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続・キャッツオフステージトーク@名古屋四季劇場
2024年3月21日に行われた名古屋キャッツのファイナルオフステージトーク記事の続きである。
前回記事はこちら↓
余談であるがこの記事のヘッダーにしているのがその日に座った席からの舞台写真だ。2階席最下手なのだが、グロタイのギル隊長登場シーンが電球にモロ被りして全然見えなかったので泣いた。あと握手で誰も来てくれなかったのにも泣いた。
閑話休題。
司会である桒原さんからの質問コーナーが終わり、ここからお客さんからの質問コーナーに移る。「質問ボックスがみっちゃんの後ろに……」という桒原さんの言葉に光之さんが背中の方を振り向き、小ちゃい黒い箱を取り出す。この中にお客さんからの質問が書かれた紙が入っており、それをひいて答えていく流れだ。
その箱の上部に開けられた丸い穴に手を突っ込み、質問用紙を取り出そうとする光之さん。それを見ながら山崎さんがボソッと「取れるかな…」と呟いた。これはいつだかの名古屋キャッツオフステの際に出演中、同じように質問ボックスに手を突っ込んでそのフタごと手を引き抜く、という森田さんの質問ボックス蓋破壊事件の再来を危惧しての発言だろう。私の記憶が正しければ森田さんは2回、箱の蓋を壊している。
さて、お客さんからの質問は下手側から順番に箱を回して一人一枚ひいて、質問者のお名前と質問を読み上げていくのだが、ひいた俳優さんがお名前を読み上げたあとで桒原さんが改めて「〇〇さん、ありがとうございます」と客席の方にお礼を言って、続いて他の役者さんたちもありがとうございます、と口々に言ってくれたのがなんとも素敵だった。
Q.みなさん激しいダンスをした後でも息も乱れてないし汗もかかないのはどうして?
ひいたのは光之さん。読み上げられた質問を聞いて、「え……めちゃかくけど……」という空気になる俳優陣。光之さんが「俺汗かかない…ダンス猫じゃないから…」と沈黙をやぶる。
途端に「そんなことないでしょ!」「こうやってやってるでしょ!」「後ろのここも!」と口々に突っ込みながらそれぞれガスのものと思われる振り付けを踊るみなさん。山崎さんがジェリクル舞踏会の後ろで踊ってるガスの振りをを結構長めに踊りながら突っ込んでいて面白かった。
山崎「滝汗ですよ。びしょびしょですよね」
その言葉にうんうんという激しい相槌をする共演者。
山崎「顔は粉叩いてメイクで毛穴埋めて出てこないようにしてる」
沙耶「汗もかくし、息も乱れる!」
潔く言い切る沙耶さん。
桒原「ここにいる人は汗かくということで」
Q.何オタですか?推しはありますか?
ひいたのは山崎さん。どなたか何かあります?と周りを見回す。
光之「オタクまでいかないけど今ハマってるのは結局スーパーマリオ」
桒原「最終的にやっぱり面白い」
光之「うん、面白い」
山崎「私は匂い系のものが好きで。香水とかすぐ色々買っちゃう」
桒原「やまはるさん(山崎さんのこと)いつもいい匂いするもんね」
その桒原さんの言葉に「ホント?FOOO!」と嬉しそうにはしゃぐ山崎さん。可愛い。
真由美「オタとかは……特にないかなぁ」
桒原「確かにイメージないね」
真由美「でも最近はるかさん(山崎さんのこと)に教えてもらってアモアス……って人狼ゲーム?やってます」
そう言いながらにっこり笑い合う山崎さんと真由美さん。仲良きことが美しすぎる。
桒原「みんなゲーマーということで」
ここで締めに入ろうとする桒原さんに「しゅんは何かあるの?」と聞く沙耶さん。すると「推しというか……発表してもいいですか?」と前置きする桒原さん。「なになにー?」「してー」と合いの手を入れる俳優陣。
桒原「僕がキャッツに出るって決まった時にさのじゅんさんがカーバケッティを演じてらしたんですが「佐野隼平のカーバは本当に猫だから見た方がいい」って先輩に言われて」
えー!と沸く俳優陣。突然自分の名前が出てきて驚く佐野さん。
沙耶「(佐野さんに)知ってた?」
佐野「えっ?(桒原さんに)先輩って誰から?」
桒原「もういろんな先輩に。それで佐野さんが出てる公演の収録したのをそれこそ擦り切れるほど見て。僕!今!推しと共演してます!」
おおー!と客席から湧き上がる大きな拍手。
沙耶「さのじゅん知ってた?」
佐野「初めて聞いた」
桒原「今まで恥ずかしくて言えなかったんです」
どんな顔をしていいか分からない佐野さん。ニッコニコの桒原さん。なんだか嬉しそうな共演者たち。優しい雰囲気に包まれる劇場。
桒原「じゃあ次」
いや切り替え早いな。
Q.キャッツで飼いたい猫は?
