![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61097412/rectangle_large_type_2_82536acda14fcd742a25ced1973d1e41.jpg?width=1200)
交易条件とは 貿易の稼ぎやすさ示す
▼交易条件
貿易での稼ぎやすさを示す指標。
輸出物価指数と輸入物価指数の比で表す。
輸出物価の上昇や輸入物価の下落で交易条件が改善すれば、その国の貿易環境が良くなっていることを示す。
安く輸入して高く輸出できることで、国内に資金が流入しやすい環境になるためだ。
一方、交易条件の悪化は富の国外流出につながりかねない。
交易条件の変化による国内の所得の変化は「交易利得」として示される。
内閣府によると日本の交易利得は2020年度に3年ぶりにプラスに転じた。
ただ年間の交易利得が10兆円を超えていた2000年代前半と比べると交易利得の水準は小さくなっている。
足元では原油など商品市況の回復を受けて日本の交易条件は悪化している。
もっとも日銀の分析によると、足元の商品市況の回復による交易条件の悪化は世界的な需要の拡大が背景にあるため、輸出増の好影響が交易利得悪化の影響を上回るとしている。
一方で商品市況の回復が供給の減少に起因する場合は資源輸入国から資源産出国への所得移転という側面が強くなり、交易条件悪化の影響がより強く出るという。