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【フランスで犬と暮らす】2月のある朝、シラノは決意した

今朝の散歩中、シラノが急に頭をあげて何か決意した様子を見せた。
そのままぐんぐんと歩き始める。

どこに行こうとしているの?

パン屋の方ではないみたい。いつもの散歩道とも違うみたい。
ん?

今朝はたまたま時間がたっぷりあったので、シラノの行きたい方向へ行ってみることにした。

察しの良い母は、すぐに気が付いていましたよ。
川まで行こうとしているんだよね。
わたしの時間があることを察したのかしら。

もうすぐアリエ川!
あっち岸へ行きたい。
道路の反対側へ行きたい!

川までまっしぐら、ぐんぐん一緒に歩きました。

着いた~。

川辺に着いたら、寒いけれど天気がよくて春の気配がいっぱい。
フランスの冬にしてはめずらしいきれいな青空が広がっていた。

春を感じたかったんだね、シラノ。

散歩を楽しんでいる子供たちとすれ違う。

その後も引き返すのではなく、ずんずん進んでいく。
今日はたくさん歩きたいらしい。

こっちの橋を渡るよ。

やったね。得意げに振り返る。
「お散歩に連れてきてくれてありがとう、シラノ」

帰り道となったら、道草。

最近1時間に満たなくなっていた散歩。
今朝は2時間たっぷり堪能しました。

反対岸も楽しみながら帰ろう。




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