RTA in Japan Winter 2023 走者+ボランティア参加レポ シカダ編
「RTA in Japan Winter 2023」は、2023年12月26日から31日にかけてベルサール飯田橋ファーストで開催された、日本最大級のオフラインRTAイベントです。
今回は走者・ボランティア(音声担当)としてのレポートです。2022のレポートからタイトルが1文字しか変わってません。
本番の走りは下記の動画からご覧ください。
イベント前
ゲーム応募→採用
「Summer 2023」に引き続き『Carto』『もんすたあ★レース』で応募。応募内容も大きく変わっていませんが、Cartoは別カテゴリ(All Secret Pieces)も走ったのでそちらでも応募していました。複数カテゴリで応募している場合、短時間のカテゴリが通りやすい気がします。
11月5日に採用タイトルが発表され、CartoはAny%のレースで採用されていました。
年末の飛行機、ホテルは既に確保済み。あとは練習するだけ……だったのですが、結局ホテルは会場近くのホテルを直前に取り直しました。理由は後述しますが、徒歩で行ける距離は大事。
Oengus応募文
参考になるかわかりませんが、応募したときの文言を掲載します。
個人イベントなどでタイトル選定も経験していますが、応募文はとりあえず「どういうゲームで」「RTAではどういうことをやって」「何を見てほしいか」が伝わればいいのかなと思っています。プレイング自体が凄ければ「よろしくお願いします」でも通るんじゃないかな……(暴論)
ボランティア応募→採用
倍率が高いRTA in Japanのボランティア。昨年末に引き続き、音声担当で採用いただきました。シフトは初日から3日連続で深夜~早朝帯と本業よりも厳しい業務でした。
深夜~早朝帯は人が集まりにくい(特に休みの人が少ない前半)ため致し方ない気持ちでしたが、問題なのは走者として走る日(12時ごろ出走予定)の早朝にもシフトが入っていたこと。
さすがにコンディションに影響が出ると思ってシフト交代を願い出たのですが、望み薄であることはわかっていたので、事前に睡眠スケジュールを管理することでなんとかしようと考えました。遠征勢なのでいろいろ大変でしたが……イベントの助けになったのであれば良しとします。
本番までにやったこと
他のRTAイベントに向けた練習
採用決定から本番までに参加したのは
Road to the Record Season 6(Carto)
プレスピ(もんすたあ★レース)
でした。どちらもRTA in Japanに応募していたタイトルなので2023年のうちにイベントで披露できて良かったです。
Cartoに関してはRoad to the Recordにて自己ベスト(世界記録)更新と相成りました。多幸。
RTA道場の準備
RTA in Japan開催期間中に行われる「RTA道場」でCartoの壁抜けバグを体験できるコーナーを開く予定だったため、準備を進めました。スライドを数枚作っただけですが……。
実はRTA道場の直前にも音声ボランティアのシフトが入っており、RTA道場が終わるまで綿密なスケジュール管理が必要でした。なかなかハードな年末を過ごしたのではないかと思います。
解説者探し→走者兼解説
レースでの参加なので解説を依頼しようとしたのですが、私も並走相手のreichさんも忙しい日々が続き、解説者を見つけられる余裕がありませんでした。打診だけはしましたが諸事情で叶わず。走者兼解説でなんとかしようという結論になりました。
あらかじめ解説をするチャプターを決めて、代わる代わる話す計画になったのですが、問題は「差がつき始めた場合、後続の走者が自身の区間を解説すると先行する走者の内容を解説できない」点です。どうなったかは……ぜひアーカイブでご確認ください。
小道具準備
ミミズが出てくるのでreichさんがミミズ(ニシキアナゴ)を買ってくれました。可愛いね。
12月26日:1日目
出荷(飛行機)
今回も飛行機移動です。これまでの反省を活かしてちゃんと酔い止めを飲みました。酔わなかったです。お昼頃には東京着。特に寄り道はせず、ホテルに向かいました。
ホテルは当初四谷近くで取っていたのをそのままにしていたのですが、ボランティアが深夜帯にあるため、徒歩移動できる「ヴィアイン飯田橋後楽園」で取り直しました。
信号を少し渡れば着くのでとても楽。直前だったので1泊あたり1.2万程と高くつきましたが致し方なし。チェックインは15時だったため、12時半ごろキャリーケースを預けて会場へ。
ベルサール飯田橋ファーストは事前にいろいろ調べてはいましたが、やはりめちゃくちゃ広くてびっくりしました。交流スペース自体は前回と同じくらい? でしたが観覧席がめちゃくちゃ広い。意味もなく緊張します。
無敵時間ブースもありました。フォトスポットまで準備されている用意周到具合。ハチのおくるみのRTAちゃんかわいい。私はクリスマス仕様のシュシュをつけてあげました。DAISOの。
