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【マリオRPGリメイク】良い意味で全く変わってなさすぎるRPG【レビュー※ネタバレなし】

はじめに

 どうも、クルンシエルです。
 忘れもしないニンダイの発表。幾度となく見たマリオの家前のお花畑、明るいBGM。マリオRPGのオープニングシーン。
 リメイクと気付いた時には声が出ましたよ。そりゃ。

 という訳で今回レビューするのはマリオRPGリメイクです。スーファミ版のマリオRPGを遊びまくっていた筆者が綴ったものである、ということを念頭に置いてレビューを閲覧してくださいませ。

評価

 本題に入る前にですね、僕がゲームを評価する際の基準の解説を置いておきます。
 甘めな5段階評価をいくつかの項目に分けて行います。詳しい評価基準が気になる方は、以下の記事にてご確認ください。

満足度 ★★★★★

 率直に言って神ゲーか?

 今の時代、スーファミクラスの規模感のゲームが珍しく映るのもあり、飽きが来ない内にエンディングに辿り着いている感触でした。
 加えて、スーファミ版をプレイしていた私たちにとって嬉しすぎるムービーや追加要素が多く、BGMのアレンジも素晴らしいものでした。
 とにかく、遊んだ感想に関しては記事タイトルにも書いた通り、「良い意味で全く変わってなさすぎる!」という一点に絞られます。
 昔見ていた様々な小ネタがそのままの形でお出しされている(ゲームを遊ぶ前のタイトル画面では、クッパ城のみが映っているが、カリバーがクッパ城に刺さった後はタイトル画面でもカリバーが刺さっているようになる等)ので、「うわあ! あの時のままだ!」と感じる場面やセリフが多量にあると思います。パロディネタや酷い下ネタの変化なんかもそれはそれで楽しめますね。

ストーリー ★★★★★

 リメイクとして大正解、リメイクとしても大正解という二重のオタクのツボを突いてきました。マリオ映画ばりにファンへの心配りが凄まじいです。

 まず、大筋のストーリー変化はほぼゼロです。足しても引いてもいません。つまり、マリオたちの寸劇なんかもまんまです。見てるだけでも楽しいし懐かしい。嬉しい。
 ストーリー進行において分かりやすく変化があるのは「三人技」という追加要素の為のチュートリアルですが、これもかなり自然な流れとなっており、三人技ってリメイク前からあったんじゃないの? という気持ちにさせます。凄い。
 さらに、リメイク発表時に紹介されていた「一部ボスの再戦」ですが、そこに至る経緯に関しては完全追加となっています。しかし、脳内に巡る存在しない記憶が呼び起こされ、リメイク前からこういう裏技無かったっけ? という気持ちにさせます。半端ない。
 そして、改めて遊ぶととても良く出来たストーリーで、サクサクと子気味よく進むので飽きが来ません。また、頻繁に目的確認の擦り合わせや更新が入る為、何となくでも理解出来る簡単なストーリーになっています。
 まさに「RPGをやった事無い人」にもオススメですね。

システム ★★★★★

 リメイク版として異質の再現度。リメイク版として最適な操作感。

 まっっっっっっじで操作感が何も変わりません。そのまんまです。
 雰囲気があまりにそのままなので続きから遊んだ際に何回スペシャル欄を開いたか分かりません。(スーファミ版はYボタンを押しているとダッシュして移動速度が上がる仕様だった)
 何なら最適化されて遊びやすくなってるまであります。最適化に関しても「判定が明らかに緩くなった」とかではなく、「スーファミ版には無かった説明を足して分かりやすくした」みたいなもので、「違うものになっちゃった・・・」という不満足感が与えられることはありませんでした。(通常モードと簡単モードが別れているので戦闘が苦手な人はカバーされています)
 また、戦闘システムの快適さが偉いです。凄いとか超えて偉い。

  • アクションコマンドの最適なタイミングを「!」で表示する仕様となっている。

    • 慣れたら消える。時間が経っていたり、失敗が増えたりしたら再度表示される。

  • 戦闘中に控えのメンバーと入れ替えが可能。

    • 前に出ている3人が一気に戦闘不能になると控えのメンバーが前に出て戦闘続行する。

  • 単体魔法攻撃も防御可能になっている。

    • 全体攻撃等、防御不能の時はアクションコマンド不可と表記してくれる。

 これらの仕様変更によって、新しい戦略を考えつつ進められるので、経験者でも戦闘がだれることがありません。戦闘を避けて低レベルよりになっていても進めやすくなっていますね。
 本当、唯一くらいで欲しい機能はムービー見返し機能くらいです。新ムービーもっとよく見せろください。

テンポ ★★★★★

 「あの頃」のテンポを第一としたムービー展開。遊びやすさも忘れず、小ネタ集めもかなり楽に。

 実は、このゲームにおけるムービーっていうのは、エッセンスとも言えるレベルで短めです。普通にリメイク版を出すのであれば、名シーンは全て綺麗なムービーで・・・ともなりそうですが、そんなことはありませんでした。
 恐らくですが、追加ムービーはリメイク前のテンポを変化させないことを前提条件として作られているように感じます。戦闘場面であったり、初登場場面であったり、物語の要であったり、様々な部分で追加ムービーが挟まれていますが、もはやぶつ切り気味だと思うほど短めに出来ていた印象です。
 反面、長尺のムービーに関しては、リメイク前の時点からBGMと共に盛り上げられていた場面(操作不能箇所)であり、リッチに魅せ場が作られていてメリハリが効いているなと思いました。

 さらに、システム面でのテンポの良さも最高です。
 戦闘場面では通常攻撃のアクションコマンドを「大成功」すると単体攻撃が全体攻撃に変わる追加仕様のおかげもあり、ゲームに慣れている人は雑魚戦で全く苦戦しません。アクションコマンドが苦手でも、比較的簡単に出来るスペシャルの全体攻撃があれば大体倒せるのでやっぱり苦戦しません。
 また、フィールド移動はデフォルトが常にダッシュなので快適であり、加えてファストトラベル一旦マップの外に出る機能など(基本的にリスクゼロ)完備されていてやっぱり快適です。ファストトラベルに関しては一つの箇所で複数のポイントを指定できる場合もあるため(入口、ミニゲーム前、深部といった具合)、お使い等で面倒くささを感じることが少なく済んでいます。
 すげー快適。

さいごに

 元の時点で洗練されていたのに、より洗練されたらもう敵無し。そんなリメイクでした。

 マリオなのにRPG。
 RPGなのにアクション。

 このゲームによってマリオってRPGもいけるじゃん! となり、ペーパーシリーズなどの後継作が続いていったのだと思うと感慨深いものですね。ピーチやクッパの性格やイメージを決定づけたのもここからでしょうし。

 マリオRPGをやった事ある人もカモン! と躊躇いなく言える、最高の出来でした!
 任天堂及びスクエニに感謝!!!!

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