起業家の原点


経済学部 2年 M
堀江愛利さんは、起業を目指す若者に対し、夢の実現のためには、起業したいという情熱やその夢に持っているエネルギーの何%を注ぎ込めるかに掛かっているという。限りある時間を、他人にコントロールされるのではなく、いかに自分のために使えるかが、成功するための秘訣であるとアドバイスする。

特に女性が起業しようとする際、女性というだけで、偏見の目で見られることが多く、細かい質問や確認作業に時間を取られてしまうことがある。堀江さんのスクールでは、前例を踏まえ、想定される質問や障害となりそうなケースを事前に予測し、対処方法を考えることで、多くの時間を起業に当てられるようにするタイムマネジメントを学ぶことができる。起業したいのであれば、自分のエネルギーや時間を「自分が成し遂げたいことに使う」のか、「人に気を遣うことで浪費する」のか、よく考え決断行動すべきだと堀江さんは言う。確かに、交際は人生経験を豊かにするものではあるが、「目的を達成するための有限な時間」が「単なるお付き合い」だけで削られてしまうのであれば、人の誘いを断るのが苦手、人の都合に合わせてしまう人でも、本気なら「断る決断」をする勇気が出るはずだと思う。

また、本当に自分がやってみたい、やりたいことを探すには、経験の量も必要だと堀江さんは語る。様々な外の世界を体験することで、感性を豊かにし、最終的な目標がみえてくる。何が自分をワクワクさせるのかを知る時間や体験が必要であるという。私は、堀江さんに「成功する起業家と失敗する起業家の違いは何か」と質問をした。「成功するにはとにかく納得するまで続けること、道半ばで諦めなければなんらかの成功を得ることができる。大企業であっても、チャレンジと失敗を繰り返し続け、何かのきっかけで成功を収めることが多いから。自分がワクワクした最初の感覚を大切にし、諦めずにやり続けることが成功を得るための一つの法則である。」とアドバイスを頂いた。更に、「会社を移ったとしても、目指すこと、やるべきことは同じであるという信念を貫き、箱にとらわれずに真実を追求することに貪欲になることも必要だ。」と教えて頂いた。

自分が志す道で本当に成功をしたいのであれば、自身への評価を客観的にすること、社会の成功の法則に合わせて柔軟に行動すること、キーマンに対して、自分がどれだけ社会に貢献できるのかを、情熱的に論理的にプレゼンテーションすることが求められると思う。今私たちがやるべきことは、有限な時間を大切にし、現時点での自分の能力や環境をしっかり見極め把握し、必要なものは自分から積極的に行動し取りに行くこと、そして、周囲を巻き込むコミュニケーション能力を磨くことだと思う。

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