ゆるゆりも大室家も好きだ! - 好き語りvol.7
好きなものを語り尽くすこの企画、今回は『ゆるゆり』とそのスピンオフである『大室家』について。
〈昨日あれだけガルパンはいいぞってつぶやいたのにガルパンの話じゃないんだ…〉
それはまた別の機会で。
本文:僕。撫子推し。
「」:精霊さん。結衣推し。
〈〉:妖精ちゃん。花子推し。
「本棚には全巻ありますね」
そして少なくとも14巻あたりからは新刊として入手した記憶がある。
アニメの3期がテレビでやってた頃かなぁ…。
〈最新は何巻なの?〉
「『ゆるゆり』は22巻、『大室家』は6巻です」
〈うーん、微妙? 古参ファンとはギリギリ言えないぐらい?〉
そうだね。でも1から10巻は旧装版で揃ってる。
〈『ゆるゆり』ってどんな話って言える?〉
一言でいうと、日常コメディ。4コマじゃないタイプ。
さすが百合姫に連載してるだけあって、ガールズ・ラブと……………言え、なくなくなくない?
〈どっちよ〉
まあタイトル通り、ゆるい百合を目指してるから、文字通りゆるいよ。
ただ、作者のなもり先生はかなり百合に対して造詣が深い。
なもり先生のオリジナル短編集『ゆりゆり』を見れば分かる。
だからかな。たまに『ゆるゆり』や『大室家』でもいい雰囲気を出してくる話があるんだ。たまらないよね。
〈そもそも君ってそんなにガールズ・ラブが好きだっけ?〉
さあ、どうかな。
きらいじゃない、と思う。
〈思う?〉
好き嫌いを判断するほどガールズ・ラブを読んでない。
ただ、百合の恋愛ものって、たまに、思いっきりシリアスなものがあるでしょ?
〈そうね〉
そういうのは、かなり読むのに精神力を使うなぁって思う。
嫌いとは言わないけど。
でも、そういった意味でも、『ゆるゆり』ぐらいがちょうどいいのかもしれない。
「では、魅力はそのゆるさですか?」
それもあるけど、まだある。
〈たとえば?〉
安心感。圧倒的安心感。
ほら、前に、『ごちうさは時が進むからリアリティが感じられて良い』って話をしたでしょ?
〈したした〉
でも、『ゆるゆり』は、それはもう堂々と言ってる。
年を取らないって。
「初期の……まだメタなネタが多かった頃にネタにしてましたね」
これがいい。
安心して読んでいられる。
変わらない日常って素敵だなって。
あと、絵が可愛いよね。普通に、かわいい。
〈あ、それは思った〉
シンプルな線なのに、いや、だからこそ、かわいい。
絶対描くの難しいだろうなぁって思う。
シンプルだと、普通は粗が目立ちそうだけど、そんなことがなくて。
あ、あと、絵に関して言うと、表情が素敵。
ちょっとした眉の角度とか、そういうのが、絶妙で、見てて飽きない。
そしてこれらは、同じ作者さんで同じ世界観でキャラも一部共有してるスピンオフ作品の『大室家』にも同じことが言える。
僕個人の感想だけど、『ゆるゆり』を見ていなくても、わりと普通に『大室家』は楽しめる。
ただ、『ゆるゆり』を知っているともっと楽しめるよねってだけで。
だから、『大室家』から読み始めるのも良いんじゃないかな。
「『ゆるゆり』は既に22巻。ちょっと多く感じてしまいますからね」
そうそう。で、大室家は6巻。まだ手を付けやすいかなぁって。
あと、『ゆるゆり』や『大室家』には、ちょっとおもしろい感覚を味わうことがあって。
〈どんな?〉
僕は、『ゆるゆり』と『大室家』が好きな時期に波がある。
〈好きなときと、好きじゃないときがあるってこと?〉
誤解を恐れずに言うと、そう。
〇〇巻のころが好きで、△△巻のころはちょっと……とか言う話ではなくて。
たとえば、新刊が出たとか、ふと思い出してちょっと読み返したとか、そういうきっかけで、急に、そして猛烈に、ゆるゆり大好き熱が上がる。
でも、そうでないときもある。この落差が大きい。
ゆるゆり大好き期のときには、スキあらばゆるゆりのことを考えてるぐらいなのだけど、そうじゃないときは、新刊の入手すらあまり熱心に考えないほど。
〈それは……飽きてるってこと?〉
違うと思う。
飽きだったら、今みたいに、再び、ここまで猛烈に熱が上がることって、そうそうないと思うんだ。
そして、どれだけ、読まなくなった・考えなくなった時期があったとしても、必ず、また、『ゆるゆり』や『大室家』が好きになる時が来る。
これは、飽きとはある意味真逆のことなんじゃないかなって思ってる。
何度でもまた好きになる。
そういう魅力がある作品ってこと。
今回はここまでにしようか…。
〈なにちょっと物足りなさそうな顔して〉
いや……ちょっと時間が迫ってたから書き上げたけど、もっと、『登場キャラのあらゆるカップリングに考察の余地が残されていて想像の翼が広がりやすい』とか『『大室家』の花子の口癖の『~し』は並立の関係を表す接続助詞だよね。それを本来接続しない単語やオノマトペにもくっついていて可愛い。とてしとてし』とか『『ゆるゆり』にも『大室家』にも主要メンバーとして登場する大室櫻子の印象ってやっぱり作品によってちょっと違うよね。友達の視点と花子の視点の違いなのかな』とかいう話もしたかった、けど……。
「うまく書けませんでしたか?」
……僕の文章力にはまだまだ伸びしろがあるってことだね。
〈そう考えてるんなら、まあいっか〉
じゃあ、次回の記事で。
「またお会いしましょう」
〈ばいばい!〉