ムンク展 感想 ―憂鬱と失落、そして飛翔―
12月も半ば、上野の空は快晴だった。
いかにも真冬らしい乾燥した空気と黄金色に染まる銀杏の葉が舞うのを眺めながら公園内を歩く。
目当ては、ここだ。
建物と影とのコントラストが際立って実に美しく見える。良い日に来たものだと、少し浮き足立つ思いで、私は会場へ足を踏み入れた_。
ー 叫び ームンクといえば血のような赤。どろどろとしたモチフ。黒い塊、、
そのようなイメージが強い。
今回の展覧会で一番注目されている作品は、《叫び》であろう。
《叫び》については、子どもの