ひいたのは真由美さん。質問者さんの「私はタンブルとカッサをペアで飼いたいです」というコメントに俳優陣が「分かるー」「イチャイチャしててほしいー」など口々に呟く。
佐野「ジェニエニ飼いたいですね。部屋掃除してくれそう」
真由美「でもゴキブリ連れてきますよ?」
真剣な顔で聞く真由美さん。その隣で山崎さんも同じくらい真剣な顔で頷く。仲良しにも程がある。
佐野「ジェニさんなら僕らに見えないようにしてくれる。で、昼間はにゃーん、って感じで甘えてくれて、夜は掃除してくれそう」
桒原「確かにジェニエニは良さそうですね」
沙耶「飼いやすそう」
桒原「まゆちゃんは?」
真由美「私はバブちゃん飼いたいですー」
桒原「あー可愛いもんねぇ」
真由美「ずっと抱っこして撫で回したいですー」
桒原「純粋無垢でね」
真由美「持ち運びたい」
Q.持久力や体力をつけるために稽古で心掛けてることは?
ひいたのは佐野さん。そのまま佐野さんが水を向けられ答える。
佐野「持久力をつけるために走ったり、筋肉つけるために筋トレしたりっていうのは、勿論インナーマッスルが鍛えられたりしていいんだけど、踊る筋肉はまた別で。踊る筋肉は踊ることでしかつかないと思うので踊り込んでます」
桒原「踊りこめ、はいろんな人によく言われるますよね」
佐野「踊ることで踊る体力をつける」
桒原「まゆちゃんは?体力お化けだから教えて?」
「いやいや、疲れますけど」そう言ってちょっと謙遜気味に返事をする真由美さん。そして笑いながら胸にトン、と手を当てて「気合いと根性です!」
桒原「根性で踊り込むということで!」
まさかの精神論。
Q.バストファージョンズのナンバーは何を思いながら演じてる?
ひいたのは沙耶さん。
光之「これは俺が一番知りたい」
咄嗟に反応する光之さん。そりゃそうだよね。中の人だもんね。
沙耶「男性陣が主だよね?」
桒原「雄猫はおこぼれに預かろうと接待してて、女性はまたやってるーみたいな目で見てるのかな?と思うんですが」
沙耶「みっちゃんのバストファは可愛から食べ物あげたくなっちゃう。でもあげない、みたいな」光之「こっちは食べたくて無我夢中」
佐野「俺……僕は出てなくて……カーバだった時は色々やることがあって……スプーンで体重計とか、あれは楽しくやってますね。でも基本やりたくてやってるわけじゃないというか……」
桒原「人間社会と一緒ですね」
Q.キャッツの中で演じたことがなくて演じたい役は?
