損しない! 生命保険の見直しの注意点・ポイント
1.生命保険見直しの注意点は? 損しないために気を付けたい4つのポイント
✓見直し時に無保険状態を作らないこと
✓積立・貯蓄型保険の途中解約は、元本割れの場合も…
✓昔の「お宝保険」は解約すると損をする
✓ガン保険の場合は「免責期間」に注意する
生命保険は万が一のときのための備えとして、必要な保障がある商品で契約します。
しかし長い人生において、必要な保障は変わり、加入時には必要と考えて加入した商品の保障内容が、今は不要になっている可能性があります。
「不要な保障に保険料を払い、現在必要な保障をつけていない」という状態を避けるために重要なのが、生命保険の見直しです。
さてこの生命保険の見直しには、
◯見直し時に無保険状態を作らないようにする
◯積立・貯蓄型保険の途中解約は元本割れの場合も
◯昔の「お宝保険」は解約すると損
◯がん保険の場合は「免責期間」に注意
以上のような注意点が存在します。
注意したいポイント①:見直し時に無保険状態を作らないようにする
生命保険の見直しの結果、別の保険に切り替えるということになる可能性もあります。
その際は、無保険状態を作らないように注意しましょう。
無保険状態とはつまり、なんの保険にも加入していない状態のことです。
無保険状態には、
◯空白期間中に病気やケガをしても保険金がもらえない
◯病気やケガのため新しい保険の加入ができない可能性がある
というリスクがあります。
以上のことが踏まえた上で無保険状態を作ってしまう人のミスとして、「新しい保険の申込みが完了して安心してしまった」という原因が挙げられます。
「新契約を申し込んだからもう契約中の保険は解約しよう」という考え方は危険です。
保険を申し込んだとしても、その後には様々な手続きが控えています。
そのため、保険契約の締結・保障期間の開始はすぐではありません。
また告知書の内容から、契約を断られることも考えられます。
契約中の保険の解約は、新契約の成立を確認できてから行いましょう。
注意したいポイント②:積立・貯蓄型保険の途中解約は元本割れの場合も
積立型の保険は解約すると、契約期間や払込み保険料に応じて解約返戻金を受け取れます。
これにより、掛け捨て型に比べて保険料は高い一方で貯蓄もできるというメリットがあるのです。
しかし積立型の保険を途中解約してしまうと、返戻金が払った保険料の累計額を下回る(元本割れする)可能性があります。
契約していた期間が長ければ解約返戻金は元本よりも多くなりますが、期間が短い場合には注意が必要です。
なお、解約返戻金の元本割れを防ぐためにできる対策があります。
それは、保険料の払込みを早く済ませてしまうことです。
払込満了期と解約返戻金の受取時期を離すことで、保険会社の安定した資金運用期間が長くなります。
その結果、利息がつくので解約返戻金が本来よりも高くなる可能性が生まれるのです。
注意したいポイント③:昔の「お宝保険」は解約すると損
昔の生命保険というのは、高金利で運用している場合が多くなっています。
その分だけ良い保障と範囲をカバーしているものが多いので、見直しの必要が無いものがほとんどです。
これはお宝保険と呼ばれることがあります。
特にバブルの最盛期に加入している保険というのは、言ってしまえば保険会社が苦しむだけで加入者はほとんど損をしないものが大半です。
今の保険では考えられないぐらいの利回りがある生命保険なんていうのはザラで、これを転換契約などで無にするのは得策ではありません。
しかし前述の通り、保険会社からするとお宝保険は加入されていると損となるものです。
そのため、転換を勧められる可能性もありますので注意するようにしましょう。
保険の見直しに限っては、「昔加入した保険の返戻率」と「現在の保険の返戻率」を見比べてみると良いかも知れません。
注意したいポイント④:がん保険の場合は「免責期間」に注意
がん保険は免責期間にも注意が必要です。
これは、保険会社が定めた「保障する責任を負わない期間」です。
免責期間は契約から〇日間というように商品ごとに決まっています。
その期間中に通院や入院などその商品の保障対象になる出来事が起こったとしても、保険金はもらえません。
どうしてこの免責期間があるのでしょうか。
もし免責期間がなければ、例えば
◯がんの初期の段階で体の不調を自覚しながらも病院に行かずに保険を契約する
◯契約後に医師からがんの診断を受けて保険金をもらう
このようなことが可能となってしまいます。
こうなるとがん保険における公平性を保つことはできません。
また免責期間があるので、がん保険の場合は無保険状態に特に注意が必要です。
がん保険を乗り換える場合は、契約を確認してからではなく
◯新保険を申し込み、契約する
◯新保険の免責期間の終了(責任開始日)を待つ
◯旧保険を解約する
このような手順で行うようにしましょう。
「自分の生命保険の内容で、なにが不要なんだろう?」
もし、あなたが疑問を持ったあなた時は、保険会社や保険の窓口に相談するのではなく、保険に詳しい方に相談することをお勧めします!