デジタルネイティブ世代が、医療を変える可能性

 先日、医者は安心感というブランドがあるから、たとえ技術的には機械が上を行こうともしばらくの間は医者は生き残り続けるだろう、という話を書いた。具体的にはデジタルネイティブ世代が中心になり始める頃から、医者の存在価値やあり方は根本から変わってくると思う。今日はそれについて、もう少し掘り下げていく。

デジタルネイティブ世代が、医療を変える可能性

  スマホなどに対して新しい時代だと感じた世代の前後で、おそらく技術中心(人工知能の画像処理による診断など)への捉え方は根本的に変わってくるだろう。ちょうど僕たちの年代が中学に入った頃(2012年)から最初の携帯・社会を知るきっかけがスマホ、という人が多くなり始めた気がするから、具体的にはちょうど20世紀生まれか21世紀生まれかあたりでなんとなくの線を引けると思う。 

 そのため、人工知能を活用した治療が幅広い世代に一様に浸透していくというよりかは、若い世代中心に広がっていく気がする。加えて、それくらいの年頃の人は比較的病気が単一で典型的なケースが多いことも相性がいい。したがってこれから医療にデジタルをより効果的・効率的に組み込むためには、このデジタルネイティブ世代でアジャイルを繰り返しながら、徐々に幅広い層に適応させていく必要があると思う。また、高齢になるほど、やはり医者の経験も求められるだろう。

 一方で、 これは一人のデジタルネイティブからの視点だが、もしコストが低くて効果的だったり、より早く始められる・終わるなら、別に人じゃなくてもいいじゃん、という前提が強い傾向がある気がする。そして、そういった人の割合が増えるにつれて人工知能の浸透も加速していくのだろう。 

 最後にもう一つ留意したいのは、大きなインパクトが生じた場合だ。今ならコロナが、今まで振り向かなかった多くの人をデジタルの利活用へと近づけた。これと同様に、例えば将来震災が起きて人手不足で、そんな時機械で状況が大きく変わるなんてなったら機械への導入と投資は集中しやすくなると思う。そしてその確率は、さらにヒートアップしている。だから、「今」自分も行動に移しているのだ。

現時点のまとめ

  少し脱線してしまったが、今までの話を整理すると、自分は医者になりたいけどブラックは嫌だからホワイトな病院作る、そのために医療と企業やDXの距離を近づける存在になる、しかし漠然とDXを図って効率化するんじゃなくて、まず若い世代をターゲットにして成功事例も上げて色んな世代に広げていこう、こんな感じだ。

 若い世代に多い疾患に対する治療法と医療分野に向いている技術と効率化の余地が大きい分野の重なっているところは…と考えると、具体性が増してくる。だんだん考えがまとまってきた。 

 一方で、教育が一つのキーになるんじゃないかと思いながら中々接点を見つけられなかったり、政治とか情報の秘匿性が絡んで想定外の困難もあり得たりと、そんな可能性もあるけど、それでもなぜか将来ホワイトな病院を作れるという確信だけはある。 特に最近、ちょっと物覚えたからって先に進みすぎて空振って虚無感に襲われるなんてことも珍しくないんだけど、それでもこれだけは叶えようと思う。

 また思考が一つ前に進んだら、こうやって書きながら頭の中を整理していきたいと思う。そのためにも、動け、自分。



いいなと思ったら応援しよう!