箱が一巡して、ひいたのは桒原さん。
光之「俺ラムタムタガーやりたい!」
会場全体からおおー!の声。私も見たい。
山崎「私もタガーやりたい」
桒原「やまはるさん絶対カッコいです!」
山崎「こうやって(頭の後ろに手を回すタガーのセクシーポーズをして)モテたい」
そのポーズ見ただけで分かる。絶対カッコいい。
真由美「グリドルのあのふわふわの白いのが着たいです!やりたいと言うより着たいです!」
山崎「今日もふわふわだもんねー」
そう言って白くてふわふわの服を着ている真由美さんに微笑み、二人で顔を見合わせてニコニコ。仲良すぎませんかね。助かります。てか真由美さんにおかれましてはグリドルの衣装着るだけじゃなくて是非演じていただきたい。
佐野「ディミータですね。札幌で坂田加奈子さんがディミータをしていらしたんですがそれが上手いとか下手とかでなくなんか惹きつけられて」
ほー、みたいな感嘆が俳優陣から上がる。
沙耶「そりゃタガーやりたいよね。女版タガーとかあったらやりたい」
沙耶「沙耶さんはそのままタガーですよね!」
沙耶「そうかな?へへへ」
笑い方が可愛い沙耶さん。そして「しゅんは?」と桒原さんに話をふる。
桒原「やりたい猫……じゃないんですけど僕やりたい役があって」
なんだろう、とワクワクした表情の共演者さんたち。桒原さんは「……キャッツには魅力的な猫がたくさんいるんですけど……」と舞台の向こう側を見ながら話す。
桒原「舞台監督!キャッツの舞監やりたいです!キャッツの舞監ってカッコいいんですよ!こう、インカムして的確に指示出して……」
あー、うん、分かるよ……カッコいいけど……と言い淀む共演者。
沙耶「責任重大だよ?」
みんなの意見を代表する沙耶さん。それはホントそう。
Q.休みができたら何したいですか?
「まだ時間があるのであと一問だけ」という桒原さんの言葉に、「じゃあ」と箱を隣の山崎さんに渡す光之さん。「レディーファーストで」という可愛らしいやり取りがあって、ひいたのは山崎さん。
光之「服屋巡り」
桒原「みっちゃんオシャレですもんね」
光之「そんなわけない!めちゃ普段着でしょ!」
そう言って腕を開いて服を見せながら「この2人に挟まれてそんなわけないよ!」という光之さん。確かに桒原さんは今時、やまはるさんはモデルさんみたいなモード系オシャレファッション。でも光之さんもカラフルでオシャレよ?
桒原「いつもみっちゃん楽屋から出てくる時オシャレだ!って思うもん!」
普段からオシャレなんや光之さん。
佐野「キャンプ好きだからキャンプしたい。コロナ禍でキャンプが流行った時に色々買い揃えて」沙耶「行ってみよう!って行ったの?」
佐野「いや、最初はフラッと外で弁当食べるところから始めて」
桒原「ソロですか?」
佐野「いや、知り合いと一緒に(行くぜ!みたいなジェスチャー)」
山崎「泊まるんですか?」
佐野「はい。テント建てて、焚き火して、みたいな」
めっちゃ聞く共演者さんたち。初耳だったのだろう。
と、ここでタイムアップ。司会の桒原さんからこの後の名古屋キャッツことや静岡キャッツのことなどのアナウンスがあり、「キャッツはこれからも走り続けます」と締めてくれた。マジでこれからも続いて、キャッツ。
そしてみなさん立ち上がってありがとうございました!と元気にご挨拶をしてくださり、手を振って下手に向かって退場。
以上、名古屋キャッツのファイナルオフステージトークのレポでした。遠い記憶と当時のメモで書いたので5割引くらいの真実で見てもらえればと思う。
こうして21年ぶりに名古屋に来たキャッツは通常の舞台はもちろん、楽しいイベントもたくさんしてくれて去っていった。
私はキャッツが好きなので(まぁどの演目も好きなんだけど)もし名古屋が嫌いとかじゃなければ、次はどうか21年も間を空けずに戻ってきてほしいなと思う。嫌いでも、10年くらいで来てほしいな……。
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