コミュニケーション防御力
「コミュニケーション能力」という、ぼんやりとして掴みどころのない、それなのに大切なものって言われてるものがある。コミュ力、なんて略されてる。
でも、コミュニケーション能力ーーーー大雑把に言うと、人と関係を持つ能力って、多岐にわたるものだと思う。ほんと、いろいろと。
そんなたくさん種類があるものの一部が苦手なだけで、「自分はコミュ力がない」って悲しくなるのは、もったいない。
「自分はこの部分が苦手だけど、他の部分でカバーできる」とか、「自分はこんなとき苦しくなるから気をつけておこう」とか、そういう風に考えていけたらいいなって思う。
具体例として僕のことを話すならば、僕は、「コミュニケーション防御力」が苦手だ。
要するに打たれ弱い。怒られたり、貶されたり、そういう相手に対してうまく対処できない。
でも、だからといって、話をするのが苦手なわけでも、話を聞くのが苦手なわけでも、話を理解することが苦手なわけでもない。相手が異常に攻撃的でなければ、意見を伝えることも、議論を交わすことだってできる。
だから、こう考える。
攻撃的な人には近づかない。怒っている人とは距離を取る。
下手に近づいたら、ダメージが酷いから。
それができれば苦労はしない、と言われるかもしれない。僕もそう思う。
でも、「自分は攻撃的な人が苦手なだけなんだ」と知っていれば、距離をとったあとに、時間をおいて話をしたり、他の人と話をしたり、無理に立ち向かう以外の選択肢を選びやすくなると思う。
少なくとも、我慢しなくてもいい場面で、無理やり我慢してしまうことは減るんじゃないかな。
そして、「自分はコミュニケーション能力が皆無だ」なんて誤解もしなくて済む。
こういった、「自分にあったコミュニケーション方法を把握して実践する」というのも、コミュニケーション能力のひとつなのかもしれないね。
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