見出し画像

いざという時のAED-でもAEDって何??

前回の記事では
心肺蘇生の大事さをお伝えさせていただきました
(前回の記事は↓こちら)
今回は心肺蘇生時に使用するAEDという機械についてお伝えします


AEDってご存じですか?

AED(自動体外式除細動器)は、突然心臓が止まった人を救うための医療機器です
主に心臓のリズムが異常になり、血液を正常に送れなくなる
「心室細動(しんしつさいどう)」「無脈性心室頻脈」などの
命の危険に直結する緊急事態に使用されます

「え~、じゃあ、使い方難しいのでは??」
と思う方もいらっしゃるかもしれません

安心してください!
AEDは簡単に操作できるよう設計されており
専門的な知識がなくても使えます

音声で誘導もしてくれるので
「応急処置」の道具として是非活用して欲しいです


なぜAEDが必要なの?

心臓が突然止まってしまうと、1分ごとに救命率が約10%低下します
例えば、救急車が到着するまでに10分以上かかる場合、
適切な処置をしないと命を助けるのが難しくなります

そんなときに、心臓マッサージとAEDを使うことで、
心臓が正常に動き出す可能性を高めることができるんです

心停止の原因の一つである「心室細動」は、
心臓が痙攣(けいれん)のように細かく震える状態で
震えているので血液を体中に送ることができません
そんな時に、
病院ではカウンターショック(電気的除細動)を行い、
電気ショックを与えることでリズムを正しく戻す治療があります

よくテレビドラマで
「下がって!!」バウン!!っと患者さんが上がるシーンありますよね?
アレです!

そのカウンターショックを誰でも簡単にできるようにしたのがAEDです


AEDの使い方

  1. AEDを準備する
    AEDを持ってくる→ボタンを押して電源を入れる

  2. パッドを貼る
    倒れている人の胸を露出し
    AEDに付属している電極パッドを貼ります(通常は胸の右上と左下)
    イラストが描いてあるので、張る位置もわかりやすいです

  3. AEDが心臓リズムを解析
    AEDが自動で心臓の状態を解析します
    この時「離れて下さい」と案内があるのでその通りにしましょう

  4. 指示があればボタンを押してショックを与える
    「ショックが必要」と表示されたり、音声案内があれば
    指示に従いショックボタンを押します
    この時、倒れている人に触っていると電流が自分にも流れてしまうので
    必ず離れましょう
    周りの人にも声をかけて離れてもらいましょう

    ショックを与えた後は、再び心臓のリズムを確認します

  5. 胸骨圧迫(心臓マッサージ)を継続する
    AEDだけでなく、胸骨圧迫(心臓マッサージ)も非常に重要です
    ショックの後も患者の反応がない場合は
    AEDの指示に従いながら心臓マッサージを続けます

    ※上記1,2の流れの間も心臓マッサージを続けてください


AEDは誰でも使える安心設計

AEDは、間違った操作をして倒れている人に害を与えることはありません
例えば、心臓が正常に動いている場合は
電気ショックを行わないようなっています
また、音声ガイドがついているため、
落ち着いて指示通りに動けば問題ありません


AEDの設置場所

AEDは、駅、学校、ショッピングモール、スポーツ施設など、
公共の場に設置されています
AEDの位置は、建物内の地図や看板に「AED」と赤いロゴが記載されています
大きなビルでも設置されていたりするので
よく行く場所のAEDの位置も確認してみてくださいね


AEDの盲点

実はAEDは万能の機械ではありません
心電図の波形が直線で、心臓がまったく動いていない
心房細動のように痙攣もしていない状態=心静止の時はAEDは作動しません

なぜなら電気信号がない心静止時には
電気ショックなどの電気刺激を与えたとしても効果がないので
心臓マッサージ(胸骨圧迫)が大事になります

そのためAED装着時も心臓マッサージ(胸骨圧迫)を続けることが重要です
ショック後もAEDから心臓マッサージを続けるよう指示が出ることがあるのでその通りにしてください

まとめ

AEDは「誰でも」「すぐに」「簡単に」使える機器です
もし目の前で倒れた人がいたら
勇気を持ってAEDを使ったり
心肺蘇生(心臓マッサージなど)を行うことが大切です

あなたの行動が一人の命を救えるかもしれません

もし心肺蘇生の講習会やAEDの講習会があれば
是非参加してくださいね

いいなと思ったら応援しよう!