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事業者同士の連携組織【事業協同組合】の4つの特徴をわかりやすくご紹介!
こんにちは、山口県中央会です。
このnoteでは、中小企業のビジネス連携の魅力を分かりやすく発信しています。
今回は、事業者同士の連携組織である「事業協同組合」の特徴についてご紹介しますね!
事業協同組合とは
4社以上の事業者同士が連携するときに組織する団体で、
出資した事業者にメリットが出るような取り組みを共同して行うことで、
お互いのビジネスの活性化を図る法人組織です。
正式名称は「事業協同組合」ですが、単に「協同組合」と言ったりもします。
協同組合というと農協や漁協を思い浮かべる方が多いと思うのですが、それとはまた違う組織で、「中小企業等協同組合法」という法律に基づいています。
全国に数万組合あると言われており、ここ山口県にも創業50年以上たつ老舗組合から設立したばかりの組合まで約300組合が存在しています。
思いのほか、多いですよね!
協同組合の4つの特徴
まずは事業協同組合の4つの特徴をご紹介しますね。
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1.事業者4社以上が出資する法人組織
協同組合は、事業者が4社以上集まれば設立できます。
ここで言う事業者とは、法人だけでなく個人事業主の方も含みます。
サラリーマンの方や、副業しているけれど開業届を出していない方は残念ながら構成員(組合員と呼びます)となれません。
そして特徴的なのは、出資が必要ということ。
NPO法人や一般社団法人の場合は出資の概念がありませんが、
協同組合は必ず出資が必要で、出資してはじめて組合員としての地位を得ます。
ちなみに1口当たりの出資額は1円以上であれば可能ですが、現実的には少額でも1,000円~10,000円を出資額とされる組合が多いですよ。
もちろん出資金はその協同組合でどんな事業を実施したいかによって変わりますので数千万規模の組合も存在しています。
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2.組合員にメリットの出る共同事業を実施
事業者が集まってどんな活動をするのかというと、お互いにメリットの出るような「共同事業」を行います。
「共同事業」というと分かりにくいのですが、、
例えば、協同組合が窓口となって注文を受け付け、大きな受注が入ればそれを組合員で分担して施工・工事・納品する。
例えば、高額な機械を組合で購入し、それぞれでシェアする。
例えば、組合員が製造・生産した商品を組合がホームページや直営店を通じて販売する。
など。
どのような事業をするかはそれぞれどのような組合員で組合を構成するかによります。
複数の事業を組み合わせて実施する場合も多いです。
「1社では難しい取り組みを、連携することで実現する。」
これが協同組合の考え方の基本です。
ちなみに、組合員に全く関係のない事業を組合が独自に行い、儲けた利益を分配するという考え方は、一見すると組合員にメリットでるじゃん!と思われるかもしれませんが、
これだと株式会社と変わりませんよね。
ですので協同組合の場合はNGな考え方です。
要するに、仕入先や売上先などに組合員が存在する必要があるということです。
3.行政の認可法人で高い信頼性がある
協同組合は設立に際して県知事など行政庁の認可を受ける必要があります。
目的や事業計画書・予算を事前に作成し、よしOK!となったら認可が貰えるんです。
山口県の組合であれば、山口県知事が所管行政庁となる場合が多いです。(一部、市に移管されています)
設立の際、行政に書類を出して認可されてからでないと登記ができないのでちょっぴり面倒ですが、
何と言っても「行政が認可法人」という信頼性はピカイチ!
設立直後から、高い信用力があるという点が、他の法人と大きく異なるポイントです。
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4.公平な組織運営
特徴の4つ目は、公平な組織運営ができるということ。
協同組合は、出資額が多い少ない関わらず、1組合員1票の議決権・選挙権を有しています。
これは法律で定められていることで、変えることはできません。
みんなで決めて、みんなで経営する。
事業規模は関係なくフラットな関係性。
透明性が確保されている。
最近協同組合を設立された方々に伺うと、この点がとても決め手になった、とおっしゃられることが多いんです。
どうしても事業者同士だと、売上規模やその業界で何年事業を行っているかなどで力関係が出てしまう場合があるようですが、
協同組合の一員としては事業規模は関係なく、皆が横一列です。
出資し、事業を利用し、運営にも携わるという3つの側面が協同組合にはある、ということです。
ここまで読み進めていただき、ありがとうございます。
事業協同組合の特徴について、理解して頂けましたでしょうか?
中央会のホームページにはパンフレットや事例などを掲載していますので、ぜひご覧ください。
ちょっと話を聞いてみたいんだけど、と思われた山口県の方。
どうぞお気軽にお電話ください。
もちろんご相談は無料です!
それではまた次回の更新をお楽しみに。
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