【フランスの1月】ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)
フランス人にとって1月に欠かせない行事がガレット・デ・ロワ。
家族で、職場で、必ずと言っていいほど祝われる。
キリストが東方の三博士の訪れを受けた記念だということで、キリスト教の行事。
主役はアーモンドクリームの入ったパイ菓子。
6~8等分に切り分けられる。
この中に1つだけフェーブ(豆)と言われる小さな陶器の飾りが入れられていて、当たった人が王冠をかぶる。
男性の場合は女王を、女性の場合は王を選んだりもする。
フェーブは誰に当たるかわからない。
公平を期するために、一番若い人がテーブルの下にもぐったり後ろを向いたりして、次に配られる人を指名する。
家族だと一番小さい子供がテーブルの下にもぐる。
その子供には、テーブルの上のお菓子は見えない。
家で作るとどこにフェーブが入っているかわかるので、隠れている子供にそれが当たるように、特別にとっておかれることになっている。
家族だけでなく、職場でも行う。
職場の中に住んでいる我が家でも、夫の同僚たちを招待した。
20人ほどの参加者で、買ったガレットは4つ。
飲み物にシードルとジュース、炭酸水、コーヒー、紅茶を用意する。
シードルは主である夫がふるまう。
ガレットは、ムーランで有名なパン屋さんのもの。
見た目も美しいが、今まで食べた中で一番美味しかった。
家政婦さんが、リンゴのパイ包み焼きを作ってくれた。
これも切り分ける。
お昼前の1時間。しばし歓談。シラノもみなさんに溶け込み、場を盛り上げる。
仕事時間中に行え、参加者はお金もかからず、楽しい時間を過ごせる。
寒空に出かける必要もない。
キリスト教徒でなくても、1月の楽しい行事として、定着してもいい気がする。
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