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【詩】夜雨

静まり返った部屋の外で
ぽつぽつと
雨が降り始めた音がする

クレッシェンドの記号が
記されたかのように
次第に高まっていく

ベッドに沈んでいく身体が
濡れない雨音に包まれる

目を閉じて
夜雨に耳を澄ます

渇いた心が
潤っていくような
そんな心地よさ

デクレッシェンドの記号で
まどろみの中
眠りに向かう

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