早期退職&リストラ対象になる人の特徴
会社から棄てられる人には“相応の理由”がある
2月1日、総務省が発表した労働力調査によれば、’21年の完全失業率は2.8%でした。
うち「勤め先や事業の都合」で職場を離れた人は36万人に上るということです。
コロナによる経済大打撃が連日報じられているわりに、一見、目立った数字には表れていないが、実際の日本企業の経営は厳しい状況にあります。
もはや余力を失った会社は今後、社員を棄てざるを得なくなります。
「給料の高い人ほど、比較対象になる人材が横や下に多く、より人事評価がシビアになり、クビ切り対象になります。
特に、長年同じ役職にとどまっていて給料が高止まりしているような人は要注意です。
業績悪化で構造改革を余儀なくされるため、今後の成長が見込める若手にポストを任せたいというのが経営側の本音です」。
CHECK LIST ① 会社に棄てられやすい人
・最近給料が上がっていない人 ・「会社のプロ」になっている人 ・そのポジションに長くいる人 ・機械的なルーティンワークの人 ・長幼の序の変化を恐れる人 ・ギブよりもテイクばかり求める人 ・批判精神の強い人 ・社内派閥をつくろうとする人 上は、クビ切り対象になる人の特徴を挙げたチェックリストです。
ひとつでも該当する人は近い将来、会社に棄てられる可能性が高い状況です。
「年上の部下は、そもそも使いにくいもの。 チームへの貢献や後進の育成のためにギブ的行動ができる人なら重宝されますが、そうでない独立独歩タイプのベテラン社員は不要です。 また、若手に擦り寄って派閥的な人間関係を広げ、そこで会社批判を繰り返す人も最悪。社内の士気を下げる要因になるため、候補に挙がるでしょう」。
コツコツ中堅社員も安心できない
ただ、こうした悪目立ち組と違ってコツコツと日々の業務をこなしてきた中堅社員もクビ筋は寒い状況です。
「広く浅くを極めた『会社のプロ』は、その会社の方針が変わると急に『取りえのない人』と見なされがちです。
AIで代替できるような事務的ルーティンワークを担っている人は特に危ないですね」。
早期退職&リストラに踏み切る会社の特徴
では、早期退職&リストラに踏み切る会社にはどんな特徴があるのか気になるところです。
「年功序列型の会社では、50歳のヒラ社員に年収1000万円を払うようなケースがあります。 仕事に見合った成果を上げていない中高年の賃金を減らし、若い社員を入れる動きを最近よく見ます」 。
過去のリストラ実績も、大きな指標になり得るという。
「リストラに要した経費を特別損失として処理すれば、翌年度は人件費が減る分、黒字化が見込める。株主重視の経営をしている会社は黒字決算が重要なので、この甘い蜜を一度味わうと、二度三度と繰り返す可能性が高い」。
業績好調でもリストラの可能性ある
そして、業績好調の優良企業ですらリストラの可能性があるというのだから、油断は禁物です。
「最近実施されたリストラの4割が黒字企業です。 象徴的なのは自動車メーカーのホンダで、EVへの転換という事業構造改革を理由に、2000人規模の早期退職を募りました」 。
会社に棄てられる現実から目を背けてはいけないので、常に危機感を持つことですね。
CHECK LIST ② リストラしがちな会社の特徴
・年功序列型の会社 ・株主重視の会社 ・事業構造改革に熱心な黒字企業
最後に
このコロナとAIが引き金となって、人員削減、リストラが加速したことは、まぎれもない事実だと言えるでしょうね。
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