーを一時目指す。
草野球(早朝野球)を楽しむ。
落合さんの人格形成の時期である。
いわゆる野球エリートとは全く異なった生活を20歳前後に経験している。
私も10代後半に迷いまくった時期があった。
「回り道をしてもいいんだ」と思った覚えがある。その意味で影響を受けました。
第3章 オレの打撃の秘密を公開しよう
これは技術的なこともあり、よくわかりません。
のちに割と有名になる話だが、当時ロッテの土肥健司さんのフォームを参考にしたことが書いてある。
第4章 オレを変えたカミさんのインサイドワーク
まさに落合さんを支え、伸ばしたのが信子夫人。前妻と別れた話や、信子夫人とのであった頃の話が書かれている。
第5章 もっと“プロ”らしくならないかプロ野球
ここも落合選手の真骨頂。
自分を「個人事業主」として売り込んでいく心意気が強く感じられる。
これまでこんな主張をするプロ野球選手はあまりいなかったはずだ。
これはサラリーマンである我々にもしっかり響く内容である。
会社に依存せずに自分で切り開いていけということだ。
本日もお読みいただきありがとうございます。