ながしまくんとおもちつき
小学校の同級生に、『ながしまくん』という男の子がいた。
彼はとても体が大きくて、いつも背の順では前から2、3番目に並んでいた私は、彼を見上げないと話ができないくらいだった。
ある年のお正月、学校で餅つき大会をすることになって、なかなか体験できない杵と臼を使って餅つきをした。
杵は体の小さかった私にはとても重く感じた。
みんなそれぞれ数回ずつ杵を振り上げては下ろした。
最後は力持ちのながしまくんに仕上げまでついてもらおうということになって、みんなで臼の周りを取り囲んだ。
普段