ドミニオン最弱カード列伝①鉱山

ドミニオンの弱いカードを紹介していきたいと思います。ドミニオンを数回プレイしたことのあるくらいの人でも読めるような記事にしていきたいと思います。(とはいえできるだけ理論的に説明する都合上難しい部分が出てきてしまうかと思いますので適宜飛ばして読んでください)初心者の方はまずこれらのカードを買わない、というだけでも勝率が上がると思います。その先を目指したい方はこれらのカードがなぜ弱いのかを知ることでドミニオンというゲームの理解を深められるようになると思います。

第一回は鉱山(基本)です。

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ぱっと見は改築の上位種のようなカードです。廃棄物も獲得物も財宝に限られますので、初期デッキ最弱の屋敷の廃棄や勝利点の獲得等に利用できない点で改築に大きく劣り、デッキの金量アップの用途に限定されます。しかしながら改築と比較して3コスト上のカードをとれる点、獲得したカードを手札に加えられる点で非常に優れているように見えます。以下このカードの弱い点を解説していきたいと思います。

①4回使っても金貨未満

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この手札から鉱山を使って(銅貨⇒銀貨)お金をプレイをしたら4金になります。そう考えるとこの時点では鉱山は銅貨と同じ価値ということになります。(下の図と上の図はどっちも4金)

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そのあと鉱山と、鉱山で手に入れた銀貨を引いてきたとしましょう。

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この手札から鉱山を使うと(銀貨⇒金貨)5金出ます。この時点では鉱山は2金分の働きをしているので銀貨と同じですね。

3回目にしてようやく3金分の働きをするので金貨と同じ出力となります。(銅貨⇒銀貨で金銀銅をプレイして6金)

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この3ターンの鉱山が出した金量の合計は1+2+3=6。もし最初に金貨を買っていたとしたら3+3+3=9。4回使った時でも10対12で金貨のほうが有利です。5回使ってようやく同じになります。

(細かいことを言えばドミニオンは拡大再生産のゲームなので、ゲームの序盤に大きな金量を出したほうがその時強力なカードを購入でき、それを何度も使えるので強いです。その点で考えても初回の利用で銅貨相当の鉱山の弱さが際立ちます)

下の図は鉱山の使用回数と勝率の関係を示したグラフです。(ドミニオンオンラインでの統計)使用回数が3回以下の時、勝率が5割を大きく下回っていることがわかると思います。

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②ドローも+アクションもついていないので使う回数を増やしにくい

今までの説明を裏返せば、鉱山の使用回数をめちゃくちゃ増やせば強いんじゃね?となるのですが、残念ながらこのカードの使用回数を増やすのは容易ではありません。まずこのカードにドローがついていないのでこのカードを買うだけでデッキが厚くなりデッキを1周するターン数が増えます。また、+アクションがついていないので鍛冶屋のようなドローとの併用しようとするとアクションが足りなくなりがちです。

③引ききりデッキを作るときはそもそも銅貨を廃棄することが多いので役割がない。

1ターンでデッキをすべてドローして全部プレイすることを引き切りといいます。それなら鉱山を毎ターン使えるので最強じゃん!となるわけですが、そういうデッキを作るときはたいてい屋敷とか銅貨は全部廃棄してしまうので鉱山を買う意味がないことが多いんですね。

以上の理由から基本セットで遊ぶときで鉱山が輝くシーンってあんまりないんですよね。とりあえずこのカードより銀貨とか金貨を買ったほうが勝てると思います。アクション権は鍛冶屋とか魔女とか強いカードに使いましょう。せめてこのカード自身が+1コイン出してくれたら少しはましになったのかもしれませんが。


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