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駆け込み節税策

 

 12月は1年の締めくくりの月ですね。
 年末を迎えるため忙しくなりますが、お金に関してもやるべきことがあります。
 それは「節税」です。
 所得税は、毎年1月1日~12月31日までの収支で決まります。
 この先の対応により、所得税額を減額できる可能性がありますから、無理のない範囲で対策をしましょう。
 身近なものとして医療費があり、ケガや病気の治療費、薬局の薬代、歯の治療代など家族分も含め年間10万円(所得が200万円未満の場合はその5%)を超えると、医療費控除の対象になります。
 超えた金額が課税所得から引かれます。
 ギリギリ10万円に足りない場合は、これを機に虫歯の治療をするなどして、10万円を超えさせる方法も取れます。
 また、医療費控除に届かないときはセルフメディケーション税制を活用する手もあります。
 ドラッグストアなどで販売している「スイッチOCT医薬品」を年間1万2000円分以上購入すると、超えた金額分が所得控除が受けられます(最大8万8000円まで)。
 対象の薬品には箱などに表示がありますし、ドラッグストアのレシートにはそれと分かる表記があります。
利用には利用には健康診断や予防接種の証明が必要です。
 また、ふるさと納税もそうです。
 収入による寄付上限額に達していない人は、今から利用しても、来年の住民税額から寄付額が控除されます。
 そのほか、投資をしている人は、その損益の確定を検討しましょう。
 投資の利益には約15%の所得税がかかります。
 課税の対象となる利益は、1年間の利益と損失を通算させた金額です。
 つまり、損失が出れば、利益が少なくなり税額も減ります。
 損失を確定させるのは痛いですが、そろそろ損切りが必要かと思うものがあれば、節税に活用するのもありです。
 確定申告をすると、複数口座の損益を通算させることも可能です。
 さらに、投資での損失は3年間繰り越すことができます。
 繰越損失があれば、年内に利益を確定させても、利益から損失分を引くことができますので、負担する税額は少なくなります。
 投資についてはタイミングもありますから、節税だけを考えて損益確定をさせるのは難しいですが、タイミングが合えば、このような手段を検討できることも頭において、今年の税金対策を考えてみてください。


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