住宅ローンの返済期間はどれくらい?
住宅ローンは借入金額が数千万円にもなる高額なローンですが、ローンを完済するまでは、長い期間をかけなければなりませんが、皆さんは、どの程度の期間で住宅ローンを返済しているのでしょうか?
国土交通省が公表している「令和元年度 住宅市場動向調査 報告書」から住宅ローンを借りている人がどの程度の期間で返済しているのか、詳しく見ていきましょう。
住宅ローンの返済期間
国土交通省が公表している「令和元年度 住宅市場動向調査 報告書」では、次の住宅の種類ごとの返済期間を公表しています。
◯注文住宅(建築)
◯注文住宅(土地)
◯分譲戸建住宅
◯分譲マンション
◯中古戸建住宅
◯中古マンション
それぞれの住宅がどの程度の期間の住宅ローンの借入をしているのか詳しく見ていきます。
注文住宅(建築)
住宅ローン利用者の中で注文住宅を建築した人の平均借入期間は約32.1年となっています。
注文住宅は建築費が建売などよりも高額になるので、借入金額も高額になります。
高額な住宅ローンを短期間で返済していくことは難しいので、借入期間も30年以上が平均となっており、長期間かけてゆっくりと返済していくのが一般的です。
注文住宅(土地)
注文住宅を建築した人が土地を購入する場合、土地代金の平均借入期間は33.8年となっています。
一般的に住宅ローンは35年間が最長ですが、平均的には借入可能期間をフルに使って注文住宅を建築する土地を購入していることが分かります。
高額な注文住宅を土地から購入することはもちろんある程度のお金がないとできませんが、実は多くの人が相当長期のローンを組んで注文住宅を建築しています。
土地から注文住宅を建築すると、現役時代の相当長い期間をローンの返済にとられてしまうことになります。
分譲戸建住宅
分譲住宅の平均借入期間は平均32.7年です。
実はそれほど注文住宅と借入期間は変わりません。
分譲であったとしても、戸建て住宅である限りは新たに土地と建物を購入することには変わらないため、借入額も高額になり、それに伴い借入期間も長期化する傾向があります。
分譲マンション
分譲マンションを取得する際の住宅ローンの平均借入期間は31.5年です。
注文住宅と並んで取得金額が最も大きくなると言われる分譲マンションですが、借入期間の平均は分譲戸建住宅よりも短い傾向があります。
頭金を用意していることや夫婦共働きのケースも多いなどの理由で、分譲マンションの平均借入期間は若干戸建て住宅よりも長くなります。
いずれにせよ、新築の住宅を取得する場合には、平均的に30年以上の住宅ローンを組んでいるケースが一般的です。
新築住宅の取得を希望する場合には、30年以上のローンを組むことを覚悟しなければなりません。
中古戸建住宅
中古の戸建住宅を取得している人の平均住宅ローン借入期間は28.1年です。
注文住宅や分譲戸建て住宅よりも取得価格が低くなるので、住宅ローン借入額も少なくなり、その分、返済期間も短くすることができます。
中古マンション
同じく中古マンションも新築分譲マンションよりも借入期間が短くなり、平均で28.9年です。
やはり新築マンションよりも価格が安いので、借入額が少なくなった分だけ借入期間も短くなります。
中古住宅を購入するのであれば、30年未満の比較的に借入期間の短い住宅ローンで事足りるケースが多いようです。
住宅ローンを借りる年齢
住宅ローンを借りる期間は種類によって異なりますが、30年前後となっています。
では、借りる年齢と完済時の年齢はどの程度なのでしょうか?
住宅金融支援機構の「住宅取得に係る消費実態調査(2014 年度) 」で次の住宅の種類ごとに住宅取得時の年齢が公表されています。
一戸建注文住宅
◯新築建売住宅
◯新築分譲マンション
◯中古住宅
住宅種類ごとの取得時の平均年齢を完済時の年齢がいくつになるのか、詳しく解説していきます。
一戸建注文住宅
一戸建て注文住宅を取得している人の平均年齢は42歳です。
住宅ローンの平均借入期間が32年とすると、平均的には完済時年齢74歳で住宅ローンを組んでいることが分かります。
新築建売住宅
新築建売住宅を取得している人の平均年齢は38.1歳です。
分譲戸建て住宅の平均借入期間が32.7年ですので、平均的な完済時年齢は70.8歳です。
新築分譲マンション
新築分譲マンションを取得している人の平均年齢は41.8歳です。
住宅ローンの平均借入期間が31.5年ですので、完済時の平均年齢は73.3歳ということになります。
中古住宅
最後に、中古住宅の取得時年齢の平均は43.9歳です。
住宅ローンを使用せずに取得している人も多いので一概には言えませんが、住宅ローンの平均借入期間は中古戸建て住宅と中古マンションで約28年程度ですので、完済時年齢は約72歳となっています。
基本的に、どの住宅を取得する場合も完済時年齢は70歳をオーバーし、新築注文住宅や新築分譲マンションなどの高額な物件ほど完済時年齢が高く設定されています。
多くの人が繰上返済を多用して最終期限を短縮したり、退職金で定年退職時に完済するなどしていることが予想されます。
しかし、あまりにも長期のローンを組んで退職後に住宅ローンの返済が残るようなことになると、老後の生活がかなり逼迫する可能性があるので最終期限の設定は十分に注意してください。
最後に
今回の記事は、住宅ローンの返済期間についてでしたが、参考になったでしょうか?