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老後破綻をしたけど、生活保護ってどれくらいお金がもらえるの?

はじめに

 真面目に働いて老後を迎えたのに、貯蓄や年金だけで出費をまかなえず、老後破産に陥る人がいます。
 老後破産して生活保護を受ける高齢者世帯も少なくありません。
 しかし、生活保護には厳しい要件があり、受給資格を得るには労力を必要とします。

生活保護世帯の半分が単身の高齢者世帯

 生活保護を受けている全世帯のうち、なんと55.6%が高齢者世帯。
 そのうち、単身世帯が51.2%、2人以上世帯が4.4%と、圧倒的に単身世帯が多いです。

生活保護があるから大丈夫?

 生活保護で受け取れるお金や優遇、要件を見ていきましょう。

生活保護でもらえるお金と優遇

 生活保護は、「最低生活費」から収入や年金を引いた金額を受け取れる制度です。
 2019年度の高齢者世帯の最低生活費は、厚生労働省の発表によると約11万円でした。
 国民年金が約7万円とすると、差額4万円が受け取れます。

 また、医療、介護サービスの本人負担がなくなるなど、保護費以外にもさまざまな優遇があるのも特徴です。
 さらに、葬祭費用なども一定の範囲内で支給されます。

生活保護を受けるための要件

 老後破産しても、生活保護を受ければ、これまで通りに生活できると考える人も多いと思います。
 しかし、生活保護は簡単に受けられる制度ではありません。

 土地や家屋、車が「資産」とみなされると、売却して生活費にあてるよう指導されます。
 申請する前に、思い描いた老後生活を送れなくなる可能性があることを十分理解しておきましょう。

老後破産を防ぐため今できる対策

 生活保護は、いざという時のセーフティネットですが、あくまで最後の手段です。
 老後破産を防ぐため、今のうちから対策しておくといいかもしれません。

 まずは自分が受け取れる年金を「ねんきんネット」で確認し、就業規則等を参考に退職金を確認します。
 現在の貯蓄額と年金・退職金を合計し、老後の生活費をまかなえるか計算してみてください。
 生活費が足りなくなる恐れがあるなら、支出カットや住宅ローンの繰り上げ返済を計画しましょう。

 老後の生活から目を背けず、現役世代の頃から準備しておくことで、安心して老後生活を送れるはずです。




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