大統領が愛人と会うための空港
フランス・アリエ県のアリエです。
アリエ県の県庁所在地ムーランはフランスのほぼど真ん中。
どこからも遠いと言われる小さな地方都市です。
住民は3万人弱。アリエ県全体でも30万人ちょっと。
そんなムーラン市郊外に、小さな飛行場があります。
アリエ県にはムーランから110㎞のクレルモン・フェランにも飛行場があり、ムーランに飛行場はなくてもいい。
だいたいあまり、使われてなさそうですし。
見るからにさびれていますし。
それなのになぜこんなところに作ってしまったかというと、社会党の大統領ミッテランが愛人に会うためだったそうです。
ときは80年代。そんな時代があったんですね。社会の倫理意識も違うし、SNSもないし、見つかる可能性は少なかったのでしょう。
恋人に会うために飛行場まで作ってしまう権力者。
ロマンチックというか、不倫の極みと言うか。
そこまでされたら、愛人の座に甘んじてもいい気がするかも…。
一度作ってしまうと、維持費やら、人件費やら、老朽化問題やら、問題も抱えることになります。
後の世のことまでって考えないものなのでしょうねえ。
敷地が広いので、ソーラーパネルを置いて太陽光発電に役立てる話が進行中とか。
閉じられている内部には、カフェテリアの名残もありますが、使われてなさそうです。
とってもさびれた飛行場ですが、一応現役。
既定の料金を払えば、個人利用もできるようです。
パリをはじめフランスやヨーロッパのほかの都市から、プライベート機でムーランに降りるなんてことができそうですね。
めったにないことでしょうから、その際はご連絡いただければ、シラノと共に歓迎のご挨拶に参りたいと思います。
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