少しのんびりしたあと、お腹が空いたのでリヒトさんなどと一緒にカレーを食べに行きました。私はひとりガパオライスを食べています。
少し遅れて3時半ごろにホテルチェックイン。RTA in Japan期間中、いろんな方と遭遇したので、結構な数の走者が滞在していたのではないかと思います。近くにいなげやもあります。不満もなく快適に過ごせました。比較的大きなテレビもあるよ。
チェックイン後、会場に戻ってラウンジでまったり。自由に使えるモニタがいくつかあるので個人制作ゲーム『RTA Adventure』の展示を行ったりもしました。こちらは別のnote記事で詳しく触れます。
夜までのんびりしたあと、お昼を食べたお店と同じビルにあるイタ飯屋で晩ごはん。
ホテルに戻り、ボランティアに備えて仮眠をとりました。
12月27日:2日目
事前調整
1時ごろに目覚めて会場入り。ボランティアまでは時間があったので、PCとモニタを借りて『Carto』の事前調整をしました。
確認内容は、バグ技の精度とモニタのリフレッシュレート240Hzでの挙動。大きな問題はなかったので1時間程度で調整を終えました。
おそらく240Hzだと多少ゲームスピードが速くなる気がしましたが、大きな違和感はありませんでした。『トランシルビィ』だとゲームが進められない、ということがあったので、事前に確認できてよかったです。
音声ボランティア①
最初の音声担当です。WINGはJAWS PLAYERSでも触りましたし、操作感はX32の頃からほとんど変わっていないので迷うことはありませんでした。SoFの調整がやりやすくなったりで、むしろ今までの音声ボランティアで一番楽だったんじゃないかと思います。
A卓とB卓を勘違いしそうになる個人的ハプニングはありましたが、未遂で終わりました。セーフ。音声担当も慣れてきたので、徐々に人に教えられるようになれたらと思います。
朝、ボランティアシフトを終えてホテルに帰還。再び仮眠。
お昼前に目を覚まして再び会場に向かいました。
お昼は気になっていたお茶処? でスイーツをしばきました。めちゃくちゃいい雰囲気でお茶もモンブランも美味しかったです。
午後からは見たかった『フェアルーン2』『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』を観戦。フェアルーンシリーズはいつか自分でも走ってみたいですね。
この日も深夜(ほぼ早朝)からボランティアがあるので、21時ごろにはホテルに戻って仮眠。前半はずっとこういう生活をしていました。
12月28日:3日目
音声ボランティア②
引き続き音声ボランティアです。深夜~早朝辺りは長時間タイトルが多く、最大の障壁は眠気となります。玉露入りのお茶で頑張りました。
音声担当で難しいなと思ったのはセットアップ担当との連携です。手前の卓なら近いのですが、奥の卓(今回だとA)は距離があるので、セットアップ担当に行き来してもらう必要がありました。
あとは事前調整中の声量です。あまり大きな声でやりとりをすると、現在走っている走者、並びに観戦の邪魔になってしまうので、できるだけ声量を絞ったやりとりを心がけました。実際に走ったからわかりますが、結構走者にも聞こえます。
今回も大きな問題なくシフト終わり。再び仮眠。……というわけにもいかず、『Carto』の出番が当日12時ごろからでしたので、寝ずに準備を開始しました。
本番前の調整
reichさんと合流して走者練習部屋で最後の調整。私は事前調整をしていたのでreichさんのプレイを観察。Dual SenseでのRTAはできる気がしなかったので矯めつ眇めつ眺めました。私はXboxコントローラーを使用しています。
台本は特に用意していなかったので、自分が解説するステージなどを確認する程度に留め、いよいよ本番へ。
本番準備
30分くらい前には着席して、事前インストールを済ませたPCで動きを再確認していました。
ヘッドセットを装着して気づいたのは、思ったより会場の音が聞こえるという点でした。指向性が強いヘッドセットだと思うのですが、現在走っているタイトルの音を想像以上に拾っており、音声のセットアップが難しかった印象です。
あとは驚くくらいのんびり出番を待っていました。オフラインイベントは出番まではめちゃくちゃ緊張するのですが、いざ走者席に座ると驚くほど落ち着いていることが多いです。程よい緊張大事。
本番開始
本番の走りについてですが、実はJapanese Restreamのチャンネルをお借りして振り返りを行いましたので、ぜひこちらをご覧ください。
結論、自己ベスト+28秒というめちゃくちゃ良い走りができました。モニタ補正はあるとしても51分台は練習でもなかなか出ていなかったので嬉しかったです。今後再び記録狙いするときまでに自宅環境にもつよつよモニタを導入したいですね。
良かった点
釣り大会の乱数が限りなく最高乱数だった
reichさんはかなり悪めの乱数だったため、釣り大会だけでおそらく30秒ほどの差がついていた
森の壁抜けで沼らなかった
1回目はミスがあったものの、2回目は1発成功!
