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嬉しくて小躍りする日々

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読書感想文:私がほうっておけないこと「魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く」

新潮文庫 「魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く」 奥野修司著 著者はノンフィクション作家で、奥野さんのインタビュー形式で話は進む。16名からの話は涙なしには読めない。ひとりにつき少なくとも3回以上会っているようで、信頼関係を築き、丁寧に丁寧に話を聞いているのが印象的だ。 本の内容は読んでもらいたいので詳しくは書かない。物語を忘れたいわけではないのだが、読んでいてそれなりに感情が引っ張られるし体力がかかる。それに、家族や残された方の想いは私がやすやすと代弁

    • 映画感想:感情の全てが。「かぐや姫の物語」

      ※ネタバレあります。 高畑勲監督のジブリ「かぐや姫の物語」が好きだ。あれほど見返して感動した作品はないだろう。最初に観た時は私がまだ幼かったのか、絵が好みでなく、そんなにといった感じだった。しかし、二回目に観た時の印象は全く異なり、生きることを伝える内容だと気づかされた。あの絵だからこそ作品に合っているし、それぞれのシーンが愛らしと感じたのだ。 姫を大切に育てる翁と媼に心打たれるし、姫の幸せを願って世の中の価値観で頑張る翁と、自分の心に素直に生きることや素朴な幸せ・自由を求

      • 母の「結婚してほしい」を意訳する

        ※結婚、婚活について、センシティブな気持ちをお持ちの方は非推奨 深夜1時半まで母と真っ暗なリビングで話をした。 最初は私の愚痴が始まりだった。母は人の愚痴を自分の愚痴にもっていくタイプだ。母の愚痴が、娘の結婚に至る気配があったので、こっそり部屋に戻ったのだが、「部屋に無言で帰るなんて。今度から愚痴聞いてあげないよ」とすねるので、これは話し足りないのだなと思い、そのまま寝る直前の廊下で話を続けた。 話す内容は、「結婚して欲しい」と年頃の未婚の娘に母親がよく言うそれと思って

        • 美しいものに心動かされ生きていきたい 美を紡ぐ日本美術の名品

          上野、行ってきました。 東寺展に行った時、横目に気になっていたんです。 作品は宮内庁所蔵のものを公開しており、音声ガイドで解説してくれる作品が多かったです。小さくとも充実した展示でした。 是非、素晴らしい作品をこれからも「保存・公開・修理」し、紡いでいっていただきたい。 https://tsumugu-exhibition2019.jp 日本の名品がテーマなので、日本人はもちろん海外の方も多かったかな。 それにしても、美しいものを見るっていいよね 日本語だけで美し

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