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映画「サラバ静寂」
映画 #サラバ静寂
娯楽が禁止された日本。
音楽を知らない若者が初めて、その衝撃に、その興奮に触れた時ーーー‼︎
映画の内容にはあえて触れません。
この映画は映画館で観ないと伝わらないと思うので。だから、鑑賞後のこの想いを個人的にぶちまけます。映画レビューとかじゃないです。あくまで今の気持ちです。ご了承下さい。もし、「サラバ静寂」を見るか迷ってる人がいれば参考にな、、らないです。笑(興味ごあればどうぞ。長いです。。🤤)
大切なものは?譲れないものは?
お前が生きるために守るものは、何だ?
鑑賞後、渋谷ユーロスペースを出る時から、ずっと落ち着かなかった。なぜ落ち着かないのかすらよく分からなかった。ラブホ街、道玄坂、センター街、スクランブル交差点。街中に響く数えきれないほどのBGMが、ノイズが、僕の耳を突き刺した。
帰りの山手線車内。中吊り広告。液晶画面のCM。漫画を読む人。文庫本を読む人。スマホを見る人。その画面の中に映されるのは、LINE、コミック、ゲーム、インターネット、エロ動画、twitter、Instagram、Facebook、youtube、そしてイヤホン越しに流れる音楽!
娯楽だ。娯楽に満ちた世界だ。
タップひとつ、クリックひとつでなんでも分かる。繋がる。受け取れる。でも、そこで知ったものは?繋がったものは?手にしたものは?僕たちが本当に求めているものなのか?
そんなことを、日常生活の中では考えもしないような“あたりまえ”に享受しているものたちを、映画「サラバ静寂」はガツンと突きつけてくる。
電車のドアが閉まる。発車ベルはありふれたメロディだ。新宿駅改札を出るとストリートミュージシャンが叫んでいる。ビルの裏手ではリズムに合わせてダンスする人。ガード下ではイラストを描く人。自転車で僕を追い越して行った男は、浮かれた声でウルフルズの「バンザイ!」を歌っていた。
娯楽だ。音楽という名の、アートと言う名の、表現という名の、自由という名の娯楽だ。どこもかしこも!僕らの暮らしの中には娯楽が満ちている。
娯楽が禁止された世界。
2018年を生きる僕らに、
そんな世界が耐えられるだろうか?
生きるだけなら可能かもしれない。
呼吸を止められるわけじゃないし。
「NO MUSIC , NO LIFE?」
なんて、洒落たキャッチコピーまで
ある。いまにもこう言いたげだ。
「音楽の無い人生なんて!」
でも、本当にそうだろうか?
僕はミュージシャンの端くれでありながら、心の隅でずっとこう思っていたことを認める。
「音楽?それは手段だろう?何かを伝えるための!誰かに伝えるための!」
愛、自由、平和、命!そんなジョン・レノンよろしくな決まり文句を掲げてマイクを握る奴らを僕は信用していない。好き放題、街中で爆音で演奏して叫んで、政治を変える!世の中を変える!〇〇反対!なんてことを叫ぶ奴らを信用していない。だけどーーー
だけど、それで本当に変わるならある意味、幸せかもな。とも、どこかで思っている。
念のために書くと、この映画では、決してそんなことを描いてはいないと思う。あくまで僕自身のこと。
ただ、ひとつ。
「お前の守るべきものは何だ?」
と問われたような気がした。
相変わらず僕は、「音楽のない世界でも僕らは生きていける」と思っている。そして、同時にこうも思う。
「音楽のない世界で生きるほど、退屈な人生もないだろうな。そんな人生を生きることは、ほぼ死んでいることと同じようなものかもしれないな」と。
音楽だけじゃない。映画、テレビ、小説、漫画、AV、なんでもいいけど。なんでもいいから。自分の大切なものをもっと自主的に掴み取るべきだ。僕たちはそれができるはずだ。そんなことを鑑賞後ずっと考えていました。
僕らの鼓膜を、ハートを、生き様を!無慈悲に撃ち抜く85分。
この衝撃を劇場で感じた人と飲みに行きたい。話はそれからだ。
と、言いたくなってこうして書きなぐりましたとさ。
気持ちのままに勢いで書いたので、むちゃくちゃな散文ですが、敢えて思ったままに書き残しました。嘘も見栄も知ったかぶりも通用しないモノを観た後なので。きっと、劇場で鑑賞した方にはそれぞれが感じるとことがあると思ってます。
ちなみに、上映後には本作の宇賀那監督と僕の友達でありリスペクトしている映画アドバイザーの #ミヤザキタケル くん。( Instagramアカウント @takerumovie )のトークイベントも行われました。本作の魅力と内容をきちんと理解したい方はぜひ、タケルくんのインスタページをご覧ください!笑
▼「サラバ静寂」のHPはこちらです!
http://www.saraba-seijaku.com/
上映館「ユーロスペース」でオンラインチケットの購入が可能ですので、併せてご覧ください。
http://www.eurospace.co.jp/
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