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自分史 自業自得と時々外されちゃう梯子㉑

この記事は続編です。ここに至る経緯はこちら
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社会人時代編2 ダイジェスト(1550字)


・身の振り方、光射す方向は
・組織の中で働くということ


結局、社内業務で引き継げるものは僕が一旦全て引き継いだ。
事務員さんが辞める5日前。後任が決まっていないのだ。
事務員さんが退職に意思を伝えて、期間は3か月あったにも関わらず。

聞いてみると過去にもこのようなイザコザはあったようで、事務員さんが撤回したことがあったので、今回も撤回すると考えていたらしい。

もちろん事務員さんの胸の内は秘密にしていたが、もう言わないと本当に仕事にならなくなる。密告してしまった。

それから無理を言って、派遣会社から1人事務員が来てもらった。どうやら即決のようだ。
事務員さんが辞める1日前だ。引き継いでくれる人がいない状態でスタートする大変さを僕は知っているので、1日でも引継ぎ期間を設けてあげたかった。すぐ辞められても困るし。


そして新しい事務員さんに初っ端に度肝を抜かされるとは思ってもみなかった。

新しく来た事務員さんは人妻不思議ちゃん(年上ではあったが)だった。顔立ちはハーフっぽく、瞳の色が緑で綺麗な女性だった。企業の受付に置いておきたいタイプ。

あとは最低限実務が出来れば…という淡い希望はあっさり打ち砕かれた。

電話対応はボロボロ。PCを始め、ちょっとした機械も扱いが難しいようで、
ウィンドウズのショートカットキーから教えてあげる状態。

救いだったのはガッツがあり、愛想を振りまくのが上手だった。
きっとこれらを武器にやってきたのだろう。前向きな限り一緒に頑張っていこう。僕自身もまだまだ分からない中、2人3脚での戦いが始まった。

もちろん入社して日が浅い僕も全ての仕事の本質を捉えることは出来ていない。そして、厄介なことに製品と商売のやり方の上で同じものを売る場合でも、ある時はAという考え方なのに、またある時はBという考え方になってしまう。
この判断に明確な区分け、マニュアル、社内規定がなく、各営業個人の判断となる。ここが体系化されていないので、社内の人間に聞くしかないのだが、面白いことに社内でも意見が割れるのだ。ある人に聞けば、Aといい、違う人に聞けばBという。それぞれ立場と考え方があり、体系化されいない以上自分が正しいという考えに賛同するしかない。こんな基準で営業活動を進めていた。自分が聞く分には、みなベテランなので大まかな指針は立てることが出来る。しかし、この指針を自分が持ち、新人の事務員さんに伝えることが非常に難しい。各々の経験則に基づいた判断。僕にはその経験則がない。
もしかしたら、そこまでを会社は求めていなかったのかもしれない。
そこまで僕が所属する職場が必要に迫られた状態だと気付いていなかったのかもしれない。

僕が入社をし、配属された段階でベテラン3人で回していた営業所はベテラン2人と新人1人になり、1年ほどでベテラン1人と新人2人になった。そして、そこから2ケ月経たずについに新人が3人になった。

最後の砦の営業所長が転勤となった。正直波長の合う人物ではなかったが、営業所の数字という部分ではほとんどを賄っていたので、営業所としては大ダメージだ。長年この地に根差して仕事をしているので、この所長だから回ってきていた仕事もあっただろう。顔で商売が出来るとは正にこのこと。そんな人物がいなくなり、次に来る営業所長は関西の支店から来るらしい。

係長から昇進してここの営業所長になるようだ。つまり、所長職としては新米になるわけだ。こうしてベテランが0人になり、残ったのは新人3人。

さらなる苦悩の幕開けだ。



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