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【フランスで犬と暮らす】シラノの腰の治療

2021年7月9日朝、シラノは寝室に笑顔で座っていた。

キッチンに付いてこないばかりか、呼んでも来ないので心配して様子を見に行ったら、ただ笑顔で座っていた。

腰が立たないのだ。

困った風でもなく、悲しい風でもなく、笑顔でただ座っていた。
当時8歳。老化は急に訪れた。

その日は仕事を休んだ夫がシラノを抱えて、一緒に治療に向かった。
心配した割には注射とレーザー治療で簡単に治り、初めは2週間ごと、今は3ヶ月に1度治療に通っている。

仔犬の頃から予防接種などで通っているクリニック。

アリエ県に住まいを移したものの、出来るだけ馴染みのある先生に診てもらいたいの。ランスに戻ったのを機会に今日治療に行った。

嫌がることなく、進んで入っていく。

シラノは動物病院大好き。馴染みの人に会えるから。
親戚の家に行くのと同じ喜びようだ。

スタッフさんも可愛がってくれる。

待合室でもご機嫌は続く。誰に会えるだろうかと。


様子が変わるのは、診察室に入ってから。

診察台だけは苦手なのだ。

ちらっちらっと振り返る。
もうみんなに挨拶もしたし、帰ってもいいんじゃないかなあと。

眼差しにいろいろな思いが込められる。
可愛そうだけど、この表情可愛くて大好き。

痛くはないでしょ。それに元気で歩くためだもの。
痛いのはこちらの財布だけれど、予防できることはしたい。
シラノは無駄に抵抗することなく、治療は無事に終わりました。

ご褒美もちゃんと貰いましたよ。

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