自分がやや先行していたので、途中から一部の解説を巻き取った
悪かった点
迷いの森の乱数が悪かった
上述の通り森の壁抜けで少しミスをした
ミミズをアピールしようとした結果、ガバりそうになった
物語の館の地味バグを失敗した(誰も気づいていない)
本番を終えて
二人で交互に解説するという、あまり前例のないレースでしたが、それなりに楽しめていただいたのではないかと思います。Cartoの購入報告もいただきましてとても嬉しかったです。最高の思い出になりました。
出番を終えたあとは仮眠……をとらずにラウンジでのんびりしたりホテルでゆっくりしたりを繰り返していました。
なぜなら、そう。
この日の夜は夜パフェが待っていたからです。
夜パフェ
夜パフェは事前にメンバーを募集していましたが、当日どれくらい集まるか不明だったのでゲリラ的に集まった4人パーティで向かいました。
5組待ちで夏よりは少なかったですが、なかなか空きが出なかったので結果的に1時間近く待ったのではないかと思います。
メニューはガラリと変わっていました。『ゴールデンカムイ』のコラボパフェにも惹かれましたが、辰年モチーフのパフェ「神龍は年男。」があったので頼みました。1名のぞいた3名が同じものを食べました。20個限定って言われちゃうとね、弱いですよね。
パフェの構成はこんな感じです。ピスタチオクリームの口当たりがよく、とても楽しんで食べられました。甘さ、苦さ、酸っぱさ……いろいろな味が混じり合っているパフェは、同じように様々な生き物の要素が混じり合っている"辰"を思い起こさせました。ところでクレームダンジュって何?
相変わらず2XXX円の豪快なパフェですが、思った以上にボリュームがあり、事前にご飯を食べていたらなかなか厳しかったかもしれません。本当に二次会向けか?
夜パフェのあとはホテルに戻って仮眠。今回は5泊6日の旅でしたが、結果的に4泊は仮眠で済ませました。7時間くらい寝たのは1回だけ!
12月29日:4日目
音声ボランティア③
3時頃に起きて会場着。近いのはいいことです。
この日は『El Shaddai』の走者さんの配信が安定せず、何度か配信を止めることがありました。根本的な原因はわかりませんが、以下のような対応を行っていたようです。
配信のビットレートを下げる(1500kbpsくらい?)
FPSを30に設定する
VのモデルのFPSも下げる(30?)
RTA in Japanの配信システムはよくわかっていませんが、SRTを利用しているのであればそこそこ配信する側への負担があるようなので、回線が細い方の場合はリスキーなこともあるんだなと思いました。自身のイベント運営の参考にもしようと思います。
それ以外は大きな問題もなく、すべてのボランティアシフトが終わりました。配信を止めている間も走者さんとはやりとりできるタイミングがあったので、不安を紛らわせるような話ができたら……と後悔しています。
ボランティア後、すぐにRTA道場の準備をしなければならなかったので、そのままラウンジへ。
RTA道場:Carto壁抜けバグチャレンジ
9時開始。先程載せました壁抜けバグ指南書を活用して、一般来場者の方にCartoの壁抜けバグにチャレンジしてもらいました。知り合いの走者さんもいらっしゃってくれて嬉しかったです。
9~10時の時間帯は人があまりいないよーという話を聞いていたのですが、Cartoは最初から最後までひっきりなしに人が来てくれていました。喋りすぎて最後は喉がガラガラになってしまった気がします。
雑多な感想を書くと
Cartoは意外と操作が複雑なので、操作方法を明記したものを置けたらよかった
挑戦前にデモンストレーションを見せるとわかりやすいのでよかった
記念品を配りたかった(アイデアも準備も間に合わず)
モニタのリフレッシュレートが144Hzだったので若干難易度の高い壁抜けもあったが、みんな成功してて凄かった
といった感じです。
総じて楽しい時間を過ごすことができたので、RTA道場を開催できて本当によかったです。主催のCabbageさんありがとうございました!
