流星群が好きだ! - 好き語りvol.8
僕の好きなものを語り尽くすこの企画、今回は『流星群』について。
〈好きよね、天体ショー〉
―――宇宙、そこは最後のフロンティア。
〈いつ宇宙船の艦長になったのよ…〉
まあ、とにかく、宇宙にしびれて憧れない訳がないよね。
そのきっかけが、流星群だったんだ。
本文:僕。話す。
「」:精霊さん。話す聞く。
〈〉:妖精ちゃん。聞く。
初めて見た流星群は、よーく覚えてる。
〈いつ、どの流星群?〉
それを書くと、秘密にしている年齢の幅が狭まるから言わない。
けど、とにかくたくさん星が降った夜だった。
〈私、知らないんだけど〉
妖精ちゃんはまだいなかったなぁ。
〈ずるい〉
まあまあ。
僕は、あの時まで、流星群ってファンタジーの産物だと思ってたんだ。
「実在しない現象だと?」
そうそう。絵本とか、魔法の世界の話だろうって。
〈流れ星は?〉
さすがに流れ星は実在すると思ってたよ。
ただ、とんでもなくレアな現象だとも思ってた。
〈どのくらい?〉
一生に一度、見れるかどうか。
そんなものだろうって思ってた。
〈へぇ…〉
そこに、あの流星群だ。
ちょっと夜空を眺めてるだけで、星が降るわ降るわ。
しかもそれが、オーロラみたいにどこかの極地でしか見れないわけじゃなくて、自宅の庭で見ることができた。
あの感動は、それはもうすごいものだったよね。
あの夜、僕の宇宙好きは決定的なものになった。
「そこから、天体ショー全般が好きになりましたよね」
そう。日食とか、月食とか。
惑星食とかも、軌道のめぐり合わせというスケールの大きさを感じて好き。
だけど、ちゃんとした天体望遠鏡を持ってないからさ、やっぱり肉眼で見えるショーが好きだなぁ。
〈たしかに日食も月食も肉眼で……って、日食を肉眼で見たら危ないじゃない〉
あ、たしかに。
でも日食グラスは持ってるから大丈夫!
〈ならいいけど……他には?〉
厳密には天体ショーとは違うんだけど、地上から国際宇宙ステーション(ISS)を見るのも好き。
「地上では夜でもISSの高度では太陽がまだ見えて、その反射光で地上からISSが見えるようになるんですよね」
あれも初めて見たとき、思ったより見える!って感動した記憶がある。
あと、思ったより速い!って。
「実はちょくちょく見えるチャンスがあったりしますし」
そう。思ったより、ある。
あ、話題がずれた。流星群だっけ。
天体ショーが好きになってから調べるようになったんだけど、流星群って実はけっこうチャンスがある。
「『しぶんぎ座流星群』『ペルセウス座流星群』『ふたご座流星群』の三大流星群や、小規模ながら他にもちらほらあります」
それぞれの流星群についてや、詳しい時間・流星数の予想や観測方法などは、天下の国立天文台のサイトが分かりやすいのでおすすめ。
空の広い範囲に注意を向ける……とか、観測にはちょっとしたコツがあるけど、とにかく一度は見て欲しいな。
せめて、流星の数が多い予想(1時間に100個ほどなど)や、月明かりがなくて条件が良い、といった情報を、夕方や夜の報道番組でも伝えているような大きな流星群は、ぜひ見てみてほしい。
何の役に立つんだとか、宇宙に興味がないとか、そう思ってる人には無理にはおすすめしないけど……。
でも、これだけは言いたい。
大きな流星群だったら、思ったより、流れ星が、見えるから。
見たことない人が、思ってるより、ちゃんと、見えるから。
そして、やっぱり、流れ星って、ロマンがあるでしょう?
一緒に夜空を眺めてみようよ。
きっと、綺麗だよ。
今回はこのぐらいで。
「『好きなもの語り月間』も今回でおしまいですね」
え、うそ?………ほんとだぁ。
〈どうだった?〉
うーん……やっぱり難しいね、自分の『好き』を語るって。
今月の経験は、いずれまとめてテキストで語ろう。
「今後、『好きなもの語り』はどうしますか?」
週二回更新は、最初に言った通り、今回まで。
でも、これっきりにするつもりはないよ。
〈じゃあ、そのうちvol.9以降が更新されたりするのかな〉
そうだね。月に一回ぐらいは、更新しても良いかもね。
さて、読者の皆様へ。
まだまだへたっぴな僕の『好きなもの語り』にお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回からは、以前のように、随筆や発信論についてお話する更新がメインになると思います。
今後とも、どうかよろしくお願いします。
〈……かったい挨拶〉
仕方ないじゃん。まだファンとの付き合い方なんてよくわかってないんだから。
〈それもそうね〉
それでは、次回の記事で。
「またお会いしましょう」
〈ばいばい!〉