私が児童養護施設に関わるようになってきっかけ
まず、児童養護施設についてから解説をしたいと思います。
この児童養護施設は「何らかの理由で保護者と生活することが難しい、社会のサポートが必要と判断された児童が入所する施設」のことです。
入所した子どもたちを保護し、生活習慣を身に着けたり社会生活に必要なスキルを得られるように支援を行います。
また、自立に向けた支援はもちろん、退所した子どもに対してもアフターケア支援を行っています。
施設に求められている役割は、「入所している児童が健やかに発達できるよう、できる限り家庭的で落ち着いた環境で生活を送れるようにする」ことです。
いうなれば、「家庭に代わる家」のような存在です。
児童福祉法では、「どの児童も適切に養育され、生活を保障され、愛され、保護されることで心身の健やかな成長を保障される権利を有する」と定められています。
そのための場所・手段として、この施設が存在するのです。
この施設は、全国に615ヶ所あり、約3万人の子どもたちが暮らしています(平成29年時点)。
「2歳~18歳までの子どもが一緒に暮らす”学生寮”のようなもの」です。
◻️私が児童養護施設に関わることになったきっかけとは
丁度15年程前にひとりの悪ガキとの出会いでした。
あろうことか、私のバイクを盗もうとした悪ガキを捕まえたことがきっかけでした。
その悪ガキに話しを聞き、悪ガキを更生させるために知人(先輩)の居酒屋で、住み込みで仕事を世話をしたこと、その悪ガキが4歳の頃に親に捨てられて、児童養護施設で18歳まで育ったという話しを聞いたことがきっかけでした。
見た目も性格も私から見ても怖い、居酒屋の大将の私の先輩にビシビシ鍛えられ、何度も逃げだそうとこころみたが、その度に先輩と私に見つけられて引き戻されることを7・8回繰り返したが、逃げれないと思ったのか?それ以上は逃げ出さないようになり、真面目にしっかり働くようになったので、居酒屋の大将が施設の方に元悪ガキが真面目に立派に働いている姿を見てもらうためにお店に招待したのです。
すると凄く喜んでいただき、お店にお客さんとして来ていただいたのです。
元悪ガキには、児童養護施設の方が来るのを内緒だったので、施設の方の姿を見て凄くびっくりした様子で、施設の方は元悪ガキが真面目に働く姿を見て感動の余り、大泣きされている一部始終を見て私ももらい泣きをしてしまった。
これがきっかけで、居酒屋の大将は児童養護施設で退所した子の仕事を世話をするようなり、私は年に一度クリスマス前に僅かだが寄付をさせてもらうようになりました。
そして、何より今年のクリスマスに元悪ガキが、いよいよ彼女と入籍することがなり、ふたりの子どもを身ごもったことをとても嬉しいです。
私のこんな個人的なことをnoteに投稿してすみません。
ですが、世の中にはたくさんの児童養護施設で親と離れて暮らす子供たちがいます。
彼らの多くは、18歳になれば児童養護施設を退所しなければいけません。
彼らは、退所しても色眼鏡で見られて肩身の狭い思いをしていることも多くあります。
どうか彼らを色眼鏡で見ないでください。
彼らが、しっかり働ける機会を作ってあげて下さい。
彼らを他の人らと同じように扱ってやって下さい。
どうか宜しくお願い致します。