RTA道場終了後はお昼ごはんへ。飯田橋周辺はもうお店が開いてないことが多かったので、神楽坂まで足を運んでカフェでパスタを食べました。偶然、隣の席にJapanese Restream勢がいたのが面白かったです。
昼ごはんのあとは会場に戻りましたが、人が多すぎて窒息しそうだったのでホテルに避難しました。夜ごはんは再び「神楽坂 茶寮 本店」に赴き、ごま豆乳うどんをいただきました。
夜は見たいものが多かったので観覧席へ。チロルチョコのパーカーを来てクロノアを応援していたのは私です。
夜は久しぶりにゆっくり眠れました。上記の通りポポロクロイスを眺めながら寝ようとしたんですが、ガミガミ魔王城あたりで力尽きました。
12月30日:5日目
起きたら見たかった『ウエーブレース64』が既に始まっていました。諦めてホテルでゆったり観戦。
この日は疲れからかあまり記憶がありません。挨拶したかった方に挨拶したり、オムライス会をしたり、めめくらげさんを撮影(?)したりしたことは覚えています。
あと、憧れのゆとりんさんとちょっとだけ話をしてビビってました。ゆとりんさんとEiPさんのレース?(勘違いじゃなければモンキーボールだった気がする)が初めて見たRTAイベントだったので、印象深いです。
Twitter遡っていたら思い出しましたが『SHINOBI NON GRATA』は大好きなゲームなので観覧席で応援していました。
午後はたぶんラウンジの(作り出された)すみっこでのんびりしていたと思います。夏以来のすみっこクラブ結成です。
割とすぐに解散しました。
夜は飯田橋駅近くでパスタを食べました。今回めっちゃパスタを食べた気がします。
翌日早朝の『One Hand Clapping』を観戦したかったので、この日も早めにホテルに帰って仮眠しました。もう慣れたものです。めぐりズムがあれば意外となんとかなります。ポイントは真っ暗にしないことです。
12月31日:6日目
記憶は曖昧ですが、1時くらいには再び会場入りして『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 HD REMASTER』辺りから観覧席にいました。だいぶ眠かったのでOne Hand Clappingはちょいちょい眠気と戦っていました。できれば万全の状態で見たかった……。
その後は再びラウンジでのんびり。会場滞在のうち8割くらいはラウンジだったと思います。最終日にしてNakaさんのプチ整体を受けたりもしました。RTA道場も無事ステッカーをゲットしました!
足がしんどかったので、お昼には会場離脱。
Fukuoka RTA Forumで共同主催を務めるとんこつさんなどと一緒にラーメン納めをしました。
解散して羽田空港に向かう電車へ。運賃が足りないトラブルもありましたが、小銭でなんとかなりました。
空港について荷物を預けた後はまったりタイム。羽田空港に来たらいつも立ち寄る「丸福珈琲店」「銀座ライオン」に今回も向かいました。
今回もRTA in Japan終了までは見届けられませんでしたが、存分に楽しめたのではないかと思います。次はイベント開催期間の前後+1日くらいで滞在したいですね!
少し遅延があったものの、20時ごろの飛行機で帰路に着きました。
23時すぎに無事帰宅しました。
総括
2022年冬、2023年夏に引き続き現地参戦でした。喜怒哀楽、ここには書ききれないくらいいろんなことが起こりましたが、結果的に楽しめてよかったです。次回はまたnote placeでの開催なので、できれば現地行きたいところですが……現状未定です。
走者としては満足の行く結果を残せました。ボランティアはもう少し力になりたい部分もありますが、越権行為になる気もするので引き続き粛々と業務に励みます。深夜早朝シフトはのんびり作業できるから楽しいよ! みんな応募してね!
今年は基本的にオンラインでのイベント参加がメインになると思いますが、タイミングが合えば1~2日だけでもRTA in Japanには行きたいと思っています。次はほぼ半年後なのでまだまだ何があるかわからないですね。
ではまた。