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気持ちよく甘えて、気持ちよく甘やかしたい
気持ちの等価交換って、自分の物差しだけじゃあ測れない。
僕は、待ち続けるのが苦手。
相手に何かを頼んで、相手がしてくれるのを待つ。
それは別に構わない。相手にも都合があるから。
でも、僕の想定より長く待ち続けるのが、苦手で。
放ったらかしにされてるんじゃないか、無視されてるんじゃないか、忘れられてるんじゃないか。
そういう不安もあるけど、やっぱり一番は、焦らされてるって思うこと。
こんなに待ってるのに、まだなのかなって、思っちゃう。
だったら急かせばいいじゃない、と思うかも知れないけど…。
僕は、急かされるのが大の苦手。
プレッシャーを感じたり、リズムを崩されるような気がして。
そして、自分がされて嫌なことを他の人にしたくない。
だから、急かしたくない。
でも、待ち続けるのも苦しい。
さてどうしようかって考えて。
これまで通り、急かすことをせず、ただじっと我慢して待ち続けるか。
あるいは、自分が他のことで急かされてもかまわないと割り切って、急かすか。
あるいは。
自分は急かされたくない。でも待ち続けるのは辛くなってきたから急いでほしいな、と伝えるか。
今までなら、そんなやり方なんてわがまま過ぎてもってのほかだ!って思ってた。
でも、実は、それを許してくれる相手がいるかもしれないって、最近思うようになって。
なんで許してくれそうなんだろうって考えたの。
おそらく、何がどれだけ大きなわがままなのかは、人によって違うから。
僕がわがままだと思うことが、相手にとってもわがままだとは限らない。
だから、気持ちの等価交換は、ふくざつ。
交換するものの価値が、相手と自分で、違うことがある。
自分の物差しだけで考えていたら、その違いは分からない。
これはもう、相手と仲良くなって、見極めていくしかない。
でも、お互いに、その違いを正確に理解し合うことができたら、気持ちよく補い合う関係になれるんじゃないかなって。
お互いにひどい我慢もなく、お互いのわがままを聞いてあげられるような。
気持ちよく甘えて、気持ちよく甘やかせる。
そんな関係に。