時間を贅沢に過ごす。青蓮院門跡
京都の青蓮院(しょうれんいん)に行ってきました。
青蓮院は、三千院、妙法院と並ぶ天台宗の三門跡寺院の1つです。
門跡寺院(もんせきじいん)って?
青蓮院門跡と聞くと、門の跡地?
って思うかもしれませんが、青蓮院は門の跡地ではありません。
門跡寺院とは、代々皇族や公家が住職をつとめる寺院のこと。
青蓮院はとっても格式の高いお寺なのです。
青蓮院の大クスノキ
平安神宮の大鳥居を背に、円山公園へと続く神宮道をまっすぐ進みます。
すると通り沿いに、大きなクスノキが現れます。
青蓮院に植えられた大クスノキです。
すごく立派な枝ふりと根っこ。
どっしりとした力強さと迫力に、しばらく見とれてしまいました。
このクスノキは、浄土真宗の開祖、親鸞聖人が植えたとされています。
京都市の天然記念物にも指定されており、樹齢は800年。
いまだその力強さは失われていません。
華頂殿の60枚のふすま絵
青蓮院に入るとまずは、華頂殿(かちょうでん)に通されます。
華頂殿では、色鮮やかなふすま絵に目を引かれました。
ふすま1枚1枚に蓮の花が描かれています。
京都に住む現代アーティストの木村英輝さんが描いたふすま絵だそうです。
相阿弥昨の庭
ふすま絵を眺めていると、突如、美しい庭園が目の前に広がりました。
室町時代の絵師、相阿弥(そうあみ)の庭園です。
開放感たっぷりの空間で、みんな足をのばしてくつろいでいます。
ぼくも縁側に足をのばし、しばらく時間を過ごしました。
日頃、1分1秒を意識し、せかせか仕事をしているので、何も考えずぼ~っと過ごす時間が新鮮でした。
この空間だけ時間がゆっくり流れているようです。
たまには何もせず、時間を贅沢に過ごすことも必要ですね。
頭の中がきれいにリセットされたようで、とってもすっきりとしました。
庭園は、歩いて散策することも出来ます。
龍心池、洗心滝、石橋、竹林。
ほっこり心が和む、美しい庭園です。
しばらく歩いていると、どこからともなく鐘の音が聞こえてきました。
ゴーン、ゴーン
音がする方へ歩いていくと、鐘を鳴らしていたのは、お寺のお坊さん、ではなく一般の観光客。
誰でも自由に鐘を打ち鳴らしていいようです。
鐘を鳴らすなんて、なかなか出来ない体験。
青蓮院を訪れた時は、是非ゴーンと鐘を打ち鳴らしてみてください。
青蓮院は、紅葉がきれいな寺院としても有名です。
今度は紅葉の時期に行ってみようかな。
みなさんもぜひ!
天台宗 青蓮院門跡
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