#103【日記】ネットワークビジネスの思い出(3・終)
今日もお読みくださってありがとうございます!
今日でこのシリーズも終わります!
くらたが考えてたどりついた「ダメなものはダメ」の理由
ここ数日、これを書いていて、
と思うに至りました。
そして自分がその踏み台にされないためには「縁を切るしかない」となる。大先輩が言っていたのはこのことだったのね。今わかった。
ただ、「人が損した分自分が得をする」ということに関しては株式投資でも同じだろ、株式投資にネットワークビジネスほどのマイナスイメージはないだろ、と言われると「そうですね」としか言いようがないなあ……。
ううん。むむう。
ネットワークビジネスは遅く参入した人が早く参入した人を追い越すことは絶対にできず、関係が固定的・アンフェアであるのに対して、株式投資は株価の浮き沈みがあるからまだフェアネスがあると考えることができる、とかかな?
今気が付いたけれど、ネットワークビジネスにコミットする人は、大前提として最初にこのヒエラルキー、「自分より先に参入した人には絶対にかなわない」という絶対服従を受け入れているということですよね。
野心あふれる成功者マインドを信奉しているようで、その実は最初に絶対服従を受け入れている矛盾は、弊社の多くの管理職やその受験者たちとちょっと似ている。
また、相対的にはよりフェアである株はギャンブルだと認知されているけれど、よりアンフェアなネットワークビジネスのほうが「頑張ればなんとかなる」感を持たれているのも、矛盾していてちょっと怖い。
閑話休題。
マルチ商法を採用している会社の中には、有名な化粧品ブランドがいくつもあります。
ネットワークビジネスはねずみ講とは異なり商品が介在します。その商品が事実優れていて、紹介料等々のパラメータが適度に設定されているのであれば、商品からベネフィットを得られて満足、という場合もあり得る。
ネットワークビジネスをやる側にしてみれば、そのあたりのストーリー(商品のクオリティと価格設定のバランス)をどれだけうまく作れるかが、ビジネス成功のカギと言えそうです。
ネットワークビジネスに関する現時点でのくらたのまとめ
ネットワークビジネスを語るときの軸としては、
ネットワークビジネスの原理的なシステム(自分より後に参入した他人を踏み台にして儲けを生み出す、相対的弱者を生み続けることによってのみ継続可能なアンフェアなシステム)を許容するかどうか
その商品の質(科学的正当性含む)と価格設定のバランス
の2軸かな、というのが現時点でのくらたの結論です。
この2軸の価値観の掛け合わせで、個々のネットワークビジネスの業態や商品に対する評価が変わってくると思います。くらたとむぅちゃんの対話がかみ合わなかったのは、ここの価値観が大きく異なっていたからでした。
くらたは、1.このビジネスモデルは基本的に問題だと思います。構造的に弱者を生み続けなければ継続できないシステムのどこがwin-winなんだ。
ただし、2.商品の質と価格設定のバランスのとり方によっては、あるいは許容できる範囲もあると思っています。
むぅちゃんは1.も2.も問題だと思わない価値観だったのでしょう。
くらたからむぅちゃんに言うべきことがあったとすれば、
ビジネスとして収益を上げることを考える場合、原理的に、自分より後に参入した他人を踏み台にして儲けを生み出し、相対的弱者を生み続けることによってのみ継続が可能なネットワークビジネスには賛同はできないし、アンフェアだと思うから、コミットしたくない。
美容液を主目的と考える場合、商品の質と価格設定のバランスによってはコミットできる場合もあるとは思うが、今回の美容液はその範囲ではない(科学的根拠が不明瞭だし高すぎる)。
と言ったところでしょうか。言えるのは、1.の問題点の指摘と、わたしはやらない、ということだけ。
未熟だったし、大好きな友達だったからヒートアップしてしまったが、価値観の違いなのだから、むぅちゃんを説得してやめてもらおうなんて土台無理なことでした。
むぅちゃんとその後どうなったか
対話の中でむぅちゃんは、「主婦でもビジネスで成功できる」「意識を高く」「夢をかなえる」「権利所得」…と、マルチ界隈で頻出するキーワードを多用して、創業者のセミナーがいかに素晴らしいか、仲間がどれだけ優しくて前向きであるかを語ってきました。
今回調べてみたら、ネットワークビジネスから抜け出した人が書いた記事がありました。この記事を見ていると、当時むぅちゃんがこんな環境にいたのかな、と初めて知ることができました。
むぅちゃんもくらたのことを「話のわからないかわいそうな奴」と思ってたのかな。想像できないことじゃなかったけど、改めて、しょぼん。
後からわかったことですが、むぅちゃんは地方の大学に進学し一人暮らしを始めて数年のころにバイト先の小料理屋のおかみさんから勧誘されネットワークビジネスの世界に入ったそうです。くらたを勧誘してきた時点で10年ちかく経過していたことになります。
確かに、ネットワークビジネスをハタチ前後から始めた話というをよく聞きます。
大学時代、友達から「中学時代の元カレが20歳前後で急に連絡してきたと思ったら某有名ネットワークビジネスを始めていた」というような話を聞いたことがあります。
また、かつてお世話になった課長も、息子さんが大学時代に某有名ネットワークビジネスに入会していた、という話を聞かせてくれました。
でも、むぅちゃんがくらたを勧誘しようとしたときには、くらたはそれを素直に信じてしまうには年を取りすぎていました。
最終的に、むぅちゃんからSNSをすべてブロックされて、この件は終了しました。むぅちゃんのSNSはネットワークビジネスのことやその仲間のことばかりでしたから、くらたに見られたくなかったのでしょう。
別の友達がブロックのことをむぅちゃんに問いただしたところ「え?不具合かな?」としらばっくれていたそうです。コノヤロウ。
数年後、共通の友達に赤ちゃんが生まれた時に、「めでたいね」とLINEが一本きましたが、世間並の返事をして終了しました。
コノヤロウ慶事に紛れてすっとぼけやがって、マルチ問題もSNSブロック問題もカタがついてないのになぜわたしに連絡していいと思った?
それ以来、くらたはむぅちゃんと連絡を取っていませんし、今むぅちゃんがどうしているかは仲間内の誰も知りません。
おまけ
くらたとは少し違うビジネス視点だけど、わかりやすい解説動画を見つけたので貼っておきます。
友達に対して「俺は金を儲けたいからおれの子会員になってくれ」って言ってるのと同義、っていうのはまったく同感。