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企業の不正の原因
弊社では、企業の不正の原因調査も行っており、約9割弱の企業が知らず知らずに不正を起こしています。
当然、故意に不正を働いている企業や社員もいています。
なぜ、社員による資金の使い込みが起きるのでしょうか?
不正が起こるメカニズムについては、米国の犯罪学者であるD.R.クレッシーが実際の犯罪者を調査して導き出した「不正のトライアングル」理論が、広く知られています。
「不正のトライアングル」理論では、不正行為は、(1)動機・プレッシャー、②機会、③姿勢・正当化という3つの不正リスク(「不正リスクの3要素」)がすべてそろった時に発生すると考えられています。
(1)動機・プレッシャー
動機・プレッシャーとは、不正を実際に行う際の心理的なきっかけのことです。
処遇への不満、理不尽な叱責などの個人的な理由や、社長に意見を具申できない社内環境、利益目標必達の強い指示に対してのプレッシャー、過重なノルマ、業績の悪化、株主からの圧力などの組織的な理由が挙げられます。
(2)機会
機会とは、不正を行おうとすればいつでもできるような職場環境が存在する状態のことです。
重要な事務を一人の担当者に任せている、取締役の他部門に対する監視が不十分など、必要な相互けん制、承認が行われていないといった管理の不備が主な原因として挙げられます。
特に、優秀なスター社員がいるような会社では、その社員を信頼して任せきりになってしまい、上司による証憑(しょうひょう)類のチェックが形骸化し、中身も確認せずに、はんこを押すだけという状況になってしまっていることがあります。
(3)姿勢・正当化
姿勢・正当化とは、不正を思いとどまらせるような倫理観やコンプライアンスの意識が欠如していることを言います。
不正を行うことが可能な環境下にあっても、不正を働かない固い意志が持てない状況です。
「盗んだのではなく、一時的に借りただけであり、返すつもりだった」などという自分に都合のよい理由をこじつけることがこれにあたります。
これからが、不正を働かせている原因ですが、社内で不正を調べることは至難の業です。
社内で不正を暴けでいるのは、あくまでも氷山の一角にもならない、かけらくらいでしょうね。
もしこの不正を徹底的に暴き、改善することが出来れば、会社の利益は格段と良くなります。