憂鬱になる練習をしない
シリアスランナーは,PB更新を目指して日々の練習に取り組まれていることと思います。僕も,その一人です。
PB更新に向けて,市民ランナーのほとんどは自分でメニューを考える必要があります。どのようなトレーニングを取り入れるか,それをどのように組み合わせるのかは永遠のテーマであり,僕も常日頃かんがえています。せっかく頑張るなら、成果の出るやりかたにしたいですしね。
ブログや書籍でいろいろな人のトレーニング内容を勉強しています。1つ理解したのは、トレーニングには原理原則があり、メニューが異なっていても、原則からずれていなければ走力向上に繋がるということです。また原理原則自体は走力のレベルが変わっても変わらないため、極端に言えば、大迫傑選手もサブ3ランナーもやってる方向性自体は同じ(はず)です。
原理原則が重要なのは分かりました。とはいえ、細かく考えると練習メニューの組み方には無数の選択肢があります。最終的には何らかの基準を持って自分で決定するしかありません。それは自分が足りない能力を伸ばすだったり、レースまでの期間を踏まえて決めるだったりします。
僕がもう1つ決めているのは,始める前に憂鬱になってしまう練習はしない,ということです。その理由を説明します。市民ランナーは,誰に強制されたわけでもなく走っています。だって、そのほうが楽しいし、人生を確実に豊かにしてくれるから。それなのに,生活に憂鬱な気分を持ち込んでしまうのはもったいないと考えています。
とはいえ,苦手な練習は一切やめると言っているわけでもありません。マラソンは総合力が大事であり,長所が苦手をカバーしないスポーツです。得意な練習だけを繰り返していてもなかなか効率が上がらないため、記録をのばしたいのならどうしても苦手な練習に取り組む必要があります。
苦手な練習を前にして,憂鬱にならないためにどうすればよいか。僕は目標レベルに囚われず、思い切って自分がこれなら出来そうだと思えるまで設定を落とします。たとえば,1000mインターバルのレストを200mから400mにのばす、あるいはインターバル回数を5本から3本に減らす。などなど。
練習効率は落ちるかもしれませんが,嫌々やるよりも精神衛生に良く,限界まで追い込むよりも疲労はたまりませんし、ケガもしにくいため、継続しやすいです。トレーニングに重要なのは継続です。もしも慣れて練習が嫌ではなくなったら,そこからまた質を上げていけば良いかなと思います。
僕は毎朝ランニングしてますが、これまで朝起きて、走るの嫌だな~と感じてランオフしたことは1度もありません(計画的な休養はします)。それで自分に自信もつきますし、よいサイクルが回せているかなと思います。
みなさんいろいろなランニングスタイルがあると思いますが、楽しく継続していければいいですね。